Eternal Smile > CONNECT 『CONNECT』第二幕
ディ:リンクが切れないように、リアリティ・バブルを張ることを強くお勧めする。 裕人:なんてったって、忍者は1回切れると、大変だからね。 ソウジ:繋ぎ直すの、大変なんですか? ディ:繋ぎ直す判定は〈リアリティ〉判定です。これにポシビリティが使えないので、“貫禄”カードとかで何とかするしかない。 GM:忍者だけは、武道を殺人に使っていて、汚れているってことで、〈リアリティ〉にポシビリティが使えないという制約があります。 ソウジ:なるほど。因みになんですけど、“疑惑”カードの使い道を迷ってて、ユニオンに疑いの目を向けられるか、ヴァンパイアに間違えられるか。 GM:この感じだと、ヴァンパイアに間違われる、はアリだと思いますね。 ソウジ:わかりました。1ポシ払ってから、〈変装〉で振ります。(コロコロ)14。ポシります。(コロコロ)24。+8して、20です。 GM:それは全然楽勝だね。すごい。社員証がないと通れない扉も全部、普通に通れます。「あ、お疲れさまでーす」 ソウジ:「ああ、お疲れ」 GM:で、表向きは普通の企業なんですけど、みんな疲れてますね。 ソウジ:・・・この独特の空気は、よーく身に覚えがあるな。 GM:社外秘・部外秘のところを抜けていくと、奥の方には、実際の宇宙空間を再現する実験棟と、医療棟、があります。 アン:ん? ソウジ:ここって工作機の企業ですよね? GM:そう。医学は関係ないはず。一方その、実験棟では、宇宙空間じゃないと作れないものを実際に作ってるみたいで、様子が見て取れるんですけど、宇宙空間を模してるところで、生身の人間が、普通に作業してます。 裕人:・・・えっ? ソウジ:宇宙空間で? GM:真空空間で、動いて作業してるよ。 ソウジ:生きてますか? GM:息してないと思う。 アン:ふむ。 GM:真空空間で、宇宙線と思われるものも散乱してるけど、全然平気で作業してます。ただ、みんな死んだ顔してます。 ソウジ:どういう、こと。 ディ:つまり・・・文字通りの死者なんじゃない? GM:見るとわかりますよ。みんな目が赤くて・・・。 ソウジ:目が赤くて? GM:誰もガラスに映ってません。 一同:ああー! GM:レッサー(低級)・ヴァンパイアです! 主人に造られた奴隷レベルのもの。 ソウジ:感情はあります? GM:主人次第。恐らくほぼ失われてる気がする。色んな人種がいて、ヨーロッパ系が多いけど・・・〈発見〉。 ソウジ:(コロコロ)あー低い、6。ポシります。(コロコロ)21です。 GM:21なら気がつきます。作業してるのは、ほぼほぼノーデータに近い、難民です。 ソウジ:難民? GM:難民を、ヴァンパイアにして、働かせています。 一同:!! 裕人:うわー! すげぇひでえ! クズじゃん! アン:ということは、巽工作機の中に、ヴァンパイアがいる。 GM:いる、ってことです。 裕人:ブラック企業、じゃなくて、ただの奴隷制度になっちゃってるね。 GM:絶対逆らわないしさ。ヴァンパイアになっちゃえば。息なんかしねぇし、どこでも生きていられるので、宇宙空間だろうと関係ない。 ソウジ:それを、ニッポンのこの企業は、容認している。うわー、これはもう、激おこ案件ですね! 因みに、監視してる人はいますか? GM:はい。その人も、死んだ魚のような目になって。 アン:ヴァンパイアに洗脳されてるか。 GM:いや、仕事だから。 ソウジ:! アン:ただのブラック企業だ! GM:仕事だからしょうがないよね、って目で見てます。 ソウジ:仕事だからしょうがない? 話を聞けたりします? GM:しますします。「あ、お疲れー」って言って、あなたのことは、見もしません。監視カメラには映んないから、作業を実際に見てます。 ソウジ:「最近、部署が変わってこっちにきたんだが、彼らは一体何をやっているんだ?」 GM:「ああ、宇宙開発の犠牲になってるんだよ」 ソウジ:「犠牲? 今、犠牲だと言ったか?」 GM:「(溜息をついて)それ以外に何て言やいいんだ?」 ソウジ:「犠牲だと思っていながら、お前は平気な顔をして彼らを使っているのか?」 GM:「仕事だからな」 ソウジ:「仕事だから?! お前は仕事だったらそうやって何でも、言いなりになるのか?」 GM:「えっ?」 ソウジ:もう、香川さんキレて、変装のこととか頭から飛んでます。「どうしてそうやって諦めているんだ! 俺たちだって人権がある筈だろう!」 裕人:熱い! アン:ソウジくんが修造化している! ソウジ:「こんな奴隷のような扱いをして、平気でいられるっていうのは、もう正常な状態ではない」 GM:因みに、奴隷の方がマシです。下手すると死んだ方がマシだから、あれ。 裕人:う、うーん。 ソウジ:「お前はおかしいと思わないのか? こんな状況を変えたいとは思わないのか?」 GM:「何言ってるんだ! 逆らったら、仕事がなくなるんだぞ! あいつらと同じになる!」 ディ:! GM:リアリティがニッポンテックなので。これに関して、おかしいと思わないわけじゃないんだけど、企業倫理の方が上にきます。人間性が潰されています。 アン:ふむ。一般人はそうだね。 GM:現実世界でもあることです。悪いと思うけど不法投棄をする、とか。 ソウジ:「お前の気持ちはよくわかる。俺も、辞めたくてもやめられなかった時期が・・・」と、脳裏に思い浮かべながら、「お前個人の力で変えられないと言うのなら、俺が変えてやる!」 GM:おお! ソウジ:「『忍者労働組合』の名を覚えておいてくれ。俺たちがいつか、こんな企業の体制を変えてみせる!」 GM:「お前はどうかしている。お前は狂っている!」 ソウジ:「そうなのかもしれないな。だが、狂っていると言われてもいい。俺はこれが正しいと思って進む!」 アン:おおーっ! ディ:カッコいい!
GM:(コロコロ)振り足し。(コロコロ)振り足し。すごいな出目。(コロコロ)20、20、19。素で59とかバカじゃないの? アン:ファッ?! GM:ゴメン、見つける!(笑)女の子の声で、「何してるの?」 ソウジ:女の子?! アン:優美だと思う。 GM:うん。ゴスロリを可愛らしく着た、おかっぱの子。 ディ:ここにいたのか! ソウジ:ディアンから、特徴を聞いてていいですか。 GM:いいですよ。一発でわかる。間違いない。この子だ。 ソウジ:「あんたが優美か」 GM:「あんたもお兄ちゃんをどうにかしようとするの?」敵は全部そこに結びつくんで。お兄ちゃん大好きだから。 裕人:可愛いなー。 ソウジ:「あんたの兄とやらはよく知らないが、あんたも元人間だろう。よくもこんなことができるな!」と怒りをぶつけます。 GM/優美:「だって、お兄ちゃんに、この世界のことをわからせてあげないと」 ソウジ:「この世界のこと?」 GM/優美:「ヴァンパイアなんて、こんな目に遭うか、それとも人類を支配するか、どっちかしかないんだから」 裕人:あー、なるほどー。現実見せつけられたー。 GM/優美:「だから、帰ってくればいい」 ソウジ:「これほどのことを、あんたひとりでできるとは思えない。他に噛んでいる奴がいるな。そいつは誰だ?」 GM/優美「さあ? 社長さんは嬉しそうにしてたけど」 ソウジ:「巽工作機の社長か」 裕人:俺の妹は可愛いぞー。14歳だー。 ソウジ:「あんたたちは間違っている。あんたたちが間違っているということを証明し、俺が変えてやろう!」 GM:おおー! いいですね。 ソウジ:と言って、皆伝の奥義・隠行で姿を消します。 GM:あ、それだとこっちも〈発見〉を振り直さなきゃいけないので、〈隠れ身〉の達成値を出してください。 ディ:奥義を使うと、〈隠れ身〉に+5。 ソウジ:18が5上がって、23スタート。(コロコロ)10、振り足し!(コロコロ)21。+8で、31。 裕人:うわー。超隠れたー。 GM:至近距離で、すっ・・・と気配が消えて、思わず二度見します!(笑)数値換算すると、31は150万。150万人が一斉に見失う! ディ:逃げるなら今。 アン:まさかあいつもヴァンパイアなのか? GM:ってことで“疑惑”を。『まさか・・・(ブルブル震え出す)お・・・お母様かっ?!』 アン:あ。 裕人、ソウジ:ああー。 GM:って言って、急に、男の怯えた声になりました。 ソウジ:少女と男の声が、ダブってる感じ? アン:乗っ取ってんのかな。 GM:『お母様か! お母様か?!』そうすると女の子の声で、「逃げちゃダメ。逃がさない。私がお兄ちゃんを好きなのは本当だから」 裕人:ひゃー。 GM:何となく、共犯関係にあるようです。 ソウジ:なるほど。〈発見〉とかでそれ以上わかったりしますか? GM:〈発見〉じゃわかんないッス。必要なのは、〈看破〉。 ソウジ:じゃあ、これ以上は手に余るな、と思って、立ち去ります。「今はその時期じゃないが、きみの間違いを正すために、また、きみの前に現れよう」 GM:ということで、証拠品も全部ゲットして、退場です。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |