Eternal Smile > The Two Letters 『二通の手紙 〜聖なる墮天使〜』 第一幕 GM:では皆さん、どうぞご自由に、自己紹介をやってください。ただし、シスター・アンジェの前で言うつもりでやってくださいね。 ジェローム:まず俺から。「ジェローム・ドノヴァンという。フランスから来た」 GM:フランスから来た、と、言うんですね。 ジェローム:とりあえず言いますよ。 GM:言うと、シスターがピクッと反応します。 ジェローム:反応したんだったらば、その目をじっと見ます。その後、顔を逸らして、「まあ、後は特に言うことはない」 メイ:「ナイル帝国から来た、メイ・スカイウォーカー! でも人は私のことを、ロケットレンジャー‘マッハレディ’って言うの! よろしくね、シスターさん! 実は、ペラ・アーディネイ女王からの密命を受けて、この町にやって来たところなのよ!」 シグマ:あーあ、言っちゃった。 GM:はい(苦笑)。では次。 シグマ:「イタリアの方から来た、シグマという。本業は新聞記者なんだが、色々あって、この教会を探していたんだ。うん、そんなところだ」 リン:「私はリンです。イギリスから来ました」それ以外のことは、彼女が大体言っちゃったんで。 GM:オッケーです。因みに、この教会は、まだ正式な教会ではありませんが、シスター・アンジェはここで子ども達と暮らしてるそうです。一応清潔です。掃除は綺麗にしてます。でも元がボロボロなんで限界があります。 シグマ:なるほど。 GM:普通教会って、尖塔があって建物があるんですけど、尖塔には鐘がないし、十字架にはひび入ってます。かなり痛みが激しいですね。 ジェローム:じゃあ、シスターに、「なあ、あんた。愛を配るのもいいが、それよりもまず、己の信仰の源にもう少し目を向けるべきではないのか? あれは、十字架に対する冒涜だろう」と、冷たく言います。 GM/シスター:「申し訳ありません。その通りですわ。でも、私達が来た時は既にあの状況でした。住めるようになるまでに、一月かかりました」 ジェローム:・・・・・。 GM:と、そうやっているうちに、晩ご飯の時間になるんですが、一番ちっちゃな3つぐらいの子どもから、一番上の13歳ぐらいの子どもまで、みんな甲斐甲斐しく、できることを手分けしながらやっています。 ジェローム:その間に、フリータイムがあれば、子ども達を見てまわりたいんですけど。動きに不審なところはないかなど。 GM:では〈発見〉ロールしてください。 シグマ:俺も振ります。 GM:まぁ、そっちの2人は当然ですね。 ジェローム:(コロコロ)1です。ゴメン、よろしく。 シグマ:(コロコロ)えーと、達成値10。 GM:ごく普通の子どもの行動に見えますね。敢えて言うなら、えらく動きがいいかな。あと、ワガママなんか言わないし。 シグマ:ほう。 メイ:教育の賜物でしょう! シスターの。 リン:ねぇ! GM:晩ご飯はですね、昨日作って硬くなったんで安売りしてたパンとか、具がキャベツだけのスープとか、ジャガイモが一盛りとか、そんな感じです。量だけは一応あります。 メイ:いや、もう、精一杯のおもてなしということで、感謝していただきましょう! リン:大地の恵みです。 GM:シスター・アンジェが言うには、「近所の方々の助けや、匿名の援助もございまして、何とか食べていくだけは確保できております」ということらしいです。 メイ:助け合い精神、とっても大事だと思うわ! ジェローム:あ、マスター。水には一切口をつけません。 GM:はい。で、皆さんが食べ終わる頃に、教会の裏側の扉がノックされて、ひとりの男が入ってきます。超高級品の、いかにもオーダーメイドって感じの三つ揃えの縦縞のスーツをびしーっと着込んで、ネクタイを締めて。 リン:うわー。 GM:ダイヤモンドがキラキラ光る指輪とか、金のロレックスとかを着けて、蛇革のピカピカした靴を履いた、いかにもっていう兄ちゃんが、葉巻か何か、ハーッってやりながら、入ってくるわけですね。 メイ:ニッポンテックとかにいそう! GM:「邪魔するよ、シスター。どうです? いい加減に答えを出してくれませんか」シスターは、「そんなことはできませんわ。私には、この子達に対する責任がありますから」と言いますけど、「何をおっしゃいますシスター。貴女方は不法滞在者。所詮この町には余所者なんですよ。なぁに、大丈夫。私が身の振り方を考えてあげましょう。男の子には男の子の。女の子は、今は小さいが、それなりの身の振り方を。そしてシスター。貴女は美しい。きっと、素晴らしい・・・」ニタァッと笑いながら、そういう話をしてくるわけです。 メイ:えー、そろそろ、よろしいでしょうか。 GM:はい、どうぞ。 メイ:「ちょーっと待ったぁー!」ドカーン!(鉄拳) リン:「汚らわしい!」バシーン!(平手) ジェローム:あれ、リンも?(笑) リン:教えに反するものを感じました。 メイ:行動理念同じだ!「どう考えたって、あんたが、マトモなこと言ってるようには見えないわ!」 GM/男:「何をおっしゃる。あなた方は一体何者ですか?」 メイ:え? GM:当たり前の問いだと思いますが。 メイ:「知らずとあれば聞かせてあげようじゃないの! あたしはね、ナイルのロケットレンジャーよ!」びしっ! GM:「なに、ナイルのロケットレンジャーだと!」一応驚く。「で、ナイルのロケットレンジャーって! 何だ?」 メイ:がーーーん! ものすごいショックを受けた。「ロケットレンジャーの勇名が轟いてないだなんて!」 シグマ:ナイルじゃないからな、ここはなー。 リン:「たまたまあの人が無知だっただけよ」(笑) ジェローム:優しいー! GM/男:「要するにあなた方は余所者ですな。余所者には、この町の住人である我々の問題には口を出さないでいただきたい」 メイ:「何言ってんのよ! 余所者だろうが、じもてぃーだろうがね、善いことと悪いことっていうのは、万国共通、どこだって同じなのよ!」 リン:「人類は、皆兄弟です!」 GM/男:「はっはっは。なるほどなるほど。シスター、面白いお客様が来られているようですな。では、今日のところは私は退散しましょう。はっはっはっはっは!」 シグマ:そうやって入口に出てきたところを、ひょいと捕まえます。「ちょっと待て」 GM/男:「何です?」 シグマ:法王庁から身分証明をもらってるでしょうから、それをチラッと見せて、「あまり余計なことはしない方がいいぞ」と〈威圧〉。“ひらめき”使って《知力》を拡大。 GM:はい。 シグマ:(コロコロ)うーん、あまり良くねぇなぁ。ポシ使用。 GM:打ち消す。 シグマ:ほう。 メイ:ポシ持ってんのか。 シグマ:達成値14。 GM:えーと、〈威圧〉で14ですと、あなたに対してニッコリと笑ってくれますよ。全っ然効いてないですね。 シグマ:なるほど。じゃこっちもニヤリと笑っときましょうか。 GM:他に、何かする人がいれば。 メイ:とりあえず、去るって言うんだったら、去るものは追わずで。 GM:はい。では次いきます。深夜ですね。ちょっと〈発見〉ロールしてくれます? シグマ:達成値11。 ジェローム:11。 リン:12です。 メイ:ダメだ、1。ひとりだけ、熟睡しているらしい。 ジェローム:無警戒に物を食ったり飲んだりするからだ。 GM:10以上の人。祭壇のマリア像の前で、シスター・アンジェがお祈りしているのが判ります。何か、ぶつぶつ言ってるんですけど、辺りが静かなんで、イヤでも耳の中に入ってきます。シスターは、こう言ってますね。「主よ。私の罪に対する罰ならば、いかようなものでもお受けします。ですから、あの子達に、安らぎと安息の日々をお与えください」 一同:・・・・・。 GM:ということで、この幕は終わります。 NEXT → バザーの開催を快く思わぬ者は、他にもいた…… "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |