TORGリプレイ
第一幕
シーン1 優雅なティータイム GM:BABELの事件は、皆さんの活躍により、被害が最小限に食い止められました。が、ゼロというわけではなく、多大な犠牲が各国からあがってきました。それは正直、無視できる数ではなかったので、責任問題に発展しそうになったり、追求したりする声がありながらも、表面的には落ち着いてるんですが。 マッコイ:ほぅ。 GM:世界政府的には、某・アメリカ大統領デニス・クォーターメイン殿が、お前のせいだーお前のせいだーとペラ・アーディネイ女王に。お前は何かしたのかよって声もありますが、まぁ、言うのは自由である。 マッコイ:「(皮肉げに)まさしく自由の国だな」 ディアン:「ただ・・・責められているだけで、女王陛下に、何か、問題が、起きたり、その・・・座を追われたりということには、なって、いない?」 GM:それは平気ですね。ただ、何か問題が起きた時に、「事前に判らなかったのか」とか、「もっと良い手があったんじゃないか」とか、そういう論調ってやっぱ出てくるので、そういう声も無視できないところはある。 セバスチャン(以下セバス):それだったら、あれだね。一言、「核兵器撃ったの誰だっけ?」 マキシミリアン(以下マキシム):そうそう! GM:そこに行き着くと、「いや、そん時はそん時」 マッコイ:なんなら、核兵器一発持ってきてやろうか?(笑) GM:あとですね、1年前のEDENの事件で、逮捕という形になった、ジェシカ・E・フリートさん。一応世界政府預かりになってて、取り調べはまだ続いてます。で、責任は問われるけれども、邪悪な何かに引き寄せられてやってしまったことというのは、本人の咎でない部分もあるし、問題なのは、本人がそれを清算できるかどうかじゃないか、というのがアイルの意見。彼女はいい娘だし、みんなでバックアップして良い方に持っていこうじゃないか、情状酌量してあげようじゃないかと。でもアメリカは、「いやいやいや、罪は罪だし」。そんな感じで、身柄は微妙なんですけれど、みんなに対して、とりあえず無事でやっています、というような連絡が入ってくるくらいにはなっています。 ディアン:手紙を読んで、閉じたいな。 GM:で、アバウト1年経って、実はもうすぐ誕生日なんですよ彼女の。 一同:うわーーっ!(笑) GM:なんで、丁度その日ってワケにはいかないけど、直前くらいに、恩赦というか、面会の機会が設けられると思うんで、よろしければアイルの方で、お会いしませんか、と女王陛下からみんなに招待状が届いた状態だと思ってください。で、特に「俺はこれをするから行かない!」とかそういう男らしいヤツがいない限り(笑)、みんなイギリスの方に来ています。皆さんは、すごい殊勲のストームナイトなので、来れば王宮の方でちゃんと席も用意されてて。丁度午後3時くらい。ティータイムの時間。 セバス:今日はダージリンで。コポコポ・・・(効果音) GM(王宮執事):「せ、セバスさん、やりますよ。ダークネスデバイスを始末した英雄に、茶を淹れるなんてさせられません(笑)」 セバス:迎えられるのが、どうも、慣れなくてなぁ。「まぁ、見てるが良かろう。ちょっとすまん、ちょっと貸してくれ」 GM(王宮執事):(恐縮しながら覗き見)「・・・わ、手慣れてる」 セバス:「ちょっと小麦粉を借りるぞ」とか言って勝手にスコーン作り始めるし(笑)。「こっちの方が性に合ってるのぅ」 GM:そういえば、坊っちゃまの情報はまだ入ってきませんねぇ。ただ断片的に、やっぱり暴れてるらしいという噂が。 セバス:「坊っちゃまもたまには顔を見せて欲しいものだ」 GM:じゃ、後はみんな、セバスが淹れたダージリンティとか、スコーンとか食いながら、優雅にティータイムなんぞを送っちゃったりするわけです。 ディアン:(スコーンを囓りつつ)慣れないなぁ、俺・・・。席からキョロキョロそわそわしていよう。ジェシカに会いたいから。 GM:そうやってマターリしてるとですね、廊下をカツコツと・・・、皆さんがゆっくりしてる部屋の方に、スーツアーマーの、トルウィン・タンクレッドと、後ろから、ペラ・アーディネイ女王陛下が。 一同:えーっ! GM(アーディネイ):「あぁ、構いませんよ。楽にしてください。こちらで皆さんがお茶をされていると聞いて、よろしければご一緒させていただけないかなと思って」 セバス:とりあえず椅子を引いて、「どうぞ」と。家宰家宰。 GM(アーディネイ):「ありがとう」 セバス:既に、もう茶も入ってるから。 GM:トルウィンが、横からクッキーの袋を出して、「女王と私で」「久しぶりだから、味はちょっと自信ないんですけど」 一同:ほぉー(喜びの声)。 GM(アーディネイ):「さぁ、遠慮せずにどうぞ」 ディアン:そう言われても手をつけられないな、これは。 GM:するとこう、「誰が最初に食べるんだよ」みたいな、そういう空気に。 セバス:何も考えず、すーっと取って、「ほぅ、これはなかなかよろしいお味で。何を使いましたかな」 GM(アーディネイ):「別に、普通の材料なんですよ」確かに、そんなに凝った物じゃないけど、とにかく手間がかかってる。すっげぇ練りましたねあんた、とかそういう(笑)。 セバス:作るのに相当時間かかったね、これ。そこら辺のことに触れつつ、少し話を。 GM(アーディネイ):「世辞はいいですよ(でも嬉しそう)」 セバス:「いえいえ、世辞ではございません。私執事を何十何年もやっておりますがこれほどのものは」 GM:「ありがとう。他の皆さんもどうぞ」ま、そんな感じでやっているとですね、雑談などをしつつ、ジェシカからの手紙の話になった。「ジェシカさんから、連絡が届いていると思いますが、皆さんとお会いできるように取り計らってますので、近い内に、機会が作れると思います。用意の方が順調にできれば、今日の夕方くらいには」と。 ディアン:今日の夕方というので、内心喜んでるけど、顔・・・に多分出てるんだろうな。ポーカーフェイスはできそうにない。 GM(アーディネイ):「今、こちらの方に向かってますから」 ディアン:あー、ダメだ、笑ってしまうやっぱり。 セバス:じゃ、コツコツコツコツと、サーバントのごとく、そこら辺のサービスをしながら、後ろに近づいて行って尖ってる物で後ろから「ゴンッ!」(笑) ディアン:・・・殴られたの? 俺。殴られたの? GM:今、殴られた「の?」だからね(笑)。気づいてない気づいてない。いい夢見っぷりだよ(笑)。 セバス:肘入れて、正気に戻れ、みたいな感じ。 GM:その様子を見るとですね、クスっと笑って、「ということで、今、迎えの者を手配しようかと思っていたところで」 ディアン:はうっ。 GM(アーディネイ):「丁度今、人がいなくって」 セバス:「(小声で)素晴らしい、お心遣い」 GM(アーディネイ):「すみませんが、お願いできますか?」 セバス:「しかし我々は急がねばならん身(笑)。我々は急がねば」 ディアン:「(聞いてない)ジェシカは、何処に?」 セバス:「あー(笑)」 GM(アーディネイ):「このオックスフォードの近くの街道を今、車に乗って、向かっている筈です」 セバス:この辺って車走ってんの? GM:一応走ってます。馬車とかの方が多いですけどね。「警備や護衛の者もいるんですけども、引き渡しという形で、お願いしたいのです」 マキシム:「まぁ、願ってもない話だろ」 GM:丁度、お茶も飲み終わる頃。「ということで、皆さんお願いしますね」と言って、二人ともちょっと笑みを浮かべながら、出て行くわけです。 ディアン:もしかして気を使われてるのかもしれないけど気づいてなくて、「はい」って言って素直に立ち上がる。(歩いて行く気満々) 和歌:じゃあ、何にも言わないでこう首根っこ掴んでずるずるずるーっと。 ディアン:・・・あれ? GM:そんな感じで、わいわい言いながら、マッコイの車に乗って移動する形になります。オックスフォードの辺りはファンタジーっぽいのと現代風のが混じった感じなんですけど、市街から出ると、即もう、荒野。昔ここはアスファルトのメインルートだったんだろうなー、っと思われるところ。道がすーっと真っ直ぐのびていて、随分向こうの景色がきれいに見えます。ここら辺は一応、コアアースとアイル混合のエリアになっております。 マッコイ:ということはあれだ、石畳なのに何故か交通標識がどーんとあるんだ。 GM:で、向こうからケンタウロスが、「うわ、遅刻、遅刻、遅刻! 取り引き遅れるー!」因みに上半身ちゃんとスーツなんで。 一同:(笑) マッコイ:スーツを着たケンタウロス・・・ふざけてる・・・。 GM:そういう愉快映像を見ながら(笑)、気持ち山あり谷ありのルートを行くとですね、遙か向こうに、小集団が移動しているのが微かに見えます。真ん中には、カラーリングしてある護送車がいて、前後にパトカーがいて、近くに騎士が、馬乗って。ちゃんとアイルの旗が立ってますので、間違いなくあれだろう、という感じです。大体・・・距離は500mくらい? 向こうはまだ気づいてない様子だけど。 マッコイ:じゃこっちも旗立てますかね。はいよっこいしょ。 GM:少し向こうは急いでくれたみたい。ということで、全員〈発見〉。“警戒”とか使う人は言ってください。 セバス:(コロコロ)すいませーん、1、出ました。 GM:1出た人は・・・眼にゴミが。 マッコイ:いきなり4なんて出てきてるから話にもならん。 ディアン:・・・11。 和歌:(コロコロ)12。 GM:そっちのお二人は? マキシム:7。 セバス:お爺さんには聞かないで(笑)。 GM:そしたら、しばらくそんな感じで進んで行って、互いにちょっと、2・30m位離れたところで一回止まって、向こうの使者がやってきて「では引き渡しまーす」って感じで装甲車が寄ってきて・・・えー、ここでもう1回 〈発見〉お願いします。−4。 マキシム:(コロコロ)お、やった、20。(振り足し)−4修正して、達成値18。 GM:16以上の方、あ、“警戒”出たんで、警戒カードの人(マッコイを指差す)と、マキシムが気づきます。まず、見えないけれども、敵がいる。そして、ファイアーボールが今飛んでくるところだ。 マッコイ:「! いかん、熱エネルギー反応だ、伏せろォ〜〜!!」 GM:と言った瞬間、ファイアーボールが虚空から現れて、突っ込んできます。今、マッコイの宣言があったので、みんな回避ができます。このままだと巻き込まれるので回避してください。マッコイは〈地上車操縦〉で。えぇと、マスター側先に言っときますね。[コンジャード・ファイアーボール]命中達成値18。19以上じゃないと、当たります。 ディアン:それは痛いな。ポシ使う。(コロコロ)“アクション”足せば21です、避けました。 和歌:GM、ポシ使います。(コロコロ)16+19=35だから+10。達成値22。大丈夫だ。 マキシム:(同じくポシで振り足し)19。危ねぇー。 マッコイ:17の、《知覚》+3“ひらめき”20。しかし何、18って言って飛んできたの? 結構でかいねぇ。 GM:では、マッコイの車は、その場アクセルターン。回避したところに、3人が飛び出します。 セバス:お爺さん中で「うおぉ」とか言ってる。 GM:で、ファイアーボールは護送車の方にも撃ち込まれてます。今、騎士が馬ごとふっ飛ばされました。 ディアン:それは・・・和歌の方をちょっと振り向いて、「頼む」って目で言って、護送車の方へ走る。いいかな? 和歌:いいよー。 GM:次の瞬間、荒野だったところが、ブワッと晴れて斜面になって、馬に乗った騎士たちが駆け下りてきます。 マッコイ:・・・やられた、イリュージョンだ。 GM:ええ、[イリュージョン]です。こっから戦闘シーン。
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