Eternal Smile > Red Giant 『Red Giant』 第一幕 GM:で、いいと思いますよ。 ゲイシール間欠泉は、レイキャビクの東北東80kmのところにあります。観光客が襲われたという事件以降、立ち入りは禁じられているようです。 勇人:そこは、アイスランド政府に許可をもらってから、見に行きます。 カイル:2週間ぐらい漕げば、行けるかな?(笑) 勇人:大丈夫です。漕ぐ必要のない乗り物で行きますから。 カイル:ああ、帆船ですか。 エッジ:帆船は知ってるんだね。 カイル:うん。見たことあるんで。それの空飛ぶヴァージョンを。 エッジ:飛空艇だ。ファンタジーっぽーい。 ライトニング:なんならわたしが抱えて進ぜようか? 勇人:そうすると2人しか行けない(笑)。 エッジ:マスター。事前に、襲われた人とか、向こうの警察に、話を聞きたいです。 勇人:(カイルとライトニングに)では僕たちは事前情報を仕入れますので、お2人は出立の準備をしてくだされば大丈夫です。 カイル:じゃあ、素振り千回と、腹筋背筋を。 ライトニング:わたしは、相変わらず身一つだから。 勇人:あなたのスーツには、燃料とかは必要ないんですか? ライトニング:燃料? 何の話かね? これは素晴らしい力で飛ぶから問題ない。 エッジ:その、スーツってのは、人に渡したりしちゃいけないもんなの? 調べ上げたいんだけどな。〈知識(機械工学)〉で。 ライトニング:これは、わたしの身体と同じだ。 勇人:〈マッドサイエンス〉という技術で作られてるんで、〈科学〉じゃないんですよ。専門技能なんで、技能のない人にはいじれません。 エッジ:俺の信じてる科学とは別なんだな。やめておこう。
GM:では改めて、どんな形で情報収集をするか、宣言してください。 ライトニング:わたしは、ニュースペーパーをちょいと読みます。〈手掛かり分析〉で。 カイル:何ッスか、ニュースペーパーって? ライトニング:ニュースペーパーとは、色々な話が書き記されている書物だ。 カイル:おお、それは素晴らしい。 ライトニング:(コロコロ)おおう、出目が低い。さっぱりわからん! 相変わらずDr.メビウスはひどいことをしておる! 勇人:何読んでんの!(笑)それ、あなたのトコの地元紙! ライトニング:すまん、ついつい。ヒーローたるもの、常に悪に関する情報を仕入れなければならない。 エッジ:グーグル先生使って〈手掛かり分析〉で調べるとかできますか? GM:できますよ。 エッジ:(コロコロ)うわ、全然ダメだ。マイナス10出ちゃいました。なんか、ネット繋がんねぇんだけど。 勇人:物理的にリンク切れてんのかなー。ケーブルが(笑)。 カイル:マスター。大英図書館へ行って、アイスランドについて調べていいですか? エッジ:おお、いいですねー。 カイル:〈説得〉で振ります。(コロコロ)カード使っていい? “貫禄”使って20。 GM:でも、図書館だと〈手掛かり分析〉な気がするな。 勇人:〈説得〉で、資料出してって言って、イケメンオーラで押し通しちゃってもいいと思います。 GM:なるほど。 勇人:あとは、軽くロールプレイをして、“援助”カードを交換して、自分に対して使ってもらうと、さらに3上がる。 カイル:じゃあ、「トカゲ、俺を手伝ってくれ」 エッジ:「うん? なんで俺をトカゲと言うんだ? まぁいいけど」一緒に行って、俺の口添えで、現代の図書館がどういうものか教えてやるよ。これで23。 GM:ではあなたはイケメンオーラによって、書架に案内してもらい、カッティングエッジから検索の仕方を教わって、アイスランドの情報を入手します。 カイル:ご当地情報(笑)。 エッジ:あれかな、温泉あるのかな。 GM:・・・すみません、実は、あまり深くは調べてないんです。 勇人:であれば、現地へ行った時に、「情報を集めていたので、何々することができました」って処理にしていただければ。 エッジ:(スマホで検索しながら)今は、間欠泉の活動は止まってるらしい。だけど、1日3回ほど、60mの噴出が見られる、と書いてある。 カイル:貴公、なかなかやるな。ところで、それは何をしとるんだね? エッジ:えーと、そうだな、魔法の箱みたいなもので、魔法の賢者に、話を聞いてる。その賢者たちは、Wikipediaと呼ばれている団体なんだな。 カイル: なるほど。素晴らしい。解ってないけどうなずいてます。 勇人:今、あなたの頭の中では、ローブを着た、白髭の、Wikipediaと呼ばれる魔導師集団のイメージが(笑)。 カイル:透明な怪物について、過去の情報とか事件とか、見つかりましたか? GM:いいえ。過去に、そのような怪物の目撃情報はないようです。 カイル:っていうか、透明の怪物って、言い方によっては矛盾してるじゃないですか。要するに、D&Dのインビジブル・ストーカーみたいなものが地球では認知されてるのか。 エッジ:透明なのに何故怪物だって判るのか、って話だな。ガワ見えてんの? カイル:例えば、インビジブル・ストーカーだと、一切合切見えないんで、「殺された、気づいた」って感じなんです。 GM:そういう意味では半透明って言えばいいのかな。何かがうごめいているのは目視できたようです。 ライトニング:恐ろしい! 異形の怪物だ。 GM:アイル人のあなただと、ウォーターエレメンタルの暴走か、あるいはゴーレムか、と考えるのが自然かもしれません。 カイル:よし、もう調査はいいから、行くぞー。 勇人:その前に、僕はテレビ電話とかを使わせてもらって、アイスランド政府に話をします。「アイルの女王から依頼されて、僕のビジネスとは全く関係なく、あなたたちを助けに行きます。ついてはこの事件の概要を教えていただけませんか」と、真実を隠して〈説得〉。 GM:うわ、ごりごりボーナスを入れようとしてるー。 勇人:そして、今回の件に関して、色々大変だったろうから、僕からのちょっとした寄付ということで、ジャパニーズマネーをこのくらい、切らしていただいて。 エッジ:おお、小切手に字書いてる。 GM:賄賂を渡すことでボーナス+3。合計+6(笑)。 勇人:で、振ります。(コロコロ)ポシビリティ使いまーす。(コロコロ)えー、〈説得〉23。 GM:充分充分。そうすると、行方不明になった警察官の話とか聞けますね。 カイル:ほう。 GM:遺体が発見されてないだけ、というぐらいの、消極的な意味での行方不明なんですけど、装備品も一切合切、なくなっているそうです。 勇人:ホントに、丸ごとなくなって、パトカーしか残ってない、みたいな感じなのかな。 GM:はい。「怪物が出たぞー!」で、その辺にいた警察官が、慌てて駆けつけたけれども、戻ってこない、みたいな。殴られて襲われて、逃げた人もいたようなんですね。その人からは、『俺の彼女の仇を討ってくれ!』と、切実な願い事をされたりします。 勇人:「殴ってきた相手が、どんな姿かは解りますか?」 GM:『でかかった!』 勇人:大きな人型? それとも人型ではない? GM:人型ですね。身長がだいたい3〜4m、人間の倍ぐらいあるんじゃないかと。 カイル:半透明の巨人。 勇人:きっと、そういう生き物もいるのでしょう。魔法の世界も近くにあるし。 エッジ:今のところ観光地のエリアでしか、事件は発生していない。まだ外には出ていないと思われる、か。 GM:間欠泉の中から湧き出たように見えた、そうです。 勇人:実は中に住んでいる、という可能性が出てきましたね。了解しました。「では、近々現地に伺う予定ですので、ご協力をよろしくお願いします」 GM:行ったら通してくれ、みたいな感じですか。 勇人:そうですね。あとは、追加の情報が入っていたら、教えていただいたりとか、規制を張ったりとか、便宜を図っていただければ。 GM:はい、解りました。 勇人:で、カッティングエッジのスマホに、連絡入れて。 エッジ:お! 勇人:あー、電話連絡ができるだけでも、違うよね(笑)。「こちらはこのような情報が得られました」 エッジ:『俺たちの方も、こんなことが判ったよ。でも、ゲイシール間欠泉は、あんまり、重要な情報ではなかった』 勇人:「あとは現地へ向かう必要があるようですね。これだけ魔法が一般的なところで、半透明の怪物、としか判らなかった以上、行くしかないでしょう」 エッジ:『既にもう、行く気満々な奴はいるから。俺の隣で素振りしてるよ』 勇人:「それは素晴らしい。あー、きみは本当に有能なエージェントですね。前回のエージェントとは違う! 前回のエージェントは、素振りの回数を教えてくれましたよ」(笑) エッジ:えーと・・・。 勇人:人は外見じゃねぇなー、と思っている。勿論口には出さない。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |