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TORGリプレイ

『天より来りしもの』

 

第一幕

 
シーン4 Close Encounter

 
戦闘が終わり、辺りに静けさが戻る。
ストームナイトの眼前には、怪物が1体、銀色の液体を流しながら横たわっている。

ディアンは神へ祈りを捧げ、マギーとリリアンの傷を癒す。
彼が覚悟を決めたことに気付いた者は、まだ、誰もいなかった。

 
リリアン:こいつの身体を調べたいんだけど、誰かマント持ってる? マントなり布なり。

マギー:着替えの中にきっと入ってる。

リリアン:そしたら、「ちょっと借りるわね」って言って、口のところに当てながら、〈手掛かり分析〉。(コロコロ)あー、低い。16。

GM:16でも判ります。奴の身体に流れているのは、水銀です。

ディ:なっ・・・。

リリアン:無機水銀ね。で、こいつは機械? それとも生き物?

GM:どう思う?

リリアン:水銀が流れてる時点で機械だと思うけど、そうするとマッドサイエンティストの作ったものなのかどうか。

GM:では、あなたが小突いてると、がしゃがしゃっと起き上がって、あなたに対して感情的に「キーッ!」と言って威嚇行動を取ります。

リリアン:起きれたのね。

GM:うん。だって、1レベル負傷ぐらいしか食らってないもん。

リリアン:あらま。そしたら、ニコッって笑って、「お前たち、やっておしまい!」(*13

ユウイチGM:「アーラホーラサッサー!」(笑)

リリアン:以下略でございます。で、外から見て、身体のパーツにどこ製とか書いてない?

ディ:ないない。

マギー:ナイルじゃないんだからさ。

GM:刺したり殴った時の感触は、鉄板じゃなくて、セラミックに近い。

マギー:陶器か。

マキシム:ニッポンテックかサイバーか。

ディ:「今までに、こんな生き物には、会ったことがない。いや、生き物なのかどうかも、判らない・・・」

リリアン:傷が治ったところを、さすりながら、「ま、あたしは機械だと思うんだけどねー、これは」

ユウイチ:〈知識(機械工学)〉じゃ判んねーよな。

GM:えらく精巧な機械だ! とてもじゃないけどコアアースの技術じゃ作れないよ! って感じ。もし本当にこれが機械だったとしたら。

ユウイチ:うーむ。

リリアン:ついでに、さっきマキシミリアンが言ってたのも考えて、「ってことは、宇宙から?」

GM:という話をしているとですね、地面が、ぐらぐらぐらぐらっと揺れて、向こうの方に、土煙がざざーっ!

マギー:な、何じゃ?!

GM:地中から、体高が7〜8m、体長は15mもあるような、さっきの奴の、上位種と思われるものが出てきます。

リリアン:シャコの?

GM:で、周りをよく見ると、さっきあなた方と戦った奴が、10数体います。

マキシム:勝負になんねぇな。

GM:そいつらが、あなた方に向かって、一歩。ずずーん!

ユウイチ:・・・・・。

GM二歩!

ディ:・・・・・。

GM:三歩、踏み出そうとしたところで、ぴたっと動きが止まります。

マギー:ほう。

GM:何故か、あさっての方に首を向けてじーっと見て。

リリアン:じゃあ、「今のうちに!」って言って、全員を促して、突っ立ったままのユウイチを蹴っ飛ばして(笑)、車で逃げようとするよ。

GM:そいつらは特に追いかけようともせずに、もう一度、地面の中に、がーっと潜っていきます。その砂煙も消えないうちに、遠くから、バタバタバタバタバタバタバタバタ・・・。

リリアン:何だ?

GM:という、ヘリコプターの音が聞こえてきて、第一幕が終わります。皆さんに3ポシビリティずつ差し上げます。

 
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