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TORGリプレイ

『星辰の王』

 

第一幕

 
シーン5 Enpowerment
 

フレディ:確認しなきゃいけないのは、トマスの研究内容が、何か悪漢に捕まるような、ヤバいものなのか、アメイニの研究内容が、どんなものなのか。

海優:トマスはんが、もし人畜無害な研究をやってるんやったら、誘拐される理由がない。何か別の理由、大事なことに気づいたから消されかかってるっちゅー可能性があるわけやね。

球太郎:それ以前に、研究予算が減らされたりとか、 じわじわ嫌がらせを受けてるから、トマスさんの研究自体が、例えば、アメイニさんの研究を相殺するようなものだったのかもしれないな。

バトラー:やっぱりトマスの身辺、交友関係を洗いたいね。俺は、ここがナイルだってこと忘れれば、トマスは怨恨の線でアメイニを殺しに行ってるな、っていう風に考えるから。

ソニック:あ、さすがオーロシュ(笑)。

海優:カネの恨みは恐ろしいからなー。

GM:方針決まった? では合流して、トマスさんの書斎です。

ソニック:「とりあえずこれなんだ」と、引き出しを指して。

フレディ:「すまんね嬢ちゃん。ちょっと悪いが、適当にさせてもらうよ」精密ハンドを使って、〈錠前破り〉。(コロコロ)19振ったので+6、サイバーウェア分+2。達成値18です。

GM:開いた。

海優:手袋かなんかして、「んじゃ、改めさせてもらいますー」

GM:中を見ると、コルトが。あと、弾丸が1箱。

ソニック:コルトと、弾丸をよく見ます。何か変なもの刻んでない?

GM:とりあえず〈発見〉。

ソニック:(コロコロ)1だ。

バトラー:俺も振ろう。(コロコロ)達成値14。

GM:弾は未開封だね。

ソニック:この奥に隠し引き出しとか二重底とかそういうのはないかどうかだけ確認。

GM:ない。

フレディ:何の問題も無し。未使用品だ。これで判るのは、トマス教授が、至って平和で、荒事とは無縁だったってことだ。普通、鍵のかかったところに、銃は置かん。

ソニック:置かないな。あとは、足取りを確認する必要も出てくるかもしれないから、ニーナさんに、毎朝どういうルートで通っていますか? とか、そういう辺りを。

GM/ニーナ:「ルートは判らないですけど、徒歩で通っています」

フレディ:了解。じゃ、もう一度家捜し。 ほらみんな、振れ振れ。

GM:じゃあ、改めて〈発見〉。

バトラー:(コロコロ)19で、ポシビリティ上乗せ。(コロコロ)19、38。あー、マスター、達成値30。

GM:(笑)はい、30の人はもう、何でも解るから。

バトラー:この一連の整理術を見ろ!

ソニック:すげー! さすが執事!

GM:まず見つかったもの。今回の学会に関する招待状。レセプションの招待状。

海優:ふむふむ。

GM:それから、学会にやって来る友人に対して、ホテルの方で落ち合おうということにしたらしい、手紙の残り。「学会には来るのか?」「ああ、行く。この日にこのホテルに泊まるから、会わないか?」「解った、 じゃあ私の方から顔を出そう」という手紙。会う予定になってるのは今日。

フレディ:友人の名前を書き留めます。

GM:友人の名前は、ムジャラフ。

ソニック:なんか、大統領っぽい名前だ(笑)。

バトラー:学会の招待状を開いてみましょう。

GM:学会の各発表者と、発表の題名が載っています。

フレディ:トマスの発表の題名と、アメイニの題名を見たいんですが。共通点はありますか?

GM:えーと、数学魔法である、というくらいしか共通点はない(笑)。素人目にも解るぐらいに、トマスの内容は、非常に地味。

フレディ:ああ、基礎研究系。

GM:基本的に、地道な研究を淡々とやって、優秀だけども有名にはならないタイプです。

ソニック:そういうのが大事なんだけどなー。

球太郎:積み重ねが大事なのはスポーツでも同じ。

GM:アメイニの発表は、『数学魔法の覇権性』とかいう、センセーショナルな題名。

フレディ:覇王の覇に権力の権。解りやすいなー。「数学魔法は、いかに世界を席巻するか」とか、そういうヤツですね。

ソニック:かっちょいいー。

球太郎:じゃあ何だ、世界征服でもするつもりの研究なのか?

フレディ:ああ、ズバリそんな感じだねぇ。

ソニック:何言ってんだよ、ここはナイル帝国だぜ?(笑)世界征服する気満々だよ。

バトラー:学会の日取りは?

GM:明日朝10時から開会式。11時から基調講演。 魔法数学学会のトップである、宰相ラマ・テトが出てきて、講演します。午後から一般発表が始まって、アメイニの発表は、一番いい時間帯である、午後3時。で、トマスの時間帯は、もう終わりの近づいてる、2日目の夕方4時から。

ソニック:終わりの方で発表なんて、んな地味なの聞いてらんねーぞー、っていう。

球太郎:もう、舟漕ぎ出す時間だね。

フレディ:あと、みんな撤収して、次のレセプションの用意をしてるね。

GM:トマスの講演は明らかに、余りの時間にねじ込んだ感じ。

バトラー:今日はイベントはないの?

GM:今日はない。個人的な待ち合わせだけ。

フレディ:ムジャラフさんという人と、話をしてみたいね。

バトラー:ちょっと急ぎ目で、ホテルまで行った方がいいな。

フレディ:「済まないが、ニーナさん。あなたも来てもらえるかい?」

GM/ニーナ:「解りました。ただムジャラフさんとは、10年ほど前に一度お会いしたぐらいですけど」

球太郎:でもその場合、大きくなったなぁという話ができるから、警戒を解けると思います。

 
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