Eternal Smile > Hazard from Space 『天より来りしもの』 第三幕 ユウイチ:あ、潜ったか。やばいな。 リリアン:電磁波で釣ればいい。 マキシム:デンジハを出したら、敵と認識されないか? ユウイチ:でも、そうしないと呼び出せないよね。だから、一番いいのは、敵と認識されるのが、おれの水陸艇だけであれば、みんなが降りた後、おれがソルジャー種を誘導して、あとは、おれが死ぬのが早いか、それとも、みんなが倒すのが早いか。 マギー:でも、手数が減るのは厳しいなー。 ディ:オレは、“知人”カードを使うことを提案します。電磁波の出る物を貸してくれる人でもいいし、電磁波を発して引きつけてくれる人でもいいし。 リリアン:ロケットレンジャーに持たせとく? ディ:メイちゃん? 生身だよ、彼女。 ユウイチ:大丈夫、偉業を成し遂げた人だから。最悪、電磁波の出る物を渡して、ソルジャー種をどっかへ引っ張ってもらうのもひとつの手だ。 リリアン:で、うまくマザー種だけにできたとしても、同時に2発叩き込まなきゃいけないわけだから・・・。 ユウイチ:小麦粉で、粉塵爆発? リリアン:うむ。一気に全方向、粉塵爆発でやっちまうか! マキシム:初めに爆発で全方向のシールドをなくして、一斉に攻撃。 マギー:それがいいと思う。あと、どうせ疑り深い情報将校の部下が聞いてるだろうから、ひっ捕まえて、「協力しろ馬鹿」って言ってみる手もある。 GM:できるかどうか、〈格闘〉ロール。 マギー:いいの?(ニコニコ)相手オーズですよね? あたし、基本値20あるんだけど。 GM:イヤでも捕まるわな。 マギー:うん。というわけで、「世界の危機じゃ。お前たちも協力しろ!」 GM:そうするとですね、懐にある携帯電話が鳴って、こう返ってきます。『よくぞ、マザー種を倒す方法を見つけてくれた! 連中を利用した後の始末が、これで可能になった。いや、良い情報をありがとう!』 ディ:・・・・・。 ユウイチ:まあ、そうなるわな。 GM:だって、もうブラジルを出ていっちゃったから、世界の危機とか関係ないもん。 マギー:ほうー。 GM:『ついでに、怪しげな君たちがいなくなってくれると、もっと万々歳だ。はっはっは』と言って、電話を切られますよ。 ディ:あ、切る前にいいですか。「グレン。頼みがある」 GM/グレン:『何かね?』 ディ:「オレたちの戦いを、最後まで見届けろ」 GM/グレン:『それは勿論だ。君たちがどうやって戦うか、今後の参考にさせてもらう。そして、我が国こそが、この戦争と、奴を止める切り札を握るのだ!』 ディ:「・・・違う」 GM:? ディ:「レギュオンは、人間が、思い通りにできるものではない。そして、思い通りにしていいものでもない。オレたちは、地球を守るため、レギュオンに、滅びをもたらすために戦う。・・・これ以上、手出しはさせない」 GM/グレン:『(気押されつつ)やれるものならやってみなさい。安心したまえ、それが成功したら、私は軍に掛け合って、できる限りのことを全てやってあげよう』 マギー:そしたら、それを聞いて、「よし! 今のはこのギズモに録音されたからな! 口約束は後悔するぞ!」カチャッ。 ユウイチ:はあーーー(溜息)。 GM:さて、どうします? 今のところ、マザー種は地面に潜って、行方不明です。 ユウイチ:だが、向かう先は間違いなくメキシコシティだと思う。 ディ:オレたちも、まっすぐ向かおう。間に合わなくて、多くの生命が失われるのは、もう、御免だ。 マギー:同感だね。 ユウイチ:だからと言って、無駄死にするわけにもいかんからな。失敗すれば、全てが終わる。今動けるのは、我々しかいないんだから、おれたちは必ず、勝たなければならない。負けるイコール、メキシコシティ崩壊と、同一だということを、忘れるなよ? マギー:大丈夫じゃ、絶対勝てる! ディ:(頷いて)これ以上、誰も死なせない。 一同:・・・・・。 マキシム:ったく。お前ばっかカッコつけてんじゃねーよ! 俺もいるんだからな! ディ:マキシミリアン・・・。 マギー:そうじゃそうじゃ! みんなでひとつなのじゃ! ユウイチ:とりあえず、おれが囮になろう。レーダーの電磁波程度で釣れるかどうかは判らんが。 リリアン:そしたら、あたしも飛行機に乗ってりゃいいんじゃないの? サイバーウェア入れてるから。 ユウイチ:2人で避け続けるか。 マギー:あと、マスターに訊きたいんですけど、ソルジャー種とマザー種の身体の作りは、一緒ですか? GM:基本的に一緒。ソルジャー種の電磁シールドは、背中の2枚の羽根だけだけど、マザー種は全身に張れるだけの違いかな。 マギー:発生器官がある場所は、一緒ですよね? GM:いや、ソルジャー種は背中にあったけど、マザー種もそうとは限らない。 マギー:それがどこなのかを、“アイデア”使って聞いておくのはどう? ピンポイントに叩けるぜ。 GM:なるほど。ではあなた方は、もう1回映像を観直します。メキシコ軍との戦闘中、マザー種の口の周りに、8本ぐらい触手が広がっていたんですが、戦闘が終わると、かーっと閉まっていきます。閉まった瞬間に、傍に生き残ってた兵隊が撃った銃弾が、モロに当たっています。 マキシム:触手が閉じた時だけ、ダメージが与えられたってことか。 GM:つまり、これが発生器官です。口の周りにあるパラボラ状の触手。因みに、1本破壊すればいいのか、それとも全部破壊しなくちゃいけないのかは、判らない。 リリアン:360度にシールドを張るなら、1本でも切れば、バランス取れなくなるんじゃん? 干渉しちゃうから。 ユウイチ:とりあえず今のうちに、粉塵爆発用の小麦粉を積めるだけ積んどくけど。 GM:マチュピチュにはないです。メキシコシティに行けば、いくらでも手に入りますよ。金に糸目を付けなければ。 ユウイチ:“知人”を使って、誰かに買っといてもらうか。 GM:それは可能ですよ。 ユウイチ:ライアン先生に頼むか。それくらいならやってくれるだろ。 リリアン:相当イヤミ言われるぞ。 ユウイチ:いや、あの人のイヤミぐらいだったら。 ディ:『まったくムッシュー。きみは、また厄介なことに巻き込まれているようだね、んー?』(笑) リリアン:言い訳はどうするつもりかね、んー? ディ:『だが、きみがうまくやってくれないと、私も安心して研究ができないからね』とか言いながら、協力してくれる。 リリアン:絶対そうだな。 GM:で、何が欲しい? ユウイチ:どうしようかね。大量の小麦粉と、木炭? リリアン:石灰でいい。上から降らせて、それが触れてシールドが消えればOK。駄目なら、火を点ける。 GM:では言われますよ。『そんな用途で使うんだったら、噴霧装置を準備しようか?』 ユウイチ:「ああ、頼みます頼みます。先生、ありがとうございます!」 GM/ライアン:『ただし、今からきみが来るまでの間に手配するから、せいぜい1回か2回使ったら終わりだぞ』 ユウイチ:「2回使えればいいです」 GM/ライアン:『解った。任せておきたまえ』 ユウイチ:「お願いします!」 マギー:石灰を散布して、粉塵爆発を行った上で、攻撃。 リリアン:そゆこと。 GM:では、他にやることがなければ、あなた方はロタン・ウルカの前を辞し、メキシコシティに向けて出発します。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |