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TORGリプレイ

『天より来りしもの』

 

 
我々の住むこの惑星、地球には、天空より、毎日何千もの流星が降り注ぐ。
その殆どはごく微細なものだ。地面に降り立つ前に大気圏で燃え尽き、
最後の煌めきは、我々に様々なロマンを与えてくれる。

その日、長い映光を引いて落ちていったものを、
いくつもの目で見ながら、彼女はつぶやいた。
「ああ、『あれ』がやって来たのね。この星の人達がどう出るか、楽しみだわ」
 

第一幕

 
シーン1 First Impact

 
GM:ということで、シナリオを始めましょう。ここはロンドンです。前回、ロンドンの危機を救ったお2人(*5)の許に、一時的に分離していた仲間と、新たな仲間が集まってきたところから、話は始まります。旧交を温めてる君たちのところへ、助けを求める人物からの連絡が。彼の名は闇影。そう、謎の忍者だ!

マキシム:闇影から連絡があったんだ。

ユウイチ:シュバルツ兄さんだね!(笑)

リリアン:ゲルマン忍者?

GM:彼が言うにはですね、「私ひとりでは、とても手に負えない。是非、君たちのような手練のストームナイトの力が必要だ」と。

ディ:闇影は、今、どこにいる? ロンドンに、来ているのか?

GM:ブラジルです。丁度、地球の裏っ側ですね。

ディ:ブラジルにいて、助けを求めている?

マギー:助けを求める者がいるなら、行かねばなるまい!

マキシム:おっ。

マギー:しかも、何故か、仁王立ち。胸の前に、熱い拳が握られてるっていう感じ。

ユウイチ:そういうのを見ると、あの時のロケットレンジャー(*6)、元気かなーって思うんだが。ナイルの人は、みんなああなんだなー。

GM:みんなああです。因みに、忍者なのに、闇影も同じような感じ。ちゃんと、テーマソングを流しながら、飛び上がって、「闇影参上」とか言いながら登場しますんで。

リリアン:忍びじゃねぇ!(笑)

ディ:「マーガレッタの言う通りだ。闇影が、困っているならば、オレは、ブラジルへ行って、闇影を助ける」と言って、他意はないんだけど、ユウイチを見る。

ユウイチ:え?(笑)

GM:因みにですね、船で行くと、1ヶ月弱かかるんですけど、空路だと、休憩と補給入れて、3日ぐらいです。

ユウイチ:この水陸艇って、航続距離いくつだっけな。(手元の資料を見て)はっはっはっは。行けそうだね。

GM:問題は、どっち方面を経由するか。アフリカ経由、喜望峰を通って、ブラジルを北上するのか、ヨーロッパを横切って、オーロシュを横切って・・・。

ディ:やめようやめようやめよう!(笑)

GM:太平洋の諸島を通るか。でも、こっちは補給が楽なのよ。

ユウイチ:喜望峰の方だろうね、行くとすればね。でもおれ、知り合いじゃないしな。

ディ:ユウイチたちが捕まっていた時(*7)、助けてくれたストームナイトのひとりが、闇影だ。

ユウイチ:そういう恩義はあるね。恩義があるのは、1(ユウイチ)、2(マキシム)、3(リリアン)?

マギー:その恩義を守らなければ、正義がすたるではないか!

ユウイチ:ああ、そうね。今、船体直してる途中なんだけど、まあ、行けなくはないでしょう。

GM:因みに、ブラジルのレシフェという町に来てほしいと言っています。地図帳にも載っている、結構でかい都市です。

ユウイチ:ところで、そこの2人。いいのかい? 聞いてなかったけど。

リリアン:いつものことだ。

ユウイチ:あ、そう。

マキシム:受けた恩義は返さなきゃな。

GM:はい。では、途中には何も起きず、3日ほど経って、前方に、レシフェの海岸線が見えてきます。市街に150万、市街周辺に200万ぐらい住んでるから、人口300万から400万。

リリアン:おお、でかいね。

GM:ポシビリティ戦争から逃れてきた難民とかも、そこに流入してるって話なんで、実際はもっと多いでしょう。ブラジルの首都のブラジリアとか、あの辺に続く、第3第4の都市ですね。

ディ:ここは、コアアースですよね。

GM:コアアースですよ。まだ(にやり)。ところでユウイチ。レーダー積んでましたよね。

ユウイチ:はい。標準装備ですよ。

GM:レーダー波見てると判るんですけど、波が揺らいでます。

ユウイチ:揺らぐ?

ディ:それは、どういうこと?

GM:通常、航空機のレーダーって、前面と後面と側面に、発振されるんですよ。こう、輪っかになって出ていくと、何もなければ、そのまま輪っかになって返ってくるんですけど、前面レーダーのパッシブが、不可解に、歪んでいます。

リリアン:時空の歪み?

ディ:前方に、何かがある、ということ?

GM:何かがある。

リリアン:とりあえず、ユウイチの頭を踏み踏みしながら、艦長席(*8)に座ってマイクを取って、「総員第一種戦闘配備!」

マキシム:なんで踏んでんだよ!(笑)

ユウイチ:リリアン! お前は・・・。

GM:因みにその揺らぎはですね、レシフェの町に近づけば近づくほど、でかくなっています。

ユウイチ:もしかして、レルムが変わっちゃってるとか?

GM:それは、まだ判らないです。

ユウイチ:心構えだけはしておこう。

GM:では皆さん、〈発見〉ロールしてください。

一同:はーい。(コロコロ)

GM:達成値14以上の人。

マギー:はーい。19です。

GM:あなたは、市街地のど真ん中に、優に50mを超える、巨大な樹が生えているのが判ります。

ユウイチ:え?

 
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