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TORGリプレイ

『星辰の王』

 

第二幕

 
シーン6 Neo-neo-Pythagoreanism(承前)

 
「マミーの製造方法を知っているかい?」「マミー、ですか?」
ピラミッドの一室が軽いざわめきに包まれる。
「具体的に言うとだ。この棺の中には『死体』が入っている。それを・・・」
アメイニがニコッと笑う。まるで、辺りに闇が満ちていくような、どす黒い笑み。
 

GM:それを見た数学者たちは皆ビクッとするんですけれども、5人ぐらいが同じような笑みを浮かべて、「そういうことですか」「協力しましょう」と。

球太郎:うわーっ!

GM:これは、彼が昨晩連れてきた、本性悪の数学者であることが解りました。

海優:・・・・・!

GM/アメイニ:「ああ、お嬢さんには刺激が強かったかな。どうだい、あまりここにいてもつまらないだろうから、私の部屋の隣、入って左側に、風呂があるから、そこで先に汗を流していてくれ」

海優:お風呂ぉ?!(笑)

フレディ:読者サービスだ。

GM:因みに、今きみがいるのはアメイニの部屋と地上の間。で、暗に、とっとと風呂場に行った方がいいんじゃない? というニュアンス。どうする?

海優:外に出るには、どこから上るかを探さないとダメ?

GM:こっちの方に階段があって、上に続いている。彼はきみが逃げ出すとは全然思っていない。

フレディ:ズバリ、海優は数学者じゃないので、実験に使えないから、放置してるんでしょう。

GM/アメイニ:「他の部屋には入らない方がいい。色々と危険なことがあるから」

海優:うーん・・・どうしよう。

バトラー:悩むのもありじゃない? 風呂入りながら。

海優:あくまで風呂か。

フレディ:ここに残るということは、恐らく次に発生するであろう、虐殺シーン或いはミイラシーンを見ることになるので、それに衝撃を受けて出て行く、というのが、自然だと思います。今、外に出ると、この次のシーンを見なかったことになるんですが、我々と合流はしやすくなります。

ソニック:ただ、虐殺の実行そのものは止まらなくなってしまうので、妨害に走るという手もありますけど。

海優:とりあえず、アメイニに、「一体何をなさるんですか?」と、驚いた乙女の表情で訊いてみます。

マキシム:乙女(笑)。

GM:“アイデア”カードある?

海優:“アイデア”は持ってません。

GM:《知力》ロールしていいよ。これは、かなり温情。

海優:(コロコロ)10!(コロコロ)13。

GM:達成値10超えた?

海優:10ぴったりです。

GM:あのね、今ここで下手に詰問すると、もう一回【メスマライズ】で24時間意識を奪われる。

ソニック:そうか。悪のヤツを連れてきて、「みんな解ってるよね?」って言って、そういう空気になったってことは、ここで異論を唱えても、結局、「黙ってて」ってことになっちゃうだけだ。

バトラー:彼らの目の前から一旦いなくなるっていう意味でも、風呂に入るなりトイレに行くなりした方が利口だと思う。

フレディ:具体的には、ここから離れて、合流した方がいい。

GM:彼としても、まぁ、こんなお嬢さんにねぇ、これから青酸ソーダに人間を浸けて、融けてくのを見せる気ってのもあんまりないよ、っていう。

海優:なるほど。じゃあ、そろそろと後ずさって、きびすを返して、風呂場の方へ。

GM:ではアメイニは、奥に足音が消えるのを聞いて、行ったようだなって確認したら、またどす黒い笑みを浮かべながら、「さて、作業に掛かろう。隣の部屋が実験室だ」

 
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