第二幕

シーン２　蛇の道は蛇
 

マッコイ：連中がもう一回エデンを復活させようとするなら必ず物資が必要となってくるわけだから、そこら辺を、商用ネットワークで探して、どこの物流が激しく動いてるかっていうのを見たい。

ＧＭ：そういう情報だと、探せるのはマッコイと和歌ですね。〈手掛かり分析〉か〈発見〉で振ってみましょう。和歌は〈ビジネス〉があればベスト。

マッコイ：〈発見〉。（コロコロ）“ひらめき”使って、１５。

和歌：〈ビジネス〉ないですねー。（コロコロ）〈発見〉で１２。

ＧＭ：武器の流れが多いですね。どっからかっていうと、ビバ、金輪産業！

和歌：うーわー！　やっぱりそうかー。

マッコイ：あの・・・また例の因縁の場所に流れてるの？

ＧＭ：（きっぱり）うん。南米の方に流れてる。

和歌：はぁーあ。

ＧＭ：内容が騎士甲冑一揃えとか、馬の食糧とか、そういう不思議な注文なんで、これだなって思った。現代人使わねぇよなーこんなモン。

マッコイ：「飼い葉２０万トンってのはどうすんのよこれ」っていう（笑）

ＧＭ：ちょっと遡って判っただけでもこんだけ出てくるんで、多分、１年かけて、準備してるなって。世界政府の方で押さえてる筈のエリアなんだけども、こんだけ物が流れてるってことは、裏で・・・。

マッコイ：いや、ブラックマーケットなら良くある話だし。

ＧＭ：そうした物流の情報が、伏せられているのは間違いない、というのが判りました。

マッコイ：すると、量的に考えてだいたい一国の軍隊１年くらいは楽々食わせるほどの量が秘密裏に流れていってますと。

ＧＭ：そうですね。誰が金出してるかは知らないけど。で和歌が調べたところによると、金輪が、かなり食い込んでます。人員も多分出してる。懐かしい話で言うと、大郷が作ったラインが残ってるので・・・

和歌：うわー。そっかー。

ＧＭ：あれがまだ多分、誰か引き継いで、生きてるんだと思います。

マッコイ：あー“知人”があればなぁ、シュア呼び出して追跡調査お願いしようと思ったのに。

ＧＭ（シュア？）：「わはははは、何でもできるよー」

和歌：ＧＭ、これ使いたいなー。（“知人”カードを差し出す）

ＧＭ：誰呼ぶ？

和歌：昔の同僚。

ＧＭ：はーいわかりました。そうするとですね、プルルルルと、『EDEN』の時に協力した忍者が。『はい、１００人乗っても大丈夫ー！　のイナバですー』（笑）

和歌：「１０１人目はどうなんだよ」（これが合い言葉らしい）

ＧＭ：『あー・・・もうダメです（笑）。和歌さんですか』急にトーンダウン。『何ですか？　週末なら空いてないですよー』

和歌：「んー、デートはね、私もいっぱいいっぱいなんだよねー。今ちょっと金欠で」

ＧＭ（稲葉）：『あー、そうなんですか。金欠・・・嫌な響きですねぇ。俺らにとっては死にそうってのと同意語ですからね（笑）。えっと、何でしょう？』

和歌：「最近さぁ、そっちで新規ビジネスとか入ってない？」

ＧＭ（稲葉）：『新規はあんまりないですね』

和歌：「じゃ、南米の方、一回叩いたでしょ？　あれ、また復活してない？」

ＧＭ：走馬灯のように蘇る、忌まわしい記憶（笑）。泣きながら『あ、ああ、あれですか・・・。残ってるみたいッスよ。あのラインは、切らないように頑張ってたみたいなんで』

和歌：「そうなんだー。で、今誰が引き継いでんの？」

ＧＭ（稲葉）：『えーっとですねー、正確にはわかりませんので調べときます』

和歌：「うん。大郷がやってたビズを引き継ぐなんて、相当な奴じゃないとできないからなぁ」

ＧＭ：『多分上の肝いりじゃないかって』上ってのはＫのつく御大なんですけど。

マッコイ：ミスターＫ（金輪龍一）ね。

ＧＭ（稲葉）：『ミスターＫが、かなりこう、プッシュしてくれてるみたいで、太いラインを保ってるみたいですよ』

和歌：「とりあえずそっちの方調べといてよ。今度さ、会った時に飯、おごってあげるから」

ＧＭ：絶対この人のおごりって吉牛なんだよと思いながら（笑）、『何調べとけばいいんですか？　具体的に言うと』

和歌「そうだね、とりあえず、金輪がどれだけ食い込んでるかと、あと、ルートを開発してる人間でしょ、それから・・」

マッコイ：「ルートを維持して何をしようとしてるか。単純にエデンを復活させるだけにしては仰々しすぎるよ」

和歌：「それじゃ、金輪龍一の狙い、教えて」

ＧＭ（稲葉）：『・・・金儲けだと思うんですけどね。まぁ、わかりました。俺はプロのビジネスマンだから聞きますよ、これ、いつまでにやればいいんですか？』

和歌：「・・・“なるはや”（はぁと）」

ＧＭ：なるはや言われたー！（笑）泣きながら了解のサイン出します。
 

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