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TORGリプレイ

『闇からの招待』

 

第一幕


シーン5 闇からの招待(承前)
 

GM:そういうことで、午後は誰からやりますか?

バーバラ:では自分から。エイダに電話して、「ねえ、エイダエイダ。怒んないで聞いて。ほんの当てずっぽうなんだけど、貴女とグレンが喧嘩した理由って、グレンが急に、転職する、とか言い出したからじゃない?」

GM/エイダ:『何で知ってるの?!』(笑)

バーバラ:「うん。実はね、別の知り合いに話したら、グレンと全く同じように、失踪した人がいるのよ」

GM/エイダ:『えっ、そんな・・・。やっぱり、危なかったのね。いくら彼がある程度優秀だからって、あの給金は異常よ』

バーバラ:「その会社って、どんな会社か判るかしら?」

GM/エイダ:『そういえば、私も、会社の名前、聞いてなかったわ』

バーバラ:「・・・ちょっと、グレンの部屋、漁りに行っていいかしら?」

GM:『いいわよ。じゃあまた後で』と。他の人はどうします?

アンドレ:俺はベスの方にもっかいアルフのことを訊きに行くけど、会社員ですよね、彼。メールとか残ってりゃいいんだけどなー。

ディアン:オレは、サムソンとマーク少年のことが、気になっている。

GM:なら、学校の方に行きます?

ディアン:うん。そうしよう。

ジョルト:俺はアンドレについて行きます。ケインは、つけられてたって話があって、彼のことを訊いてもあんまり意味がなさそうだから。

GM:では、先にアンドレとジョルトから。会社の受付で呼び出すと、早々にベスがやって来て、「なんでしたら、我々の上司に話を聞くというのも、いいんじゃないでしょうか」と、向こうから言ってくる。

アンドレ:「おお。是非是非」

GM:では、上司のところへ行くとですね、上司が怪訝そうな顔をしながらあなた方を見て、こう言います。「で? 君たちもアルフのことを教えてほしいのかい?」

アンドレ:「も? というのは、どういうことですか?」

GM/上司:「午前中に、アルフのことを教えてくれと言って、探偵さんが来てね」

アンドレ:「そうそう。その人のことをもっと詳しく!」

GM/上司:「詳しくっていうと、そうだな、くしゃくしゃのタバコをくわえて、この暖かいのに、トレンチコートを着て、ソフト帽をかぶっていたが」

アンドレ:「具体的には何を訊かれたんですかね?」

GM/上司:「ベスの話は本当かどうか、と。それを彼女本人に確かめたくても、彼女は午前中は休みを取っていたからね」

アンドレ:はいはいはいはい。

GM/上司:「彼女から聞いたそのまんまの内容を、教えるだけ教えたんだが。そうすると、満足したように帰っていったよ」

アンドレ:「ほう。因みに、アルフさんには、転職をするとかしないとかいう噂は・・・?

GM/上司:「まぁ、ね。こんな時代だから、彼が、行きたいと言うのなら構わないけれど、あまりにも破格の条件すぎるから」

アンドレ:「そう、それ、それ、それ!」(笑)

GM/上司:「職種も今イチ判らんし。会社の名前を言えと言っても、彼は結局喋らなかったんで、よく判らないんですよ」

アンドレ:「彼のメールボックスとかって見られますか?」

GM/上司:「申し訳ないが、部外者の方にそういうものは見せられません。警察から依頼が来れば別ですけど」

アンドレ:ああー、当たり前っちゃー、当たり前だね。

ジョルト:ベスをだしにして、個人のメールだけは見せてもらうとか。

GM:ベスに言っても、同じ答えを聞かされますよ。一般的な企業倫理を持ってる人に、そんなこと言ったって無駄です。

バーバラ:アルフからベスへのメールだったら、プライベートのメールなので、見せてもらえるかもしれませんが、アルフのメールボックスは多分ベスでは見れないと思う。

ディアン:プライベートのメールでも、きっと企業名までは書いてないだろうし。

ジョルト:「さっきのトレンチコートの探偵とやらは、名前は何か名乗っていたのかい?」

GM/上司:「おお、名刺はそこにあるよ」

ジョルト:じゃ、見てみます。

GM:えー、名刺には、『凄腕の私立探偵・フィリプ・マーロゥ』と書いてあります(笑)。

バーバラ:パチモンだー!

ジョルト:その探偵が、聞いたことある人かどうか。

GM:《知力》チェックしてください。

ジョルト:(コロコロ)達成値10。

GM:聞いたことないですね。

ジョルト:「・・・知らないな」

GM:(アンドレに)あなたの場合は、世界が違うので、もっと難しくなります。

アンドレ:ということで、よく判らんので、とりあえず上司には、「どうもありがとうございました」

GM:では、最後にディアン。マークの学校に着くと、キャンパスにいる人々が、「すげー、鎧着てるぜ!」「剣持ってるぜ!」「楯持ってるぜ! クールだ!」

バーバラ:(女学生の演技)「何、あれ、コスプレ?」

ディアン:違う・・・(汗)。「マークは、いるか?」と適当な人に訊きます。

GM:「マークかい? マークならあっちの校舎に行ったよ」

ディアン:「ありがとう」と言って、ガシャガシャと金属音を立てて、走っていく。

GM:えー、その時に相手がぼそっと言った一言が、聞こえるかどうか、〈発見〉ロール。

ディアン:(コロコロ)ポシビリティを使います。(コロコロ)達成値18です。

GM:18だったら聞こえますね。「今日はマークはよくモテるなぁー、男にだが」

ディアン:誰か来ているのか。では、マークはどこだ、ときょろきょろしていると?

GM:言われたところに行くと、マークがですね、男と喋ってるのが判りますよ。当然その容姿は・・・。

ディアン:キャラクターは知らないけど、例の私立探偵の格好ですね。

GM:そうそうそう! いかにもなトレンチコート着てソフト帽かぶって、くわえ煙草の男が、こう、メモを持って、マークの話を聞いてます。

ディアン:気にせず声を掛けます。「マーク?」

GM/マーク:「ディアンさん? よく来てくれましたね! こちらの方も、サムソンを捜してくれるって言うんですよ!」

ディアン:男の顔を見て、「オレは、ストームナイト、ディアン・オブロー」名乗って、反応を見ますが。

GM:では男は、「おお! あんたはストームナイトか。俺の名は、フィリプ・マーロゥ! 私立探偵だ。今、ちょっとした事件を追っていてな」

ディアン:名刺をもらって、そういう習慣がないので、困っている。

GM/フィリプ:「うーーーん。そうか、判りにくいか。じゃあ、判りやすく言おう。サムソンくん以外にもな、失踪者が結構いるんだよ。それも、変な失踪の仕方をしている人が」

ディアン:「何か、知っているのか?」

GM/フィリプ:「おう、知っている。ここじゃあ立ち話もなんだ。どこか、別なところでゆっくり腰を落ち着けて話そうじゃないか。大丈夫だ! 金の方は心配するな。必要経費で落ちるからな!」

ディアン:「なら、オレの仲間が、教会にいる。来てもらえないか?」

GM/フィリプ:「おう、それは有り難い。是非行かせてもらおう。車がこっちにあるんだ。後ろに乗ってくれ」

ディアン:「すまない。オレは、ジドウシャは、苦手で・・・歩いて、帰りたい」

GM/フィリプ:「じゃあ、場所だけ教えてくれ」

ディアン:教会の場所を教えて、向かう前に、マークに質問する。「何を聞かれていた?」

GM:マークはですね、ディアンに言ったのとほぼ同じ内容、サムソンがどんな状況で捕まった、いなくなったかとか、そういうことを大体一通り全部聞かれた、と。

ディアン:オレと別れた後、何か判ったことがないかどうかと、フィリプから、何か情報をもらったかどうかを訊きます。

GM:では、〈説得〉ロールしてください。

ディアン:(コロコロ)ポシビリティを使います。(コロコロ)“ドラマ”も使います。

GM:すげー! どんだけ使うの?

ディアン:オレ、〈説得〉基本値が低いから。達成値は19。

GM/マーク:「ああ、後で思い出したんだけど、あいつ、こないだ、変なキャッチセールスに捕まりそうでさ」

ディアン:きゃっちせーるす? 訳すと、路上販売?

GM/マーク:「あいつはスポーツマンだから、そのスポーツの才能を活かしてみないか? と言われたらしいんだけど、スポーツクラブだか何だか知らないけど、名前は言わずに、高い金額だけを提示してきたんだって」

バーバラ:ぽんぽんと肩叩いて、「きみ、いい身体してるねぇ。うちへ来ないか?」

GM:そうそう、そんな感じで。路上スカウト。「そんな怪しいトコには行くなと、僕は言ったんだけど、あいつは乗り気だったね。『こんな時代だし、金になるんだったら行ってもいいかな。バイトでもいいって話だしさぁ』って」

ディアン:「そうか・・・」

GM:では、ここで幕を一旦切ります。フィリプがセントベルナール教会を訪ねるところから、次の幕に入ります。皆さんに2ポシビリティ差し上げます。バーバラは“個人的利害”があるので、追加で1ポシビリティですね。


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