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TORGリプレイ

『闇からの招待』

 

第一幕


シーン2 酒と泪と男と女
 

GM:ということで皆さんは、こう、心の中にもやもやしたものを持ちながら、セントベルナール教会に集まるわけですね。

バーバラ:では、台所でひとりの女が、コーヒー、ウィスキー、コーヒー、ウィスキー、水ポーション、と交互にあおってます(笑)。「なーに? どいつもこいつも不景気な顔して」コーヒーを出す。

ジョルト:もらって、プハーっと飲みながら、「いたいけな子どもが助けを求めてきたんだ。ここで立ち上がらなければ男じゃない!」

バーバラ:「ミルクと砂糖は?」

アンドレ:「いや、いい」

バーバラ:「じゃあ、アルコールは?」

アンドレ:「・・・いい」

ディアン:「砂糖を、2つ」

バーバラ:ぽとん、ぽとん、と入れて、「他は?」

アンドレ:「こっちはこっちで、白い粉が降ってきて、繭になって連れ去られた、だのという、おかしな話があってな」

バーバラ:「白い粉が降ってきて、繭になって? それは、ドラッグをやってたっていう、暗喩?」

アンドレ:「うーん、一瞬そうも聞こえたんだが、そうではないらしいんだ」

ディアン:「いなくなった、サムソンは、すごい力を持っていたらしい。あまり、実力を見せることはないが、運動もできて、顔も良かった」

バーバラ:「ふーん。じゃあ、その、消えたサムソンって、能力者?」

ディアン:「・・・・・」

バーバラ:「つまり、行方不明事件が3件と、失踪が1件かー(溜息)」

アンドレ:「失踪?」

バーバラ:「ああ」少し、ばつが悪そうに、「同僚の婚約者が、失踪してね」

アンドレ:「ほぅ」

バーバラ:「正確には元同僚かな。まぁ、こっちも色々あってね」って言って、「これ以上訊くな」って顔に書いてある。

ジョルト:「何て奴だ! 恋人を悲しませるなんて、男の風上にも置けないぞ!」

バーバラ:「(急に)い、いや、何か理由があるんだと思うよ」

GM:(笑)何てわざとらしい。

バーバラ:「でもね、あの人、女と喧嘩したくらいで、消えるタマじゃないのよ。それだったら、4、5年前にもう、いなくなってるわ」と、知ってるような口ぶりで言ってから、ぼやーっとしてる。

アンドレ:「・・・で? 何でそんなにフォローするんだ?」

バーバラ:「えっ? あ、ああ。昔の男だから。もう別れたけどね。3年ぐらい前に」

アンドレ:「なるほど、それなら解った」

バーバラ:「喧嘩別れの原因はアイツなのに、なんでこっちが心配しなきゃいけないのよ」だんだんだんだん、目が据わってきている。

ジョルト:「飲み過ぎじゃないか?」

バーバラ:「なによぉ、コーヒー飲んでるだけじゃないのよぉー」と言いつつ、気がつくと、ウィスキーの量が増えてる。

ディアン:「どこか、行った先に、心当たりはない、か?」

バーバラ:「なぁによぉー・・・アイツったら・・・あたしに対してならまだしもさぁー」と言って、バタンと倒れる(笑)。ZZZ・・・。

ディアン:「大丈夫か?」

アンドレ:「とりあえず部屋に運んでくるか」と言って、抱えて出て行きます。

ジョルト:「しかし、行方不明がこれだけ連続している割には、何かバラバラだなぁ。ディアンのところの男は、能力者っぽいみたいだし」

GM:見た通り、年齢も性別もバラバラ。因みに全員、住んでる地区も、誘拐されたと思われる場所も、別個です。

バーバラ:時間帯も?

GM:別です。例えば、アルフくんは、夜です。

ディアン:「悪酔いしてたのだろう」と警察に言われるくらいだから、夜、お酒を飲んだ後の時間ですね。

GM:サムソンは昼。ケインは朝方。ノエルさんは夕方。

バーバラ:グレンは、夕方から夜にかけて。謝ろうとしてエイダが行ったら、姿がない。夕食の準備がしてあった。

GM:そうですね。

ジョルト:「しかも、明らかに、普通の奴の仕業じゃあるまい」

GM:普通の奴って何じゃい。

ジョルト:普通の、犯罪者。

ディアン:「ロープで吊り上げるのは、余程の投げ縄の達人でないと、できない」・・・誰か突っ込んでください(笑)。

GM:でも、考えとしては間違ってないですよ。

バーバラ:プレイヤー的には、足元が砂になる/ロープのようなもの/粉と繭、とパターンが全部違ってるんで、アリジゴク怪人がいて、クモ怪人がいて、ガか何かの怪人がいて、っていう予想が。で、グレンにはストーカーがいて、っていう(笑)。

ディアン:「また、同じような、誘拐が、起こる?」

ジョルト:「かもしれないな。そういう意味では、いなくなった他の4人が、サムソンのように何か特別な能力を持っているかどうかが判れば、次も、同じように特別な能力を持った人間が狙われるだろうから、対策を立てられるかもしれない」

ディアン:「マークは、自分は普通の人間だ、と言っていた。何か、困ることがあったら、教会に来るように、伝えてはある」

ジョルト:しかし、待っていても始まらない。いなくなった人の情報と、現場の状況を、調べてみよう。

GM:それをきちんと確認するには、正式に警察で、訊いてみないといけないと思いますよ。

ジョルト:じゃあ、翌朝行きましょう。

GM:では、日付が変わって次の日の朝ですね。シーンが変わるんでカードを調整してください。


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