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TORGリプレイ

『闇からの招待』

 

第一幕


シーン3 きみだけが知っている
 

バーバラ:じゃあ翌朝、ひどい格好で、頭抱えながら出てきます。「痛ったぁー・・・」

アンドレ:「飲み過ぎだ」

バーバラ:「(アンドレを睨んで)うぅー」

GM:さて、どうされます? 全員、所轄署が違うんですが。

ジョルト:俺は、ミストのところに行って、いなくなった兄さんの話を聞いてこようかなと思うんだ。

アンドレ:では私は、アルフの件で、警察と本人に色々訊いてくる。

GM:本人というか、同僚のベスですね。

バーバラ:そっちの2つの事件は、関連が結構強そうね。グレンの話に関しては、まだ正直失踪か誘拐か判らないから、ちょっとこれは自分で調べるわ。

ディアン: オレは、さっきのビラを、ジョルトから受け取って、その、娘がいなくなった、夫婦のところに、行って話を聞きます。

GM:では、ひとりずつ処理していきましょう。まずジョルトから。

ジョルト:ぴゅーっと空を飛んで、ミストに会いに行きます。ご両親はいるかな?

GM:ご両親は、家にいますね。あなたが玄関口に立つと、だだだだだ、と走ってきて、扉がばーんと開け放たれて。

アンドレ:(親の演技)「ケイン! ケインか!」

GM:「ケイン、帰ってきたのね!」と言って、あなたの方を見てあからさまに落胆します。

ジョルト:「ケインくんでなくてすみません。昨日ミストさんと出会って、かくかくしかじかで話を聞きました。多分、お母さんもご存知と思うんですが、実はこのブリュッセルで、不思議な失踪事件というのが起こってまして、俺は、それを調べている人間です。もしかしたら、ケインくんも、事件か事故に巻き込まれたかもしれない」

GM/ケイン母:「えっ・・・?」

ジョルト:「ので、訊きたいことがいくつかあるんですが、ご協力願えませんか?」

GM:彼女は言います。「ミストから聞いたんですか? あの子はお兄ちゃんっ子で、急にお兄ちゃんがいなくなったから、あんな風に変な妄想を持つようになったんですわ」

ジョルト:「妄想?」

GM/ケイン母:「だって、足元の地面が急に砂になって、人間が飲み込まれるなんて、そんな馬鹿なことがあるわけないじゃない!」

ジョルト:「・・・・・」

バーバラ:内心では、「え、普通だろ?」(笑)

アンドレ:そうか。星が違うのだな(笑)。

ジョルト:うん、まぁ、そこはスルーして、「ケインくんは、周囲の子と比べて、運動神経が良かったりとか、頭が特に良かったりとか、そういうお子さんでしたか?」

GM/ケイン母:「さぁ・・・そんなことはなかったと思いますけど」

ジョルト:「ここ数日、誰か新しい人と友達になったり、何かを見たとか、そういう話をしてませんでしたか?」

GM/ケイン母:「いえ、そういう話は聞いていません」

ジョルト:「お母さんから見て、ケインくんの様子がちょっと、おかしかったりとか、そういった・・・?」

GM:そうすると、彼女に心当たりがあるかどうか、〈説得〉ロールで思い出してもらいましょう。

ジョルト:なるほど。振りましょう。(コロコロ)20。

ディアン: おぉ!

ジョルト:技能もあります。(コロコロ)30。(コロコロ)45。達成値23。

バーバラ:23で〈説得〉。そりゃすごい。

GM:では、しばらく考えて、「特に、おかしなことはなかったと思いますが」と。「敢えて言うならば、いなくなる少し前に、『最近誰かにつけられてる気がするんだ』と言ってましたけど、あの子を付け回したって、どうしようもないですよね。だって、うちくらいの子どもを誘拐したって、お金なんて出せないですもの」確かにそんなに、裕福そうには見えないです。

ジョルト:「誰かにつけられている、というのは、例えば、いじめっ子とか、この街の人ではないみたいとか、そういう話はしてましたか?」

GM/ケイン母:「してませんね。あの子も『きっと思い過ごしだろう』と言っていましたし」

ジョルト:「なるほど。解りました。ありがとうございます。もしよろしければ、何か手掛かりがあるかもしれないので、持ち出したりはしませんので、ケインくんのお部屋を拝見できませんか?」

GM:「解りました。どうぞ」部屋の中に入ると、窓からミストが覗き込んで、「お兄ちゃんは・・・帰ってくるの?」と訊いてきます。

ジョルト:「大丈夫さ。俺が、兄ちゃんを、連れ戻してあげるから!」

GM/ミスト:「ありがとう! わたし、お兄ちゃんのこと大好きなの! お願いね、おじちゃん!」

ジョルト:・・・・・。スルー(笑)。

バーバラ:このナイルヒーロー、スルー技能高い!(笑)これがナイルの科学力!

ジョルト:では、そのナイルの科学力で、【メガ・サーイト】!(*2)とか言いながら部屋を捜す(笑)。基本値12足す、ダイス。(コロコロ)9。マイナス1だから、11です。

GM:11ですか。特に手掛かりはないです。

ジョルト:そうしたら、ミストに、「ここ数日、お兄ちゃんがいなくなる前に、 誰かにつけられてるとか、そんな話は聞いたりしなかったかい?」

GM/ミスト:「さあ・・・(首を傾げる)」

ジョルト:「お兄ちゃんは、お母さんとかお父さんには見せない、きみだけに見せている、何か、すごいことができたりするかい?」

GM/ミスト:「すごいこと? お兄ちゃんはね、この間ね、こーんな大っきな石をね、持ち上げたんだよ!(両手を大きく広げる)」

ジョルト:「それはすごい!」驚いたように言って、「お兄ちゃんは、 すごかったんだねぇ」

GM/ミスト:「あのお石がじゃまでね、みんな公園で遊べなかったの。公園の管理のおじさんに言っても、なかなかどけてくれなかったんだけど、お兄ちゃんに言ったら、すぐどけてくれたんだよ!」

ジョルト:「そうかー。じゃあ、そんな優しいお兄ちゃんが、早く帰ってくるように、おにいさんも頑張るから(笑)。また来るよ」

GM/ミスト:「お願いね! きっとだよ! おにいさん!」

ジョルト:よし、子どものハートはがっちり掴んだ(笑)。

GM:続いて、アンドレ。

アンドレ:はーい。まず、警察署へ行って、「かれこれこういう事件があったと思うんだが、そういった報告はないかね?」

GM/受付:「行方不明者の件ですか? 3階の2番の窓口へ行ってください」

アンドレ:おとなしく行くよ。

GM:3階の2番の窓口へ行くとですね、10数人並んでます。

アンドレ:何でこんなに並んでるんだろう。その人達はみんな、行方不明者を捜しに来てるってことですか?

GM:家出とか、行方不明とか、失踪人の家族が、行方不明者を捜してもらうために、依頼に来てます。

アンドレ:じゃあ、待ってるついでに、話を聞かせてよ、みたいな感じで一番後ろの人に声を掛ける。

GM:ちらっと見て、「は?」とか言われますよ。「あなた警察の人?」

アンドレ:「ま、似たようなもんですよ。民間協力者みたいなもんです」

GM:「警察の人じゃないなら・・・(口をつぐむ)」

アンドレ:あ、そうか、そうなるのか。

GM:そんな、サーコート着た怪しい人間に、話をしてくれると思います?

アンドレ:確かに(笑)。

GM:大丈夫ですよ、結構列は早めに進むから。ひとり10分ぐらいですね。

アンドレ:10数人だから、2時間。・・・いいや、ただ待っているのもアホくさいので、ベスに連絡を取って、「昨日の話をもうちょっと詳しく聞かせてほしい」

GM:まぁ、大体同じような話をしますね。急に目眩がして、気づけばアルフはいない。慌てて警察に行ったけども、「ひとりで飲んでて幻でも見たんじゃないですか?」と相手にされなかった。「現にアルフがいなくなってるじゃないか」と言ったって、「あなたの悪酔いと、どう関係あるの?」と言われておしまい。

アンドレ:「アルフさんは、何か話していませんでしたか? 例えば、身の周りで変わったことが起きる、とか、最近ちょっと嫌な感じがするんだ、とか、つけられてるかもしれない、とか」

GM:では、あなたも〈説得〉ロールしてください。思い出してくれるかどうか。

アンドレ:俺、技能ないよ。(コロコロ)5。達成値3か。

バーバラ:ここはしょうがない。サーコートで怖がられる。

アンドレ:「では、アルフさんは、何か変わった能力があるとか、そういった話を聞いたことはありますか?」

GM:同じく〈説得〉ロールで。

アンドレ:今度はどうだろう。(コロコロ)3、全然ダメだね。

GM:ベスさんは「んー?」とか言って思い出せない。出した例が悪かったんですね。

アンドレ:うーん、そうすると、訊けることってそんなにないんだよな。

GM:では、それで終わりでいい?


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