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TORGリプレイ

『天より来りしもの』

 

第三幕

 
シーン3 Invincible

 
マキシム:戦士の勘からすれば、マザー種を見つけて、近寄るところまではできると思うんだけどな。デンジハってヤツを出さなきゃ、敵対してこないんだろ?

リリアン:うん。そう言ってたね。

マキシム:だから、一発で決められれば、シールドを張る前にやっつけられるから、俺はいけると思う。

リリアン:要するに一撃必殺、斬艦刀で斬っちまうわけか。

マギー:だが、そんな簡単なものじゃなかろうな。

ディ:もし、シールドが張られてしまったら、消す方法が見つからない限り、オレたちには何もできない。

ユウイチ:それに、敵と見られたらその時点で、ソルジャー種まで来ちゃう可能性があるね。

リリアン:ソルジャー種をどうやって引き離す? 向こうの移動速度はどれくらい?

GM:えーと、スピード基本値25。低軌道宇宙船の1.5倍くらい。マッハ超えてますね。

ユウイチ:うーん、ちょっと無理か。おれが水陸艇で、ソルジャー種を全部引き寄せちゃって、マザー種の空いた隙に、残ったメンバーでずんばらりんしてもらうのは。

GM:そうやって、あなた方が相談していると、さっきの使者がやって来て言います。「ロタン・ウルカ。彼らは、やってしまいました」

ユウイチ:「どうした?」

GM:「デルファイ評議会(*22)の命令で、マザー種を誘導しようとしていたイージス艦が、撃沈されました」

ディ:!!

リリアン:「場所はどの辺?」

GM:「彼らは、ロサンジェルスにレギュオンを上陸させようとしていたのですが、最初は素直に従っていたレギュオンが、急に方向を変えたので、電磁波の出力を強化して接近したのが、どうやら敵対行動と見られたようです」といったところで、モニターに、高さ15mオーバー、体長30m近くになったマザー種が、海面に浮いている姿が映ります。

ユウイチ:そこまででかくなっちゃったか。

GM:イージス艦が近づこうとすると、いきなりイージス艦のあちこちから火花がバチバチバチバチッ! と散って、マザー種の後背から、ぱぱぱぱっと何か飛んでったかと思うと、あちこちで爆発が起き、最後にマザー種が頭を向けて、怪光線を発して、イージス艦が炎上して沈んでいきます。

ユウイチ:ああー。

GM:画面が変わって、世界地図と矢印が現れます。レシフェを壊滅させたレギュオンは、大西洋からパナマ運河を抜けて、西へ向かって移動してたんですが、途中まで来た時点で、いきなり真北に、移動し始めました。

リリアン:台風進路図みたい。

ディ:進行方向にあるのは?

GM:メキシコシティですね。

マギー:・・・ええーっ?!

マキシム:うん、お約束になってきた。

ユウイチ:さて、どうしたもんかねえ。

GM:それを聞くと、闇影がですね、「なに! それはいかん! 奴を止めに行かなければ!」って言いながら、飛び出そうとして、周りの人間に一斉に押さえつけられます。「あなた、死にかけてるんだから、やめなさい!」って。

リリアン:「で? 何を知ってるわけ、ゲルマン忍者さん?」

GM/闇影:「いや、何も知らんが」

リリアン:「どの口がそんなこと言うのー?!」(笑)

GM:「(頬を引っ張られながら)私は奴と一度戦っただけだ」当然ボロボロになって負けましたけど。

マキシム:すごいな、マザー種と戦ったのか、あいつは。

リリアン:よく生きて帰ってきたもんだ。

GM:まだ成熟期の初期の初期だったからね。

リリアン:ふーん。と思いながら、“アイデア”を切っちゃおう。さぁ、こいつの弱点なーに? 電磁シールドを打ち破れる条件がある筈だ。

GM:“アイデア”ですね。ではロタン・ウルカは言います。「実のところ、いかなる武器を使用しても、過去にシールドを打ち破った例はない」

ディ:まさか、武器を使うとダメで、素手だったら破れる、とか?(笑)

GM:いや、関係ない。素手だと、もしかしたら効くかもしれないけど、本体の装甲が厚すぎて無理だよ。

リリアン:何を言っている。破壊の根本は、原子を砕くことにある!(笑)

GM:因みに、モニターには現在、海岸線に到達したマザー種と、メキシコ軍が戦闘を始める場面が映っています。

ユウイチ:マザー種しかいないの?

GM:いや。ソルジャー種は、マザー種が上陸すると、いきなりマザー種の後ろからわらわらと出てくる。数はおよそ50。

リリアン:ひとり10体か。

マキシム:きついな。

GM:さて諸君。〈発見〉ロールをしてもらいましょう。この戦闘の模様を見て。

ユウイチ:(コロコロ)20だ。(コロコロ)21ときた。+8だから、〈発見〉23。

GM:23なら判りますよ。メキシコ軍の火砲が、稀ではありますが、マザー種に命中してます。

マギー:おや?

リリアン:なんでだ?

マキシム:シールドが張られてない方向があるのかな。

GM:あなたの場合、“警戒”カードが出てるから、“警戒”を使えば判りますね。

ユウイチ:使います。

GM:よく見ると、弾が命中する度に、電磁シールドに虹状の波紋が広がっています。1発目を止めて、2発目が同じところを通ると、2発目はそのままマザー種に。

ユウイチ:1発当たった時に干渉波が発生することによって、その次は通るってことかい?

GM:はい。つまり、同じラウンドに、同じ場所を攻撃すれば、電磁シールドは無効化されます。

リリアン:なるほどねー。

GM:やがて、近代兵器で固めたメキシコ軍が、マイクロウェーブ、つまり電子レンジ攻撃で、電子機器系を次々に破壊されて、沈黙したところを、ビームでばーっとなぎ払われていきます。

ディ:・・・ユウイチ、行こう。

ユウイチ:行くしかないね。

 
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