Eternal Smile > Red Giant 『Red Giant』 限りなく今に近い未来……… Prologue 視線の主の容貌は、暗闇に紛れて判別できない。瞳の奥で、狂気の火がゆらゆらと揺れている。 不意に、赤い炎が視線の主の背後に立ち上る! 助けを求める叫びは、声にならない。 「カトリーナっ!?」 父親代わりのニコライ・オンダレフが、カトリーナの両の肩を掴む。 「ごめんなさい、ニコライ。驚かせてしまいましたね。怖い夢を、見たのです」 第一幕
ゲームマスター(以下GM):キャラクター紹介、嵐王寺さんから頼んでいいですか。 勇人:わかりました。キャラクター名は、嵐王寺勇人(らんおうじ・はやと)。年齢は16歳、キャラクタークラスは、財閥の総帥です。出身コズムはニッポンテック(変身)なので、元は地球人ですが、侵略によって、より一層、お金を稼げるようになりました。仕立てのいいブランドスーツを着て、ぴしっと決めておりますが。 GM:前回は凄まじい苦労を(*1)。 勇人:しておりますので、今回はちゃんと、地球文化の解る人、っていう発注をしました。求人案内には、太字で「常識のある人」 って(笑)。 カイル:じゃあ俺、書類選考でアウトじゃん(*2)。 勇人:カイルさんは、顔を見てあれっ? と思ったけど、他の人がいるから大丈夫だろう、っていう判断。だって、アイル側から、この人ですよって紹介されて、イヤだ、って断ったら、色々問題になるじゃないですか(笑)。キャラクタースペック的には、後方支援系。お金で何とかするのが基本ですけど、戦闘になったら、口先三寸で相手を倒すか、バッドステータスを与えて、白兵戦系の人に殴ってもらう形になるかと思います。 GM:そのカイルさんは、アーディネイ女王から直々に呼ばれております。自己紹介どうぞ。 カイル:アイルの騎士、カイルです。『スレイヤーズ!』という小説の、外伝に、非常にダメダメな騎士が出てくるんですけど、そこから名前をもらいました。ただ、お母さんを出すと、ちょっとまずいかなー、って。 勇人:バックスタッブを使う、撃破役ですよね(*3)? カイル:お母さんすごいです。隠密しながら、気配も見せずに、敵をやっつける。文字通り、モンスターペアレントなので、普通の騎士にしました。年齢は26歳です。プレートメイルを着ていて、剣を持ってぶった斬る。これ以外できません! なんかこいつ、敵っぽいなーと思った時にはもう、斬りつけてます。 勇人:確認はしてくださいね?(笑) GM:では次の方。 ライトニング:あ、はい。わたくし、エジプトの方からやって来た、ロケットレンジャーの、キャプテン・ライトニングと申します。日夜正義のために戦っていて、まぁ、長くなるんでこの辺でやめておきまして(笑)、とにかく、わたくしが来た以上、悪は全て、打ち倒します! カイル:通じるものがあるな。 勇人:わはははは(乾いた笑い)。 ライトニング:年齢27。身長190、体重75。白人で、ブルーの目で金髪。どっかにいたなー、空を飛ぶ人でそんな人がいたなー。 GM:ありがとう! そして、ありがとう! の人だ(*4)。 ライトニング:でも本名は地味で、ジョン・スミスなんですけど。 勇人:偽名にしか聞こえないんですけど(笑)。 ライトニング:ロケットレンジャーですから、相手を撹乱しながら飛んで、ぐるぐるぐるぐる、〈飛翔〉で間合いを取って、何とかプレイヤーズコールに持ち込む、というのが基本になるかと思います。 カイル:どのぐらい飛べるんですか? 勇人:すーげぇ飛べます。航続距離は、リンクが切れない限り無限。 GM:ダイスで1振った瞬間に、ぷすん、ってスーツが機能停止して、大変なことになっちゃいますけど。 カイル:成層圏にも? ライトニング:本人が飛べると思えば行けます! カイル:素晴らしい。成層圏から、「ロケットパーンチ!」とかやったら痛そうですよね。 勇人:伝説の一撃ですよ。 ライトニング:クレーターができるぐらいの伝説の一撃。 GM:だいぶ、前振りが必要そうですけどね。1ラウンド溜める、とか。 ライトニング:「みんなの力を俺に貸してくれ!」と言って、上空に。 カッティングエッジ(以下エッジ):うわー、かっけぇ! そして、何で俺がここに呼ばれたか、よくは解らないけど、俺の名前は、カッティングエッジ。英語の熟語で、最前線だぜ! キレキレだぜ! みたいな意味。本名はスコット・タイガーなんだけど、これも、元々リビングランドにいた俺が、コアアースの機械ってものに触れた時に、感じちゃった名前なので。 勇人:絶対そうです。そもそも、ファミリーネームなんて、ねぇから(笑)。原始人に。 エッジ:この前、履歴書書いて、送ったのが、どうやら採用されたみたいで。 GM:履歴書書いたんだ? エッジ:一応〈語学〉技能あるんで。嵐王寺さんは、きっと、俺が人間だと思ってるだろう。大体俺は、人間に間違われるから、字だけだと(笑)。 カイル:え、見た目は何なんですか? エッジ:トカゲです(笑)。エディーノスですから。トカゲが、カメラ用のポッケがついてるチョッキを着て、襟巻き巻いて、銃を持って、スパナも持ってる、みたいな。 カイル:D&Dのリザードフォークか。「あ、トカゲだ」って言うと怒るのかな? エッジ:「この柔肌野郎」と怒ります(笑)。 カイル:女王様はどう思ってます? GM:エディーノスをですか? 清き心を持ったストームナイトであれば、どなたでも関係はございません。 勇人:アイルでは、清い心かどうかが、最重要なので。 カイル:黙ってるけど、(トカゲでもいいのか・・・)って思ってます。 エッジ:今まで、どぶさらいのような仕事ばっかりだったけど、今回はちゃんと名のある人に、雇ってもらえて、ビジネスパーソンとして、ステップアップできるかなー、と思ってます。スペック的には、《知覚》と《知力》の高さを活かした、やっぱり後方支援系ですね。あとは、後ろで銃器をばんばん撃つとか、〈発見〉とか、〈知識(機械工学)〉とか、〈科学〉とか。 GM:科学の子なんですよ。外見はトカゲですけど。 カイル:やべぇ、トカゲに《知力》で負けてると、劣等感が。 勇人:しょうがない。得意分野が違うんですから。 エッジ:俺の、自信ある行動は、全て科学的思考に基づいているので、科学がなくなっちゃったら、ちょっと悲しくなると思います。 【CAST】
勇人:僕のモットーはタイム・イズ・マネーなので、ぎりぎりまで商談を片付けながら、時間通りに入ってきて、「失礼いたしました、女王陛下」と。 GM:入った瞬間に、見えるのが、騎士と、白人のロケットレンジャーと、エディーノスです。 勇人:「カイルさん、どうも。先日はお世話になりました。この度もよろしくお願いします」と、きちんとビジネストークをします。因みに〈名誉〉何レベルでしたっけ? カイル:5レベルです。 勇人:あなたには高貴なオーラが漂っていて、問答無用で、顔が美形になってます。アイルには名誉の法則という世界法則があって、魂の有り様が、その人の外見と能力を決めます。〈名誉〉技能で表されて、最高15レベルなんですけど、5レベルだと2段階目に来ていて、誰が見ても高貴な人、です。 GM:美しいだけじゃなくて、光っている。 エッジ:なるほどー。 勇人:隣に目を移すと、キャプテン・ライトニングは、ナイル帝国の人で、ナイル帝国には、正邪の法則というのがあって、全ての知的生物は、善か悪かに二分されます。中立はいません。なので、あなたは、純粋たる善! もっとぴっかぴか! 超一流の絵師が描いた、アメコミの超イケメンヒーローみたいな。 エッジ:すごい! 眩しい! GM:作画監督、超気合い入ってるッスよ。 勇人:彼を見て、僕は、心の中で、(なるほど、この美しさ・・・ナイルか!)人格的には信頼できるけど、それ以外の、僕の期待する方面の働きはできない、ってことが解った(笑)。 GM:きっぱり言った、今! ライトニング:いや、ポンテクの期待するようなことは、一切できませんよ。隠し事はできない、腹芸もできない。 勇人:とりあえず、キャプテンに名刺を渡して、「よろしくお願いします」と、丁重に礼をして、あー、僕の頼んだ、ちゃんとした人はどこかなー(キョロキョロ)。 エッジ:俺、ちゃんとしてるから。ちゃんと言葉も喋れるし。 勇人:なるほどなるほど。ちゃんとした、人・・・。えーと、他にいないの? みたいな顔をした後で。 GM:アーディネイ女王が、とどめとばかりに、「お揃いになりましたね」と言う。 勇人:あー、もう、今回の人事担当者もクビだ!(笑)「素晴らしい、ストームナイトを集めていただいて、心から感謝申し上げます」 エッジ:棒読みだ。とりあえず、俺は事態を静観するよ。一歩下がったところでみんなを見ているよ。 カイル:そういう腹芸というか、深慮遠謀みたいなことはできるんですか? GM:コアアーサーだからできます。 勇人:他3人は、できない(ライトニング)、制限がある(カイル)、やらないと話にならない(勇人)、です(笑)。 エッジ:ニッポン人を相手にする時は気をつけろって、俺の知り合いは言ってた。 勇人:ニッポン人はそういう誤解を受けているようですけど、ちゃんと礼儀は通します。 カイル:やー、なんか、今回も苦労しそうだねー。でもそんなことカイルは知らない。頑張るぞー。 エッジ:・・・こいつ馬鹿だなー(笑)。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |