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TORGリプレイ

『闇からの招待』

 

第三幕


シーン1 川を渡って木立を抜けて
 

GM:これからどうします? そのまま帰りますか? それとも、昆虫マークのトラックについて、何か調べますか?

ディアン:タイヤの跡などは残っていない?

GM:〈発見〉ロールしてください。または“警戒”カードがあるんだったら、見つけられるね。

ディアン:なら、さっき引いた“警戒”を即使います。

GM:では、ディアンはタイヤの跡を見つけて、郊外から来たんじゃないかっていうのが判りますよ。

バーバラ:じゃあ、車を持ってきて、「それじゃあ、行きましょうか」

GM:タイヤの跡を辿っていくには、〈追跡〉ロールをしてもらわなきゃいけないんですが、大体の方向性は判っちゃうんで、せっかく高めに設定した、チェックの難易度が、かなり低くなってしまうー。というわけで、誰か〈追跡〉ロール頑張れ。

バーバラ:運転しながら、追っていきましょう。(コロコロ)悪くはない。

ジョルト:“ひらめき”交換。「できるだけ、土の部分を、タイヤの跡が見やすい道を走った方がいいんじゃないか?」

バーバラ:「そうね。あなた、輝いて見えるわ!」というわけで、ポシで振り足します。(コロコロ)“ひらめき”で+3して、20まで上がりました。

GM:20だったら追跡できるな。くそー。歩いて追っかけるなら、最低3回はロールさせようと思ってたのにー。1時間ほど行くと、郊外の丘陵地の方に、怪しげな館が見えてきます。

バーバラ:「見て、あそこの洋館」

GM:その、バーバラが指差した館の真っ正面にはですね、さっき爆発したトラックについてた昆虫のマークが、バァーン! とあるわけですよ(笑)。

ジョルト:当たり前だと言わんばかりの顔をして、「あそこか!」

アンドレ:「ああー、あれだねー」(諦め顔)

GM:因みに、館の周囲、半径100mには、家ひとつ建ってません。あからさまに怪しいです。何故、こんなトコにぽつんと一軒あるんだ、っていう。

バーバラ:近づいたらモロバレ!

GM:さて、館へ続く道へ、あなた方は真っ直ぐ入って行けますけど、どうします?

バーバラ:「真っ直ぐ行くのはアウトよね」

アンドレ:「うん、アウトだろう」

ディアン:「何故、だ?」

バーバラ:「・・・ああ。(にこやかに)ねえあなた、真っ正面から『ここに怪人はいないか』って訊くつもり、ある? 多分あそこは、見ての通り、ビンゴだと思うんだけど。別にいいわよ、あたし、あなたが陽動になって、そのまま突き進むと言うんだったら、止めはしないけど」

アンドレ:「俺も、止めない」

バーバラ:「でもね、ある程度情報を掴んでからの方がいいと思うわ」

ディアン:「オレも、正面から行けば、待ち伏せされていることは解る。が・・・」

GM:が、って何?(笑)

バーバラ:これだから名誉の騎士は(*8)!「ディアン。よく考えて。あなたが下手に行動すると、捕まっている人が危ないのよ!」

GM:さて、どうします?

ジョルト:館の周囲をぐるっと巡って、様子を伺ってみる。

GM:では〈発見〉ロールしてもらいましょうか。

ジョルト:(コロコロ)達成値17。

GM:はい。周囲に堀とかそういうものはないですね。景観を邪魔しない程度の鉄柵が、ぐるっと覆ってる程度。窓の鎧戸は開かれていますが、きっちり施錠されてます。で、館の中には、人の気配がありません。

ジョルト:む?

GM:裏側にまわるとですね、扉が2つあります。

ジョルト:それも施錠されてる様子ですか?

GM:外側から、木の板が釘で打ち付けられてます。

バーバラ:何この、台風対策みたいのは。

GM:因みに、1階の窓には、鉄格子がはまってますよ。

ジョルト:なんか、閉じ込めているようだな。

ディアン:閉じ込められているなら、早く、助けないと!

バーバラ:どこから入るかよね。

GM:確実に入れるのは、正面玄関ですね。

アンドレ:えー、じゃあ、戦闘系2人で、正面から陽動する?

バーバラ:マスター、“知人”を使います。えーとですね、ブリュッセルの地下計画の担当職員さんが、知り合いにいるんですよ。

GM:はいはいはい。

バーバラ:その人に電話して、「この近辺の地下に、地下壕とか、地下水路とかって、あるかしら?」と訊いてみます。

GM:ではその彼は、丘陵地に館があると聞いた時点で、『は? そんなトコに家があるのか?』と言いますよ。

バーバラ:「えぇーっ? っていうか、この辺って、国定公園か何かだったりする?」

GM:はい。通常は、家とか建てちゃダメなトコです。『そんなところに、下水道その他諸々、整備する予定なんか、初めっからない。過去にもなかったし、これからもないだろう』

バーバラ:「ありがとう。一応、善意の第三者として、通報しとくわ。不法建築があるわよ」(電話を切って)地下から入る手はないので、もう正直、車で特攻の方がいいかもしんない。

アンドレ:うん。

バーバラ:車を無人で発車して、ドドーン! と壊して、そこから潜入。どこのテロリストだ?(笑)

GM:えー、一応ですね、拠点襲撃のパターンとして、そういうのもアリです。ただ、普通の乗用車だから、それをやると、乗用車の方が壊れる可能性が高い。

ディアン:オレたちは、あくまで、捕らえられている人を助けに来たんだから。

ジョルト:そしたら、裏にも扉があるけど、木の板が打ち付けられているので、正面玄関から入ろうじゃないか、というのをみんなに話す。

GM:そう、まるで台風が来る前の家のごとく、めいっぱい打ち付けてありますよ。これを無理矢理引っぱがすと、かなりでかい音が立つでしょう。

アンドレ:正面も、どっちにしろ打ち付けられてるよね?

GM:正面玄関は、打ち付けられてないです。そうすると出入りできなくなるんで。鍵はかかってます。

アンドレ:ガー、ガーと鳴らしてみよう。

GM:誰も出てきません。

アンドレ:ゴッドミーターで撃てば壊れるかな。

ディアン:いや、あの、鍵を開けて・・・。

バーバラ:ああ、技能持ってるわ、あたし。

GM:〈錠前破り〉、どうぞ。

バーバラ:「ちょっと待っててね」ヘアピンを抜いて、ガチャガチャとやる。よいしょ(コロコロ)。“だめ押し”をして、達成値17。

GM:では、ガチッと音がして、鍵が外れます。

ジョルト:すごい。

GM:それと同時に、バーバラはですね、ろくなもんじゃないロックも一緒に外したような気がします。

バーバラ:「・・・んっ?!」

ディアン:「どうした?」

バーバラ:「(しれっと)この鍵、何かと連動してる。何かしら」

ジョルト:「大丈夫か?」

バーバラ:「鍵は外れたわよ」

GM:扉を開けると、あなた方の前には、まず、玄関マットがあって、正面には大ホールが広がっています。

バーバラ:玄関マットを、ぴらっ。

GM:めくると、下にバッテリーが埋め込んであって、マットに直接荷電してあって、その横にスイッチがあって、玄関の鍵の方に繋がってた。

アンドレ:ああー。マットを踏むと開く?

GM:いや、踏むと、電気が流れます。しばらくしびれます。5分間《敏捷度》マイナス3だったのに。くそー。

ジョルト:2階に上がるのは、どこからですか?

GM:大ホールの奥に、中央階段があって、突き当たりに踊り場があって、そこから左右に階段が続いてます。踊り場の真ん前にはですね、2m×2m位の、さっきの昆虫マークのレリーフが飾られていて、その触角が、びょっと前に出ている。触角には電球が付いていて、何かがあったら光るんじゃないかな、という(笑)。

ディアン:『よくぞ来た』とか喋りながら、光りそう。

バーバラ:微妙ー!

ジョルト:「みんな。俺の経験では、人質が捕らえられているとすれば、地下室なんだが、どうする?」

GM:とりあえず、あなた方が今判るのは、玄関、大ホール、中央階段の上の踊り場だけですね。大ホールの左右には扉が2つずつ。

ジョルト:「そう、あくまで俺の経験だから、この星ではちょっと勝手が違うかもしれんが」

バーバラ:じゃあ、ニッコリと笑って、「大丈夫。この手合に対しては、あなたの経験が役立つわ」

ディアン:「アイルの、闇の魔法使いにも、こんな、意匠は、見たことがない」

アンドレ:「あー、うち論外ね」だんだんもう、疲れ出してる。じゃあ、どっから調べるかのう。

ディアン:のう、じゃないって! 爺さんになってるよ(笑)。
 

4人は次々に1階の扉を開けていく。
中は食堂、テシターの部屋(劣悪な環境)、兵隊アリ怪人の部屋などであった。
なお、中央階段の裏側で地下へと続く階段を発見するが、その先は食料庫だった。
 

ジョルト: 食料庫の中に、他に扉はないかどうか調べます。(コロコロ)ポシビリティを使います。(コロコロ)〈発見〉達成値19。

GM:すごいですねー。でも、他に扉はないようです。

ジョルト:なさそうだな・・・俺の勘が外れたか。

バーバラ:じゃあ、2階へ行きましょう。


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