Eternal Smile > CONNECT 『CONNECT』第二幕
ディ:どうして嫌われてるの、オレ? 裕人:嫌ってないよ。むしろ。 GM:好きだからですよ。大切だからですよ。 アン:大切なものは遠ざけるんですよ。 裕人:「何故、優美はヴァンパイアになったのか。誰かが仕組んだ・・・?」 GM:って言いながら、走っている間、ずっと太陽は霧に隠れてて、あなたとしては居やすいんだけど。 裕人:おかしい。 GM:フーッと、霧がすんごい濃くなって、カッカッカッカッと音がして、古式ゆかしき馬車が走ってきて、目の前に、スーッと止まります。 ソウジ:ん? GM:中から、顔をヴェールで隠した、ヴィクトリア調の夫人が、「何か探し物? お若い人」結構お年を召した声。老婦人って感じです。 裕人:「えっと、あなたは?」 GM:「力になれると思うわ。よかったらどうぞ」穏やかーな声がして、ギィー・・・ってドアが開きます。 裕人:オーロシュの気配、します? GM:オーロシュの気配しかしない。 裕人:〈看破〉! やばーい。(コロコロ)8。ちょっと低いな。ポシ使う。 GM:消す。 ディ:消された! 裕人:“ドラマ”。 GM:お。それは止められないので、どうぞ。 裕人:(コロコロ)25。+8で、20。 GM:はい、わかりました。そうすると、あなたの目に見えるのは、こんな姿です(ビジュアルブックの1ページをチラ見せ)。 ソウジ:え、有名人? GM:公式NPCです。「私の名はサバシーナ」 ディ:えっ?! うわあああ、ちょっと待って。いやー! GM:キャラクターは知らないだろうし、プレイヤーにも、だんだん正体を明かすぐらいが面白いと思うので、教えないけど。 ディ:わかった、黙ってる。 裕人:「サバシーナ、さん」 GM:家名も何も名乗らずに、「サバシーナ」。ほら、言語の系統って、何となくわかると思うんだけど、何語なの? って感じ。それ以外は、綺麗なヴィクトリアン・イングリッシュ。名前だけおかしかった。敵意は感じない。逆に言うと、敵意をむき出しにされたら、こんなもんじゃ済んでない気がする。 裕人:ですよねー。 GM/サバシーナ:「お互い、家族のことで悩んでいると思うから」 ディ:! も、も、も、もう! 裕人:その言葉を聞いて、喉をひゅっ、とさせて、「・・・わかった」って言って、馬車に乗ります。他に、行くところもないし。 GM/サバシーナ:「ようこそ。裕人くん、かしらね。よろしくね」 裕人:まあ、「家族のこと」と言われたんで、何となく、察します。「よろ・・・しく、お願いします」 GM:もうひとつ、やることがあった。「飲む?」 裕人:(息を吸い込む) GM:銘のついてない、赤いワインの瓶を見せて。 アン:ああー。 ソウジ:察した。 裕人:(首を横に振る) GM/サバシーナ:「そう? 見たところ、随分飲んでいないようだけど、大丈夫?」 裕人:「大丈夫・・・です」 GM/サバシーナ:「勝てるの?」 ディ:! 裕人:勝てない、だろうなー。 GM:あなた、ご飯食べてないじゃん。あの子お腹いっぱいだよ。みたいな話。 裕人:そうだねー。強いもんねー。 GM:ねー(笑)。この質問には、「あなたは魔物だけど、人のままでいる。それで勝てると思うの?」って意味もあります。 裕人:堕ちるべきか堕ちないべきか。 GM/サバシーナ:「今のままでは無理なことだけはわかるでしょう? 自分でも」 裕人:「それは、わか、る」 GM:「答えは急がないわ。まだ、時間はある。ゆっくり、行きましょう?」そう言うと、馬車が、霧の中を、カッカッカッカッと走り出します。 裕人:わー。連れてかれたー。 GM:すーごい怖いけど、居心地は悪くないです。 裕人:多分、この3人と一緒にいるよりかは、居心地がいい。 GM:残念ながらその通りです。何にも聞かないし、でもわかってくれてるし。言わないでほしいことは言わないし。 裕人:むしろ、心配してくれるし。なんか、おばあちゃんみたーい。 GM:ホント、そんな感じ。外国のおばあちゃん(グランマ)、って言われたらこんな感じかな。 アン:ヴァンパイアの始祖とか。 GM:相当に年を経たヴァンパイアなのは間違いないです。ということで、また3人のシーンに戻ります。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |