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TORGリプレイ

『Red Giant』

 

第一幕

 
シーン4 勇者は前線に

 
GM:皆さんは、封鎖されたゲイシール間欠泉に、やって来ました。 何となく、地獄の入口みたいな雰囲気。

エッジ:普段はどんななのか。いつからこうなっちゃったのか。

カイル:今までの悪事の経緯を、喋ってくれそうな小悪党、いないでしょうか(笑)。

勇人:資料なら全部、持っています。いつ事件が発生して、これぐらいの被害で。警察官が重傷を負っていて、恋人の仇を取ってくれ、というような話もありましたね。

カイル:え、生で訊きたいじゃないっすか。「俺たちはよぉー、こんなに悪い奴なんだぜー」

GM:〈発見〉振ってみてください。

エッジ:俺、振っていいかな?(コロコロ)〈発見〉15。

GM:15なら判ります。間欠泉の、蒸気とか水とかが噴き出してくるところから、生き物が出てきます。

カイル:は?! どんな?

勇人:半透明なのかな。

GM:(エッジを指差し)あなたに、よく似た人が4人ほど。

カイル:エディーノスってああいうトコに住んでるんですか?

勇人:敢えてツッコまない(笑)。「カッティングエッジ。あれは、きみの、知り合いかい?」

GM:向こうは、まだ皆さんには気づいていません。

エッジ:「いや。あいつらは、俺と、同じではない」敵意があるかどうかまでは判んないですか?

GM:敵意ですか。フロクトの槍を手に持っておりますが。

勇人:槍も半透明?

GM:いえ、4人とも、ちゃんと生身で実物です。「熱ぃー(あっちぃー)!」って顔してる。

勇人:そりゃそうだろうなー。あっちぃー、で済むのがビックリだけどなー。

エッジ:まぁ待て、まぁ待て。ちょっと話し掛けてみようか。

カイル:話し掛けようかな、と思ったんだけど、まずは同族に任せよう。

エッジ:武装はしまって、彼らの方に歩いていきます。「よう! Hi!」

GM:「こんなところにジャカット(*5)が? まぁいい。どっちみち捕まえちまえば一緒だ」

エッジ:「俺とお前、見た目は変わらないだろ? 同じ肌の持ち主だろ?」

GM:「いいや、違う。俺たちは、チュートリアル族だ!

エッジ:何だ、チュートリアル族って。

勇人:来た、チュートリアル敵だ!(笑)

ライトニング:なんか、すごいぶっちゃけ方だ。

勇人:わかりやすい! 何という、戦わないと解決できない的なシチュエーション!

エッジ:なるほどなるほど。敵意があるよ!

GM:ということで、戦闘シーンに移ります。TORGの戦闘は、場札をめくって、イニシアチブを見ます。今回はスタンダードシーンですので、ヒーロー有利なイニシアチブが出ることが多いです。
 

 
1ラウンド目

GM:ヒーロー疲労。先攻ですが、疲労で2ショックずつ受けます。

勇人:来たばっかだからなー。

GM:悪役後攻。推奨行動〈防御〉/〈威圧〉。推奨行動に成功すると、カードを1枚もらうことができます。カードは、自分の行動が終わったら、場に1枚出せます。そして、場に出したカードだけ使えます。ヒーロー側どうぞ。目の前にいるのは、エディーノスのチュートリアル族が、4人。エーンとビーンとシーンとデーンです(笑)。

ライトニング:見るからに敵だな? 悪だな! ではまず、変身しながら〈威圧〉します。ポーズをとると、どこからともなくスーツが現れて、1ミリ秒で蒸着。

エッジ:お、カッコいい! 蒸着してる! すげぇ!

ライトニング:(コロコロ)〈威圧〉13。「わたしが来たからには、お前たちの野望はここまでだ!」

GM:成功です。「な、なにーっ?! あいつ、姿を変えたぞ。死せるもの(*6)だ!」

エッジ:死せるものを身にまとった。

勇人:僕は、クールな総帥だから、口には出さないけど、カッコいいと思ってる(笑)。なかなか、いいな。フィギュアにしたら売れそうだ。

ライトニング:そっちか! まあ、ポンテクだから確かにな。商売のネタとしては素晴らしい。

GM:〈威圧〉されて、俺、エーンは、技能なしだぞ!

勇人:技能なしっていうのは、技能レベルが0まで下がっている状態。だから、バステを与えるにしても、殴るにしても、防御値が下がっていてやりやすい。

GM:推奨行動をやるなら、こんな風に、技能なしの時がチャンスですね。プレイヤーズコールっていう必殺技は、相手の防御値を17上回ればいいんです。

エッジ:俺の次がカイル? オーケー。じゃあその、ビックリしてる奴にさらに〈威圧〉。(コロコロ)19。

GM:いい目だ。もしポシビリティを使って畳み掛けられたら、俺なんかひとたまりもないぜ!

勇人:と言っている。さすがチュートリアル族だ(笑)。

ライトニング:TORGでは、出目をできるだけ高くするのが、重要なんですよ。そのために、ポシビリティを使ったり、カードをポシビリティとして利用したりして、どんどん、振り足していく。

エッジ:“ヒーロー”って使えるのかな?

GM: “ヒーロー” はまだ手札なので、今回は、ポシビリティを使ってください。

エッジ:ポシビリティを使います。(コロコロ)10。

勇人:10は、クリティカル扱いで、どんな人でも振り足しです。

エッジ:(コロコロ)2。合計31だから、+10か。〈威圧〉23。

GM:ゲゲーッ! 逆転負け。あなたの演出に合わせて、エーンにアクシデントが起きます。

エッジ:俺はあんまり、勇敢に戦うタイプではないので、 じゃあ、吸着! とかって叫んでるキャプテンに・・・。

GM:蒸着、蒸着!

エッジ:違う価値観を持ってるんで、間違えてしまいました(笑)。

ライトニング:多分、言い間違えた時点で、色々と、細かいツッコミが入りますんで。「違う! このプロセスはだな!」

カイル:教育的指導ですね。

ライトニング:「もう一度やってみせるから! よく見ておいてくれ。こうしてこうしてこうだ!」

GM:では、その蒸着プロセスをもう一度見てみよう。

エッジ:と、言い間違えたおかげで、もう一回彼は怯えることになるでしょう。

勇人:もっかい目の前で変身された。二度びっくり(笑)。吸着恐ろしい。ガクガクブルブル。

GM:逆転負けでしょ? エーンは逃げ出して、つまづいて、こけた。次の行動はキャンセルです。

エッジ:“ドラマ”を場に出しておきまーす。

GM:ゲゲーッ、“ドラマ”か! これを使って振り足されたら、俺たちには防ぎようがないぜ! カイルどうぞ。

カイル:普通に1体、ビーンを殴ります。「やれやれ、しょうがないな」ブロードソードをばーん! って抜いて。

ライトニング:抜刀一閃!

カイル:〈白兵戦〉します。「サビになってもらおう」(コロコロ)〈白兵戦〉15。

GM:うわー、避けきれねぇ。でも俺だって死にたくねぇから、積極防御してみるぜ!(コロコロ)19。避けた! フロクトの槍でがしーん、と受けたよ。

勇人:お、素晴らしい。

カイル:ん、やるなあ、きみ。

GM:へっ、俺だってな、チュートリアル族の名を背負っている以上、簡単にやられるわけにはいかねぇんだよ!

勇人:今ので判るのは、やはり、バステを与えないと、相手に避けられる。あとは、当てたければ、最初にポシビリティなりカードなりをつぎ込む。TORGは、命中達成値が上がると、結果としてダメージも上がるゲームなので。

GM:今のだったら、威力が低いから、一撃ぐらいは耐えられたかもしれねぇがな! あと俺が取った行動は、積極防御って言うんだぜ、覚えとけよお前ら!

カイル:まぁいい。

勇人:僕は、残り2体に対して、〈トリック〉で、「お前たちの後ろに、死せるものの仲間が来ているぞ」(指を鳴らす)

ライトニング:おおー。素晴らしい。

勇人:と、デタラメを言う。(コロコロ)陰謀の法則により、+3がつきますので、20。

GM:成功です。2人揃って萎縮したぜ。「そんなバカな。俺たち以外にこの通路を使える奴なんているわけないのに!」

勇人:なるほど。間欠泉の下は通路になっているのか。

エッジ:聞き逃さないな。

GM:では悪役側が行動します。エーンは転倒中、ビーンは積極防御ずみ。シーンとデーンは萎縮してるけど、エッジを殴っとくかな。同族だしな。2人で殴ると、多対一行動って言って、ボーナス+2だぜ、覚えとけよお前ら!

エッジ:ああ、なるほど。

GM:(コロコロ)ダメだー。こんな出目じゃあ当たらねぇ。俺たちはポシビリティがねぇから、外したら終わりなんだぜ。
 

 
2ラウンド目

GM:ヒーロー先攻、悪役疾風。おお、二回行動ができる! これなら、積極防御しても、殴り返せるぜ!

勇人:ヒーロー、悪役、悪役の順番になります。相手が動く前にやっつけちゃうと楽ですね。幸い〈トリック〉が推奨行動なので、僕が先にバステを与えてから、皆さんに殴ってもらえばいいかな。

エッジ:確かに。

勇人:4体相手でいきます。「さっきのは嘘だったが、今度こそホントかもね」(指を鳴らす)というシンプルなパターンです。(コロコロ)ポシビリティを使います。

GM:どうぞ。ポシビリティの使い過ぎには気をつけろよ、お前ら! 調子に乗ってると後で痛い目に遭うからな!

勇人:〈トリック〉28。

GM:うえぁー?!(笑)逆転負け3人、プレイヤーズコールひとり。

勇人:では、逆転負けの人たちは、他の人の攻撃を食らってもらう方向で、プレイヤーズコールの人は、心が折れて、僕の言うことを訊くようになってくれればいいです。

エッジ:素晴らしい。案内してもらえるかもしれない。

GM:「くそー。まじない師の奴め、嘘をつきやがったぜ!」と言って、降参のポーズ。

勇人:ということで、残り3体は無防備になったので、先生方、よろしくお願いします。

エッジ:撃っちゃうのは、なんか、同族っぽいからイヤなんだよな。エディーノスは、ストームナイトとかの存在は知っている人たちなんですか?

勇人:基本的には、敵対している間柄ではあります。ハイロードの手下なので。

GM:地球に来ていることは、イコール、地球侵略のために降りてきた、とも言えるので。

エッジ:オーケー。デーンに〈トリック〉をします。「こんな無様な戦い方をしていちゃ、ハイロード様、お前の上司はどう思うだろうな。あ、あそこに上司がいる!」(コロコロ)18。いい目が出たら畳み掛けるんだぜー。“ドラマ”を使います。(コロコロ)あー、1だ。

ライトニング:10として扱うので、28。

GM:もう一押しするなら、ポシビリティを使うか、あとは、見せ場宣言っていう手もあるんだぜー。一幕の中で1回だけ、お前がここで輝きたいんだぜ! っていう時に、カードをつぎ込めるんだぜー。

エッジ:こんなことに輝いていいのか?(笑)28でいきます。+9を〈トリック〉と足して、25。

GM:プレイヤーズコールまであと一歩! “援助”とか“ひらめき”とか、そういうカードがあると、よいんだぜー。

エッジ:“援助”ないんだぜ? 残念。

GM:でも、デーンは逆転負けで、思いっきし後ろを向いて、背中がガラ空き。カードどうぞ。

勇人:僕も〈トリック〉成功だったので、もらっておきます。(受け取って)“警戒”が来ました。このカードを場に出しておけば、気づかない筈のことに気づく、なので、不意打ちとか、そういったものが防げます。

カイル:目の前のビーンを、もう一度〈白兵戦〉で。

GM:戦闘オプションで、急所攻撃とか、防御を顧みず特攻ってのもできるんだぜ。

勇人:特攻+急所攻撃がお勧めです。相手が隙だらけなので、今。

カイル:じゃあ、そうしてみます。

GM:特攻+急所攻撃は、 命中にマイナス5のペナルティがつきます。

カイル:(コロコロ)7か。ポシビリティを使います。

勇人:そうですね。ここはポシビリティの使い時だと思います。

GM:当たらなければどうということはないからな!

カイル:(コロコロ)10扱いなので17。ボーナス+4で、〈白兵戦〉19です。

GM:マイナス5して14。命中です。問題はダメージですね。ダメージが低いと、一撃で倒れないかもしれないので。

カイル:“アドレナリン”コントロール。《筋力》に+3。ボーナスが+4。

勇人:ブロードソードのダメージ基本値は15。さらに特攻+急所攻撃でダメージが5上がって、27になります。

GM:27だと、17差なので、5レベル負傷を負いまして、一撃です!

エッジ:おおー。

GM:残るはシーンとデーンのみ。キャプテンどうぞ。

ライトニング:〈飛翔〉して、〈間合い〉でプレイヤーズコールを狙います。大勢は決した。無益な殺生をわたしは好まん!

GM:おおー。

ライトニング:(コロコロ)達成値20で〈飛翔〉しました。でも、そっか、複数回行動で〈間合い〉しなくちゃいけないのか。

GM:いや、私は〈飛翔〉を〈間合い〉とみなして構わないと思いますので、この〈飛翔〉の達成値を、そのまま〈間合い〉に使えます。

ライトニング:それなら、ポシビリティだー。(コロコロ)空中で、きりもみしながら高く上がって、さらに“ドラマ”を切って、急降下して、2人の間をキュッと抜けて。(コロコロ)〈飛翔〉28。

GM:28か。俺たちの役割は終わった・・・。ぐるぐる回って気絶ぅ!

勇人:ありがとう。君たちは仕事を十分に果たしたよ!

 
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