Eternal Smile > Welcome to Darkness Kingdom 『闇からの招待』 第三幕
アンドレ:屋根裏かなー。ここら辺は、開けても何もなさそうな気がしないでもない。 バーバラ:一応、扉だけ開けて、中を見てみましょうか。 アンドレ:じゃあ、1から。 GM:1は、非常に広い個室です。ベッドもかなり豪勢です。でも、使われた形跡がないです。 バーバラ:偉い人の部屋。 アンドレ:ふーん。じゃあ、2。 GM:2の部屋は、本棚がいっぱい並んでいる、書斎のようですが、置いてあるのは、ブリュッセルの細かい地図とか、新聞のスクラップだとか、あと、どっから持ってきたのか、街の地下の下水道の配置図とか、そういうモンがいっぱいあります。 バーバラ:なんて用意周到な悪役だ! ディアン:3は? GM:扉を開けると、部屋の隅っこに、パイプベッドよりはマシなベッドがぽんと置いてあって、シーツがくちゃくちゃに丸まってて、机が置いてありますね。 ディアン:誰の部屋だろう。 GM:机の上を見るとですね、様々な顔写真、書きなぐったメモ、あとは、書き損じの手紙なんかが置いてあります。 ジョルト:手紙? GM:『前略、○○様。先日の件につきまして、考えていただけましたでしょうか。よりよい返事を戴けることを』で、インクがにじんだりしてますね。 ディアン:プレイヤー発言します。恐らく、この部屋は、部屋の主が、誘拐する対象への手紙を書いた場所だと思うけれども、その人物を特定する手掛かりがないかどうか・・・もっと言うならば、フィリプがこの部屋の主かどうか、調べたいです。 GM:はいどうぞ。 ディアン:(コロコロ)20だ! ただ〈手掛かり分析〉技能がないので、ポシビリティを使って振り足します。(コロコロ)達成値が、18。 GM:18あれば判りますね。クローゼットを開けると、同じよれよれのトレンチコートが3着並んでて、その横っちょには、同じソフト帽が3つ並んでます。 ジョルト:なにーっ! ディアン:「これは・・・フィリプの物と、同じか?」 バーバラ:「見ての通りね」 ディアン:「フィリプが犯人・・・! なら、何故フィリプは、オレたちに、誘拐が他にも起きていることを教えた?」 バーバラ:「逆に言うと、我々が、調べているのを、フィリプが、探りにきたんだと思うわ」 アンドレ:「確かに。そりゃそうだなぁ」 バーバラ:「まぁ、思うに、この街には、大した戦力は残っていないってことね」あたしの予想。イモムシ怪人、クモ怪人、アリジゴク怪人がいて、3人とも、顔がフィリプ。三つ子ちゃんだったのだー!(笑) ディアン:・・・・・。 GM:あとは、どうします? アンドレ:他の部屋って何だろう。 GM:4から7までは、全部同じ造りの、怪人部屋です。手前の3つは使った形跡がありますけれども、奥の部屋は、使ってないです。もし何か調べるんだったら、〈発見〉ロール。 バーバラ:(コロコロ)んー、そこそこの目。達成値13。 GM:綺麗な部屋ですね。ちゃんと清掃されてて、窓の近くに、コップに花が挿してあったりする。因みに、この部屋と下の部屋は、同じ広さです。テシターを10人近く閉じ込めてる部屋を、ひとりで占領してるわけです。 ディアン:さすが、怪人クラスは、待遇がいい。 アンドレ:じゃあ、8の部屋も調べといた方がいいか。 GM:扉を開けると、中央にテーブルが置いてあって、壁に黒板が張ってあります。黒板には橋が描いてあって、丸いマークと×、矢印が書いてあって、こっち側から行こうとか、こっち側へ来るとか、色々なことが書いてあります。あなた方のさっきのシーンが、そのまんま書いてあります。 バーバラ:作戦司令室か。 ジョルト:あの戦闘の前の様子が書いてあるんですか? それとも戦闘後? GM:戦闘前の様子ですね。どこでさらって、どこへ向かうか。車の位置はどこか。もし、あなた達が来るんだったら、どっちの方向からか、というのが3つぐらい書いてあって、それぞれに対して、矢印が書いてあります。F1、F2、F3。 バーバラ:フィリプ1、フィリプ2、フィリプ3ね。 GM:それから、逆向きの矢印もあって、そちら側にはS1、S2、S3と書いてあるわけです。 アンドレ:S? バーバラ:ストームナイトだ! GM:F1、F2、F3の矢印と、S1、S2、S3の矢印は、それぞれ対応しています。要するに、あなた方がS3の方角から来れば、F3の矢印の方角からフィリプが来る、ということが書いてあります。いずれも、橋の上であなた方をブロックして、キースをトラックに乗せて逃げるような筋道です。失敗しましたけど。 アンドレ:あー、はいはいはい。そういうことか。他の襲撃事件の話とか、書いてないかなー。 GM:ついさっき、一番最近の襲撃事件のことしか書いてないです。こいつらはきちんと、襲撃のたんびに計画を立てている。 ジョルト:なるほど。では、屋根裏へゴー! ディアン:あ、オレは、下で待ってます。 GM:では屋根裏部屋。やっぱり鍵はかかってないです。中には機械が1台。赤とか黄色とか緑とかのランプがピッピッピ、と点滅して、窓の外に向かってパラポラアンテナが開いて、それが何度か、キューン、キューンと動いています。 バーバラ:ほう。わっかりやすーい。 アンドレ:「何なんだ? これは」 バーバラ:「一言で言うと、怪しい装置よ(笑)。これが何なのかは理解したくないわ。ジョルト、何か判らない?」 GM:〈マッドサイエンス〉で。 ジョルト:(コロコロ)達成値11。 GM:どうやら通信装置みたいですね。 ジョルト:果たして、どこと通信しているやら! GM:それは判らない。 バーバラ:「ジョルト、ジョルト。この装置、使える?」 GM:実はですね、この装置には、スピーカーとマイクがついてません。 ジョルト:「どうやって使うんだ。判らない」ちょっと適当にいじってみます。 ディアン:マスター。みんながそうやっている時に、1階と2階の間の踊り場にある、謎のレリーフを、観察してみます。 GM:はい。では上で、スイッチをガシャッと入れたり切ったりする度にですね、その電球が、ピカッ、ピカッ、と光ったり消えたりします。 ジョルト:もしかしたら、これを使うとどっかに移動できるのか?〈マッドサイエンス〉。(コロコロ)ポシ使います。 GM:どうぞー。 ジョルト:(コロコロ)お、20出た!(コロコロ)44。達成値23。 GM:うん、きみはすごいことが判った! これは、下のレリーフと繋がる通信装置で、レリーフの目がカメラになっていて、姿を映すことができるんだ! そしてそれを大首領のところに電波で飛ばしてるんだ! レリーフの中には、ちゃんと、マイクとスピーカーも組み込まれているぞ! 因みに、それ以上の能力は何もありません。 ジョルト:じゃあ、そう説明します。「・・・というものらしい」 バーバラ:つまり、レリーフの前に出ると、うちらの姿が、敵陣の方に、ババーンと一直線。 ジョルト:その通りだ!・・・まずくない? アンドレ:まずいねー。 ジョルト:まぁいい。いつか戦う相手だ(笑)。 GM:因みにこの通信装置、向こうが繋ぎたいと思わない限り、こっちからは勝手に繋げません。だって大首領だもん。 ジョルト:なるほど。 バーバラ:「一番の問題は、大首領がどこにいるかなのよね」 アンドレ:「アンテナの向いてる方向じゃないのか?」 ジョルト:どう考えても南(*9)の気がする。 バーバラ:「地中海を、越えるっきゃないか」(笑) ディアン:「行方不明になった人たちを、助けるのが先だ」 バーバラ:「けど、捕まった人たちが、この中にいないんであれば、どこに行ったか見当もつかないし、本拠地に行くにも、当てがないし。今考えつくのは、フィリプを取っ捕まえて、白状させることくらいね」 ディアン:「そうだ。それなら、フィリプに連絡してみたらどうだ? さっき、確かバーバラがメモをもらっていた」 バーバラ:「あ、電話番号?」じゃあ、名刺を出そう。「これね」 GM:電話をかけますか? かけるとですね、3の部屋からジリリリリン、ジリリリリンと音が。 バーバラ:「もしもし?」「はいはい。やっぱりこの電話ね」ここがフィリプの、部屋。 ディアン:「・・・間違いないのか」 バーバラ:「ないわね」 ジョルト:「正義の男だと思っていたんだが」 アンドレ:さて、どうしようかね。他に手掛かりがあればいいんだがな。っていうか、相手どこ行ったんだよ。 バーバラ:1階をもう一回チェックかな。 GM:〈発見〉ロール。 バーバラ:(コロコロ)んー、目は今イチだな。達成値12。 GM:えーと、廊下で、隠しスイッチを見つけた。 バーバラ:「あら何かしら」ぱしっ。 GM:そうすると、壁がガコンと開いて、ガラガラガラと扉が開きます。 ジョルト:おぉ! ディアン:こんなところに、隠し扉があったのか。 GM:ということで、あなた方が、階段を降りようとするところで、シーンが変わります。
"Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |