Eternal Smile > The King of Celestial
 

 
　限りなく今に近い未来………
　今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
 

Prologue

 
　砂漠の夜は、とても冷え込み、そして静かだ。
　満月の夜の冴えは、また一際。
 

　月が照らす砂丘の上に、一団の影。
　遠目にも判る、ラクダに乗り砂漠を旅する一行だ。
　だが、近づいてみると、この静かな砂漠の夜には似つかわしくない、
　彼らの野卑な会話が聞こえてくる。

「おい、ハシム、ここいらで本当に合っているんだろうなぁ？」
「違ってたら、てめぇのカマ掘るぞ？」
「いやいやいやアニキ、確かにここいらです。こないだの野郎がゲロったのは。
　何でも、星辰の日の深夜にしか現れないとか」
「本当に未盗掘のピラミッドだとしたら、大したお宝が眠っているはずだ。
　いや、笑いが止まらねぇなぁ」
 

　月明かりで生じた彼らの影が短くなっていく。

　月も中天の頃合、砂漠の只中に、巨大なピラミッドが忽然と姿を現した。
　名高いクフ王のピラミッドすら凌ぐのではと思わせる大きさだ。
　しかも、表面の化粧板の一枚すら、剥がされていない。
　完成したてのピラミッドの完全なる美しさを保ち、その姿は月光に微かに輝くようだ。
 

「おい！　マジもんだよ！！　いや、こりゃすげぇ、涎が出るね」
「アニキ、ありゃ未盗掘に間違いないですよ」
「見りゃ判る、黙れ！」
「一番乗りだ！　ヒャッホーーーー！！！」

　砂丘を転がるように下り、ピラミッドへ駆け寄る盗掘者たち。
「お、おあつらえ向きに入り口が開いてるぜ？」
「お前ら、ネコババするんじゃねぇぞ！」
 

　・・・・・

　暫く後、砂漠に彼らの断末魔の声がこだました。
 

　砂漠が静寂を取り戻す。

　・・・・・否。ピラミッドに異変が起こっていた。
　明らかに月明かりの反射だけではない輝きを放ち、構造物全体が震える。
 

　そして、四角錐の頂点から、天頂に向かって光の柱が立ち昇った。
 

 
マキシミリアン（以下マキシム）：アイルのバーバリアン戦士、マキシミリアン。２４歳（＊１）、男。

球太郎：コアアースの運動家、野原球太郎（のはら・きゅうたろう）です。年齢は２０。ストームナイトとして目覚めた時に、憧れの大リーガーからもらった、ヘルメットを持っている（＊２）ってことにして平気ですか？

ゲームマスター（以下ＧＭ）：いいよ。あとね、スパイクシューズ持ってていいよ。蹴りのダメージ《筋力》＋２ぐらいで。

海優：マーケットプレイス出身の志鬼、神野海優（じんの・みゆ）。１９歳、女です。

バトラー：ヴィクトリア人の執事、アーヴィン・バトラー。年齢は４３。身長１５３センチ、７０キロ。でも、服の下には夢が詰まっています。

海優：丸々としとるなぁ。

球太郎：ああ、ボールに見える、ボールにー。

ＧＭ：アーヴィン・バトラーはさ、カラードに対してはどういう認識？

バトラー：どうしようかな。まぁ自分がデブだし、小さいから、そんなには、気にしてないかなっていう。（＊３）

ソニック：ロケットレンジャー。名前はソニックで。年齢は１９、性別は男です。

フレデリカ（以下フレディ）：サイバー教皇領の私立探偵、フレデリカ・ブラックプール。性別は女。通称フレディです。衣装は、アレ！

海優：えっ、フレディ・マーキュリーの、アレ？（イメージ：ラメ入り全身タイツ）

ＧＭ：エルム街の、アレで女の子？（イメージ：赤と緑の横縞のセーター）

フレディ：・・・解った。混ぜよう。QUEENのフレディの服を着て、爪が生えている。

ＧＭ：じゃあ爪は、データ化していいよ（笑）。スライサーはね、ダメージ《筋力》＋２。〈威嚇〉に＋１あげよう。

フレディ：年齢は２６にします。通称魔女探偵。

球太郎：えっ、魔女？　アイル？

フレディ：実を言うと、アイル出身で、サイバー教皇領に逃げてきて、変身して、探偵になりました。

バトラー：証拠は魔法で作り出す。

ソニック：ねつ造じゃんか！

バトラー：違う、創造だ！

海優：なんで、私立探偵ってこーいう濃いキャラ多いんやろな。

ソニック：みんな、悪いドリームを投影しすぎだ（笑）。
 

【ＣＡＳＴ】

 
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