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TORGリプレイ

『Red Giant』

 

第二幕

 
シーン2 世界の涯て

 
血気盛んなユキをこの場に留まらせるのは無理、という結論に達し、
ストームナイトは、あやめを交えて今後の方針を話し合う。
 

エッジ:なんかこう、自分が解決したい方法を言ってみるといいんじゃないかな。

カイル:冷気属性の剣で、あの怪物をぶった斬る。

勇人:魔剣を調達する、という方法ですね。

エッジ:おっきい冷蔵庫を用意して、間欠泉のところで待ち構えて、冷やして凍らす!

カイル:相手を抱きかかえて、外に出ちゃえばいいんじゃない?

勇人:ですね。水状態でも爪で攻撃してきたってことは、ちゃんと物理的実体があるので。

ライトニング:あとは、お互いの《筋力》勝負かな。

勇人:そうだ。カッティングエッジくん。飛行機のエンジンを利用するのはどうだろう。

エッジ:ああー。なるほどなるほど。

勇人:あれほどのパワーだったら、風力もすごいだろう。〈マッドサイエンス〉技能も必要ない。

カイル:あと、怪物を操ってる奴をぶった斬る。

ライトニング:それが一番かな。

エッジ:でもワンダリングしなきゃいけないんだよね。リビングランドを。オスサングとか、ギラグ=ウルを見つけるまで。

GM/あやめ:「皆さんの意見を聞かせていただきましたが、そこにいらっしゃる、チュートリアル族さんと・・・」

勇人:「あ、今はストームナイト族です」(笑)

エッジ:すげぇ! 仲間入りしてる!

勇人:「チュートリアル族としての彼の命は終わりました」

GM:あなたのその言葉を聞くと、あやめさんは微笑みます。彼女自身も、ニッポンにいた頃の、救われない自分を捨てて、ここに来ているので。

エッジ:「捨てることだけがね、いいことじゃないよ。共存もいいよ」と、コアアース変身のエディーノスが言います。

GM/あやめ:「よろしいですか、話を戻させていただいて」

勇人:「はい。申し訳ありません」

GM/あやめ:「いいえ。・・・アイスランドに、オスサングと、チュートリアル族さんが現れたのは、偶発的なものかもしれませんので、間欠泉の出口で罠を張るのは難しいかと思います」

エッジ:「そもそも間欠泉が揺らいでるってことか!」

勇人:「確かに。彼らが、軍事的な行動を取っているかどうかも、まだはっきりしていません」

GM/あやめ:「どうでしょう。余程の知恵者でなければ、このアメリカでは軍事的行動は難しいと思います」

勇人:とするならば、たまたま、トンネルが繋がっていたから来た、というだけなのかな。僕としては、そんな結論は安易すぎると、判断せざるを得ないのだけど。

カイル:モグラたたきの穴の、ひとつだったんだね。

勇人:けれども、穴の奥に行けば、モグラは必ずいるわけで、それを見つけることは可能でしょう。

エッジ:つまり、操っている、ギラグ=ウルの隠れ場所を探す、だね。

GM/あやめ:「アイスランドでの彼らの行動について、もう一度訊かせていただけませんか?」

勇人:じゃあ改めて資料を提示します。

カイル:俺を殴った。

エッジ:そう。2センチ避けたんだよ。すごいよ。

GM:そこですか(笑)。

エッジ:俺はそこに感銘を受けた。

カイル:狙いが正確で、避けやすかった。

GM/あやめ:「さすがですね」

勇人:彼らの目的そのものは、まだ見えませんね。襲われて、そこで殺傷された者もいるし、攫われた者もいるという状況です。

カイル:攫われてさ、金よこせよコラ! って可能性もある?

勇人:無理です。カネという概念がそもそもない。

ライトニング:確かに。

GM/あやめ:「彼らが現在どこにいるのかを、調べることが先決のようですね」

勇人:であれば、彼らの居場所について、“警戒”カードで、判ることにしてもらった方が早そうだ。

GM:居場所ですか。

ライトニング:何か補助的な行動が必要ならやりますけど。

勇人:ここはキャプテンの機動力と、【メガ・サイト】の力を組み合わせて。

エッジ:エーンくんから加護を受けて。

GM:あ、そうか。【シー・スルー・ミスト】かけてもらえば、飛びながら色々見えるね。〈飛翔〉振ってみてください。

ライトニング:(コロコロ)振り足し。(コロコロ)25です。

GM:あなたは高速で飛ぶ間に、色々なものを見ます。フランス語の看板とか。

エッジ:ほ?!

GM:つまり、ここはカナダです。

ライトニング:ケベックか!

勇人:リビングランドの北の地か、これ!

GM:でですね、前方に、信じられないものを見て、思わず空中で制動かけちゃいます。

ライトニング:何を見ましたか?

GM:大地の裂け目。そして、その底で燃えている炎。

ライトニング:ほう。火山というかマグマというか。

GM:〈発見〉お願いします。【メガ・サイト】を使えば+5です。

ライトニング:(コロコロ)ポシ。

エッジ:いいよー。ポシ、がんがん使うといいよー。

ライトニング:22で〈発見〉。ズーーーム!

GM:ズームすると、そこら辺に、植物ゾンビのゴスポグが哨戒しているのが見えます。

一同:!!

勇人:あれは、敵が、共通して使っている植物ゾンビみたいなものなんですけど、人間とかの知的生命体の死体に、ゴスポグの種ってやつを植えると、生えてくる。知性はほぼないんですけど、マシンガンとか持たせれば、撃つ。

GM:あと、一回収穫した畑からは、第二世代と言って、さらに強いゴスポグを収穫できるんですが、第二世代以降には、コズムの特徴が現れます。

勇人:リビングランドだと恐竜っぽくなったりします。

エッジ:すげぇ。トリハダ立ってきちゃった。やだなぁと思って。イヤな話だな、って。

勇人:はい。ゴスポグがいるってことは、人がものすごい殺されて、畑が作られてる、ってことです。

エッジ:良くない。良くない兵器だ。それ、ダメだ。生命に対する冒涜だ。

ライトニング:ヒーロー的には勿論許せないです。

エッジ:しかも、それってどの世界、どのコズムでも使える、すごいアイテムじゃないですか。結構力を持った人じゃないと、持てない気がする。

勇人:ゴスポグが何体も哨戒しているってことは、基地みたいになってるってことですよね。

ライトニング:見つけた以上は、そこを叩くべきなんだけども、本来の依頼は、オスサングを撃退することなので、肝心のオスサングはどこにいるんだろう。

GM:あなたの視界の範囲には、見当たりません。大地の底で炎が燃えているという、あり得ない光景なので、仮にオスサングが傍にいたら、霧の形を取っているんじゃないかな。

ライトニング:了解。まず一度、みなのところに戻って、状況を説明。

 
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