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TORGリプレイ

『天より来りしもの』

 

第三幕

 
シーン4 Save the World

 
GM:そのまま、大地に降り立ったレギュオンは、地中に潜っていきます。

ユウイチ:あ、潜ったか。やばいな。

リリアン:電磁波で釣ればいい。

マキシム:デンジハを出したら、敵と認識されないか?

ユウイチ:でも、そうしないと呼び出せないよね。だから、一番いいのは、敵と認識されるのが、おれの水陸艇だけであれば、みんなが降りた後、おれがソルジャー種を誘導して、あとは、おれが死ぬのが早いか、それとも、みんなが倒すのが早いか。

マギー:でも、手数が減るのは厳しいなー。

ディ:オレは、“知人”カードを使うことを提案します。電磁波の出る物を貸してくれる人でもいいし、電磁波を発して引きつけてくれる人でもいいし。

リリアン:ロケットレンジャーに持たせとく?

ディ:メイちゃん? 生身だよ、彼女。

ユウイチ:大丈夫、偉業を成し遂げた人だから。最悪、電磁波の出る物を渡して、ソルジャー種をどっかへ引っ張ってもらうのもひとつの手だ。

リリアン:で、うまくマザー種だけにできたとしても、同時に2発叩き込まなきゃいけないわけだから・・・。

ユウイチ:小麦粉で、粉塵爆発?

リリアン:うむ。一気に全方向、粉塵爆発でやっちまうか!

マキシム:初めに爆発で全方向のシールドをなくして、一斉に攻撃。

マギー:それがいいと思う。あと、どうせ疑り深い情報将校の部下が聞いてるだろうから、ひっ捕まえて、「協力しろ馬鹿」って言ってみる手もある。

GM:できるかどうか、〈格闘〉ロール。

マギー:いいの?(ニコニコ)相手オーズですよね? あたし、基本値20あるんだけど。

GM:イヤでも捕まるわな。

マギー:うん。というわけで、「世界の危機じゃ。お前たちも協力しろ!」

GM:そうするとですね、懐にある携帯電話が鳴って、こう返ってきます。『よくぞ、マザー種を倒す方法を見つけてくれた! 連中を利用した後の始末が、これで可能になった。いや、良い情報をありがとう!』

ディ:・・・・・。

ユウイチ:まあ、そうなるわな。

GM:だって、もうブラジルを出ていっちゃったから、世界の危機とか関係ないもん。

マギー:ほうー。

GM:『ついでに、怪しげな君たちがいなくなってくれると、もっと万々歳だ。はっはっは』と言って、電話を切られますよ。

ディ:あ、切る前にいいですか。「グレン。頼みがある」

GM/グレン:『何かね?』

ディ:「オレたちの戦いを、最後まで見届けろ」

GM/グレン:『それは勿論だ。君たちがどうやって戦うか、今後の参考にさせてもらう。そして、我が国こそが、この戦争と、奴を止める切り札を握るのだ!』

ディ:「・・・違う」

GM:?

ディ:「レギュオンは、人間が、思い通りにできるものではない。そして、思い通りにしていいものでもない。オレたちは、地球を守るため、レギュオンに、滅びをもたらすために戦う。・・・これ以上、手出しはさせない」

GM/グレン:『(気押されつつ)やれるものならやってみなさい。安心したまえ、それが成功したら、私は軍に掛け合って、できる限りのことを全てやってあげよう』

マギー:そしたら、それを聞いて、「よし! 今のはこのギズモに録音されたからな! 口約束は後悔するぞ!」カチャッ。

ユウイチ:はあーーー(溜息)。

GM:さて、どうします? 今のところ、マザー種は地面に潜って、行方不明です。

ユウイチ:だが、向かう先は間違いなくメキシコシティだと思う。

ディ:オレたちも、まっすぐ向かおう。間に合わなくて、多くの生命が失われるのは、もう、御免だ。

マギー:同感だね。

ユウイチ:だからと言って、無駄死にするわけにもいかんからな。失敗すれば、全てが終わる。今動けるのは、我々しかいないんだから、おれたちは必ず、勝たなければならない。負けるイコール、メキシコシティ崩壊と、同一だということを、忘れるなよ?

マギー:大丈夫じゃ、絶対勝てる!

ディ:(頷いて)これ以上、誰も死なせない。

一同:・・・・・。

マキシム:ったく。お前ばっかカッコつけてんじゃねーよ! 俺もいるんだからな!

ディ:マキシミリアン・・・。

マギー:そうじゃそうじゃ! みんなでひとつなのじゃ!

ユウイチ:とりあえず、おれが囮になろう。レーダーの電磁波程度で釣れるかどうかは判らんが。

リリアン:そしたら、あたしも飛行機に乗ってりゃいいんじゃないの? サイバーウェア入れてるから。

ユウイチ:2人で避け続けるか。

マギー:あと、マスターに訊きたいんですけど、ソルジャー種とマザー種の身体の作りは、一緒ですか?

GM:基本的に一緒。ソルジャー種の電磁シールドは、背中の2枚の羽根だけだけど、マザー種は全身に張れるだけの違いかな。

マギー:発生器官がある場所は、一緒ですよね?

GM:いや、ソルジャー種は背中にあったけど、マザー種もそうとは限らない。

マギー:それがどこなのかを、“アイデア”使って聞いておくのはどう? ピンポイントに叩けるぜ。

GM:なるほど。ではあなた方は、もう1回映像を観直します。メキシコ軍との戦闘中、マザー種の口の周りに、8本ぐらい触手が広がっていたんですが、戦闘が終わると、かーっと閉まっていきます。閉まった瞬間に、傍に生き残ってた兵隊が撃った銃弾が、モロに当たっています。

マキシム:触手が閉じた時だけ、ダメージが与えられたってことか。

GM:つまり、これが発生器官です。口の周りにあるパラボラ状の触手。因みに、1本破壊すればいいのか、それとも全部破壊しなくちゃいけないのかは、判らない。

リリアン:360度にシールドを張るなら、1本でも切れば、バランス取れなくなるんじゃん? 干渉しちゃうから。

ユウイチ:とりあえず今のうちに、粉塵爆発用の小麦粉を積めるだけ積んどくけど。

GM:マチュピチュにはないです。メキシコシティに行けば、いくらでも手に入りますよ。金に糸目を付けなければ。

ユウイチ:“知人”を使って、誰かに買っといてもらうか。

GM:それは可能ですよ。

ユウイチ:ライアン先生に頼むか。それくらいならやってくれるだろ。

リリアン:相当イヤミ言われるぞ。

ユウイチ:いや、あの人のイヤミぐらいだったら。

ディ:『まったくムッシュー。きみは、また厄介なことに巻き込まれているようだね、んー?』(笑)

リリアン:言い訳はどうするつもりかね、んー?

ディ:『だが、きみがうまくやってくれないと、私も安心して研究ができないからね』とか言いながら、協力してくれる。

リリアン:絶対そうだな。

GM:で、何が欲しい?

ユウイチ:どうしようかね。大量の小麦粉と、木炭?

リリアン:石灰でいい。上から降らせて、それが触れてシールドが消えればOK。駄目なら、火を点ける。

GM:では言われますよ。『そんな用途で使うんだったら、噴霧装置を準備しようか?』

ユウイチ:「ああ、頼みます頼みます。先生、ありがとうございます!」

GM/ライアン:『ただし、今からきみが来るまでの間に手配するから、せいぜい1回か2回使ったら終わりだぞ』

ユウイチ:「2回使えればいいです」

GM/ライアン:『解った。任せておきたまえ』

ユウイチ:「お願いします!」

マギー:石灰を散布して、粉塵爆発を行った上で、攻撃。

リリアン:そゆこと。

GM:では、他にやることがなければ、あなた方はロタン・ウルカの前を辞し、メキシコシティに向けて出発します。

 
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