Eternal Smile > Welcome to Darkness Kingdom 『闇からの招待』 第三幕
アンドレ:一応警戒しながら降りていきます。暗いんですよね、やっぱり。 GM:ちょっと暗いです。〈発見〉ロールしてください。 アンドレ:はーい。(コロコロ)ポシ使う。(コロコロ)達成値16。 GM:では、5段目か6段目に来たところで、ひょいと横を見ると、壁が一部だけちょっと凹んでいる。手をつくと、壁がすこっと落ちて、そこにはスイッチがあります。 アンドレ:ほう。じゃあ、スイッチを押してみよう。 GM:押すと、どこかでカチャッと音がします。 ディアン:下の鍵が、開いたんだ、きっと。 GM:そのまま降ります? そうすると、3段目で、ギシッという変な音がして、床がぐっとたわみます。 アンドレ:「ん?」 バーバラ:「どうしたの?」 アンドレ:「なんか、階段が沈んだぞ」 バーバラ:じゃあ、足元を見ます。沈んだ階段を。見た目普通? GM:普通。ちょっとだけ、ズレてるけど、普通に通れます。 アンドレ:階段がズレてるってことは、落とし穴? ジョルト:えーと、マスター。自分は10センチぐらい浮きながら、進みます。 GM:はい。ずーっと降りていくと、正面に扉があります。 アンドレ:開いてます? GM:これは、開いてません。 ジョルト:じゃあ、「さっきのボタンをもう一回押してくる」と言って、そのまま飛びながら昇っていって、もう一回ポチッと押す。 GM:カチャッと音がします。 アンドレ:今度はどう? GM:開きますよ。というか、ここには鍵はないです。因みにジョルトがこう、浮きながら降りてくると、5、6段降りたぐらいのところで、階段の底がカコーンと開きます。 バーバラ:要は、落とし穴のロックですね、あのスイッチは。 ジョルト:あぁ、なるほどなるほど。 GM:しばらくすると、また勝手にぎーっと閉まっていきますよ。 バーバラ:今は一応、落とし穴のロックを、もう一回掛けてもらった方がいいね。 ジョルト:そうだね。じゃあもう一回押してロックします。
ジョルト:監視室から、外をちらっと覗きます。 GM:見ると、鉄の扉がいくつも並んでいて、上と下に、小ちゃい隙間が、それぞれ1つずつ。 バーバラ:覗き窓と、食料窓だ。 ジョルト:そっちには、誰かいますか? GM:いや、誰もいません。 ジョルト:じゃあ、牢屋の方に出ていってみます。 GM:出ていって、覗くとですね、5人の男女が1人ずつ収容されていて、中には、顔を知ってる人もいます。 バーバラ:覗き窓をカパッと開けて、「ハーイ!」 GM/グレン:「バーバラ! お前、なんでこんなところにいるんだ! お前も捕まった・・・まさかお前、あいつらの仲間になったのか! なんてことだー!」(笑) バーバラ:「・・・いや、あのさー、助けに来たって発想はないの? エイダが嘆いてたわよ」 GM/グレン:「おお、そうか! うん、実を言うとな、ヤツに倒されてしまってな」 ディアン:「ヤツ、というのは?」 GM/グレン:「よれよれのトレンチコートを着て、ソフト帽をかぶったヤツだ」 バーバラ:「フィリプ・マーロゥってヤツ?」 GM/グレン:「ああ、そういう名前だった」 バーバラ:「やっぱり? うん、今開けるから」 GM:開けようとすると、この扉には鍵穴がありません。 バーバラ:「ねぇグレン。この扉、開ける時って、誰かが手動で開けたの?」 GM/グレン:「わからん。ここに入る時には、『お前だけ向こうに行け』と、ひとりで行かされたんでな」 バーバラ:そしたら、他の牢屋をチェックしてみます。アルフ、サムソン、ケイン、ノエル、全員いる? GM:全員いますね。覗き窓を開けると、その人たちは顔を知らないんで、怯えたような顔をして、あなた方を見ています。 バーバラ:「ストームナイトよ。助けに来たわ」 GM:「早く出してくれよ!」「お願い、助けて!」「改造されるのは、嫌だ!」とか言ってます(笑)。 バーバラ:一応念のため。「アルフさん。あなたがさらわれた時、脇に誰かいたよね。会社の上司だったっけ?」 GM/アルフ:「えっ! 何を言っているんだ、ベスに決まってるじゃないか!」 バーバラ:はい、本人確認、オッケー。というように全員チェックします。 GM/ケイン:「ミストは無事なのか? 怖い目に遭っていないだろうか?」 バーバラ:「お巡りさんに、『地面が砂になるなんて、嘘をつくな』って言われたらしいわよ」 GM/ケイン:「なんて可哀想なんだ! 本当のことなのに! あの子は正直で可愛い子なんだ!」 バーバラ:「でも、あんたはそれを信じる?」 ジョルト:「そう。警察は信じなかった。だが、俺たちは信じたんだ!」 バーバラ:「あとは、元を絶たなきゃね」 GM:で、どうします? ディアン:牢屋の扉に鍵穴がないなら、監視室に、動かす装置があるかもしれない。 バーバラ:確かにそうね。じゃあ、ちょっと調べてみようか。 ジョルト:俺も、探してみるよ。(コロコロ)20! だけど技能持ってないから、+7で、達成値19。 GM:それはすぐ判りますね。この辺が怪しい・・・ガチャッ。 ジョルト:おっ。 GM:レリーフがきーっと開きます。中にはですね、1、2、3、4、5、6、7。7つのボタンがあって、その下に、みんな赤い光が点いてます。 アンドレ:ほう。 バーバラ:ちょっと待って! 6番7番の扉の中を、チェックする。「ハロー?」 GM:えーと、その前に、ここにでかでかと注意書きがあります。「注! 脱走防止のため、必ず監視室内にて待機の上、操作をすること」 バーバラ:意外と社員教育が行き届いてる! 6番7番の部屋を見ましょう。 ディアン:フィリプが言っていた、学者や、船乗りは、捕まっている? GM:誰もいません。因みに、7番の牢屋は、階段の真下です。つまり、落とし穴に落ちた人間は、牢屋の中へ、自動的に格納される(笑)。 バーバラ:了解。じゃあ、ボタンを押して、開けて開けてー。 GM:“警戒”カードは誰も持っていないな。とりあえず、〈発見〉ロールをもう一回やってもらいましょうか。 バーバラ:(コロコロ)ポシを使います。(コロコロ)達成値20ぴったり。 GM:20ぴったりか! ではバーバラはですね、同時に複数スイッチを入れると、何か悪いことが起きそうな気がする。 バーバラ:「ねぇみんな。自動販売機で缶ジュースを買う時、ホットコーヒーとジュース、2つ同時に押したこと、ある? あたし、昔それをやって、何故か、コーラが出てきたのよね。ホットで(笑)。だから一個ずつ押しましょう」 GM:因みに、それを思いついたバーバラが、ひょいと天井を見るとですね、スライドして何かがパコンと出てきそうな気がする。 バーバラ:「そうね、ディアンは牢屋の通路に。あたしは階段に。アンドレがボタンを一個ずつ押して、ジョルトは、何かあったらすぐ飛べるように、アンドレの脇に待機しといて。少なくとも、誰かは残るわ」 アンドレ:はい、じゃあ一個ずつ開けるぞー。 GM:ボタンを押しても、反応しません。 バーバラ:反応しない? GM:何度押しても、赤色は変わりません。 アンドレ:解った。「ディアン、ちょっと出ろ」で、ぽちっと押してみる。 GM:監視室内に戻るわけですね。そうすると、ガラガラと開きます。 ディアン:廊下が無人にならないと開かないようになってたのか。 アンドレ:開けたら出ろ、開けたら出ろー、って、順繰りに繰り返していく。 バーバラ:「そうそう。階段は1列で昇ってね」 GM:では、全員無事に地下から脱出することができました。 アンドレ:でも、この人数どうやって運ぶ? 車ってそんなにでかかったっけ? バーバラ:取材用ワゴン。この人数なら乗るわよ。5人に、あたしたち3人を足して8人でしょ? GM:そうやって、玄関先を出ていくと、門の辺りに、4人の人間が立っています。 バーバラ:正確には、フィリプ・マーロゥと。 GM:フィリプ・マーロゥと、愉快な仲間たち。顔が四角い男と、かなり綺麗なお姉さんと、丸々と太ってて、健康は大丈夫か、というような男。そしてフィリプは、あなた方に対して、「やあみんな。無事で何よりだ!」と言って、ニヤッと笑います。
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