TORGリプレイ

『HEAVEN』

 
 

第三幕

シーン2 嵐の兆し
 

マッコイ:「さぁてどうすっかな。上空のルートも海のルートも塞がれてるし。どっかで花火を打ってる間に超低空飛行で入ってくのが 一番いいんだが、ドンパチ起きる要因ってあるかぁ? シュア」

GM(シュア):「あー、起きなかったら起こすしかないでしょ」(笑)

マキシム:「さっきのウー・ハン撃墜しちゃったのマズかったかもしんないな」

GM(シュア):「あの人たち来るよー多分。呼んでくる?」

マッコイ:「呼ぼうか?」

GM(シュア):「じゃ俺ひとっ走りスカイウォーカーで行ってきますよ」

マッコイ:「あーシュア、こう言えば良いんだよ。『アメリカの輸送機がナイルを挑発して墜とした』っていう情報を流せば、多分一発だ」

GM(シュア):「それでいきましょう。じゃちょーっと行ってきまーす」

マッコイ:「おう頼むわ」さーて準備だ。裏世界のヤクザとかマフィアとかがそこら辺の哨戒ルートの情報持ってるだろうから、そっちの方にあたってみます。

GM:そういう交渉ごとは、マッコイと和歌でやるのが一番いいですね。二人とも〈説得〉か〈魅了〉で振ってください。

マッコイ:おりゃー、10! 振り足し。(コロコロ)まぁ悪かぁねぇな。〈説得〉15。

和歌:〈魅了〉20出てます。「アレ、要るんじゃないですか?」ニコッて笑いながら。

GM:「和歌さんには敵わないなぁ。潜水艦のルート教えちゃおっかなー」んなアホな(笑)。

マキシム:相当な大物だ、和歌は。

GM:大体準備ができたぐらいで、シュアから連絡が入ります。『突貫工事で作ってますよー。改造人間頑張ってるよー』

マッコイ:「なんか、意外と面白ぇモンが見れそうだな」

GM(シュア):『ええ。じゃあちょっと今から、ご案内してくるんで。やーいウー・ハンのバーカ』(笑)

和歌:すげぇ低次元。

マッコイ:「シュア、俺たちは今からエデンに向かう。もし何かあった場合は・・・そうだな、二週間以内に何も連絡がなかったら、いつものアーディネイさんのところに連絡しといてくれ」

GM(シュア):『オッケー。俺も後で合流しますよ、できるだけ』
 

その場でしばらく突入のタイミングを計っていると、
シュアの乗るヘリコプターが見覚えある飛行船を引き連れて戻ってくる。
・・・よく見ると、飛行船には大きなバッテン(補修の痕)がある。
迎撃にやって来たアメリカ軍戦闘機と、ナイルの改造人間が交戦状態に入るまでに、
そう時間はかからなかった。
 

マッコイ:「よぉーし、じゃ俺たちも行くか」

GM:では、〈隠れ身〉と〈航空機操縦〉の合わせ技を行ってください。

マッコイ:〈隠れ身〉は持ってない。〈追跡〉と〈発見〉はあるんだが、〈トリック〉もあるんだけど・・・。

GM:ま、さっき一仕掛けあったからいいや、〈トリック〉と〈航空機操縦〉の合わせ技でどうぞ。

マッコイ:(コロコロ)18。〈トリック〉達成値21−2で19。パイロットは23−4で同じく19。

GM:わ、高けぇ! では、途中で哨戒機とすれ違いそうになったけど、そこはステルスで、ひゅーっと抜けて行ってですね、エデンの方が見えてまいります。この段階で全員〈リアリティ〉でチェック。目標値10。11以上の人はセーフ。

マッコイ:11。よし。

ディアン:12だから大丈夫です。

セバス:こんなトコで無駄に21も出ちゃった。

マキシム:やばい、ポシ使う。(コロコロ)16。

和歌:えーと、ぴったり10。どうしよう?

セバス:“貫禄”あげよっか?

和歌:欲しい欲しい。「あああああ・・・目眩がぁ・・・」

セバス:「しっかりせんかい!」バンッ!

和歌:「あ痛ぇっ、何すんだよ」

マッコイ:「(芝居がかった口調で)当機はこれよりエデンに入ります。シートベルトをきちんとお締めください」

GM:一瞬機体がぐらついて、ぞわっとする感覚があって、要は、すっごい弱いリアリティ・ストームを越えたってのが判る。

マッコイ:ひとり慣れた顔で。すらすらと。

GM:マッコイはもう、プロなんで。こんなのは気流の乱れ気流の乱れ、みたいな。そしてここで判ることは、エデンは実質的に復活しています。

一同:(沈黙)

マッコイ:「・・・はー、参ったな」

GM:多分残留したスティリーがあったんでしょう。でも今は、ポシビリティを集めても受ける先のダークネスデバイスはないし、単純にエリアを区切ってるだけ。・・・と、全員〈発見〉。

マッコイ:(コロコロ)1ぃっ?!

GM:マッコイ1振ったのか。では14以上の人。

セバス:はーい、17でーす。「セバス、アーイ(eye)!」(笑)

GM:セバスが気づきました。えーっと、着いた時間は夜なんですけども、人が住んでいないってことになってるから、向こうの方に、軍の駐留地のライトがちらちら見えるくらい。懐かしい風景ではあります。闘いで崩れ去った王宮とか、焼け落ちた樹々とかが見えます。

マッコイ:「あれから1年か」

GM:でですね、アンテナ基地の方から、何か、飛行物体が上がってくるのが見えます。

セバス:「おーいマッコイ、何か上がってきとるぞー」

マッコイ:「え、えっ! えっ!? わぁ、しまったー!」

セバス:もしかしてそれは、防空ミサイルー、って奴ですかね。地対空?

ディアン:違うと思う。

GM:いえ、ふっと気づくとですね、目の前に、ほぼ音もなく、ヘリが。

マッコイ:奴か!

GM:蛇のエンブレムが見えます。第二回でやり合った相手ですね。

マッコイ:「あれは・・・見覚えがある。あいつか!」

和歌:「あぁ、奴か。嫌なところで」

GM:ふふふふふ。で、無線が入ります。『一回死んだ。お前たちが』

マッコイ:「あーあ、やってくれるじゃないかよ」

マキシム:「・・・やるねぇ」

GM:『レベルの差だ』

マッコイ:「あン? 機械の差だろ?」

GM:えー、そうすると、シルエットが映るんですけど、サイバーリンクしてて、『使いこなすのは、腕だ』

マッコイ:GM、地形確認したい。

GM:うん。障害物が全くない状態ですね。下が殆ど荒れ地になってるんで。主な建造物は、前方のアンテナ基地だけです。

マッコイ:でもそれもそんなに高くないよね。島には、米軍駐留してんの?

GM:しています。が、今のところ動きはありません。見て見ぬフリをしているのか、まだ気づいていないのかは不明ですが。

ディアン:前者っぽいところがやなんだよなー。

セバス:前者っぽいねー。

マッコイ:仕方がねぇな、〈砲門〉のスキルあるから何とかやってみるか。

GM:じゃあ、向こうは間合いを開くようにバババと少し下がって、『では、仕事を果たすとしよう』

マッコイ:「あーあ、お前さんも過剰労働だね」

GM:『ふん、前回の分もあるのでな』 ここで“個人的利害”のサイドストーリーが発動です。相手は知る人ぞ知るタイプの傭兵で、俗にスネークと呼ばれています。で、一言。『随分急いで来たようだが、時間はないぞ』

マッコイ:「あン?」

GM(スネーク):『奴らの計画とやらは進んでいるようだ。重要なキーを手に入れたと話していたからな』

ディアン:おいー(焦る)。どうしよう、信じて待つしかないか。

マッコイ:「はー、そのセリフには感謝するがね。(無線を切って)さてどうする。ここで相談だ。パラシュートは4つある。降りるなら今だ。高度は500、降りて速攻開けば降りれる」

セバス:そんなの、使えんの?

GM:開く時に、チェックをして失敗しなければ。

セバス:じゃあ、「ぱらしゅーと、とやらは何処かねえ」

マッコイ:「そこのザック、ザックが4つあるからとにかく背負え! 飛び出てる紐を引っ張れば、パラシュートになるから。出たら速攻で引っ張れ、いいな?」

ディアン:「飛び降りたら、引っ張るんだな?」

マッコイ:「そうだ」

GM:ここで安心して見れる人は和歌だけだから(笑)。貴女は、1さえ振らなければ全然オッケー。他のみんなは、もうちょっと厳しい。

マッコイ:高度上げます。千ぐらいまで。

GM:オッケー。こちらも上がっていきます。飛び降りる人、マッコイにカードを渡すなら今のうち。“リーダーシップ”とか“奮起”以外だと渡せなくなるので。

ディアン:じゃあ、「マッコイ・・・迎えに来てくれるのを、待っている」(カードを交換)

マッコイ:「おーぅ任せとけー。連絡あればいつでも行くぜ」

セバス:「わしゃ先行っとるぞー」何か要るのある?

マッコイ:(交換を終えて)ま、これで何とかやってみる。

GM:ということで、飛び降りる組。えー、矛盾チェックをしましょう。

マキシムセバス和歌ディアン:はい。

GM:和歌は1で失敗、そこの3人は、1から4で失敗。

ディアン:(コロコロ)よし、大丈夫だ!

セバス:(コロコロ)15でーす。

マキシム:(コロコロ・・・3)えぇっ! ポシポシポシ!

GM:3だから、リンク切れで、マキシムのだけ、開かなくて落ちていくのだ。“やり直し”をするか、“緊急行動”を使えば。

マキシム:あ、“やり直し”ある!

GM:なら、もう一回行きましょう。

マキシム:お願いします!(コロコロ)よっし。

GM:えーとえーと、開かない! 開いたー!(笑)

和歌:「・・・大丈夫か?」

マキシム:「ぁあー、あの世が見えたわ」(笑)

マッコイ:一番見えちゃいけねぇモンが見えたんだな。

和歌:上を見ながら、「仕事だろ」って、ニヤッと笑って。

GM:で、二機のヘリが急速に高度を上げていきます。

セバス:「ああ、やっとるやっとる」

ディアン:「俺たちは、俺たちの仕事を、する」

セバス:「本当に仕事かお前?」ちょっと皮肉(笑)。

GM:情が入りまくりだよー。

ディアン:「そうだな、俺は、誓いを守る」

GM:えー、降りた4人、〈発見〉をお願いします。目標値は10だから、10越えてれば。

ディアン:とりあえず達成値13です。

和歌:(コロコロ)越えてまーす。

GM:じゃ、そこ2人は気づきます。まず、下の方に人員が出てきたかなっていうのと、アンテナが、上をゴゴゴゴと向きました。そして、光が、迸ります。月に向かって。

和歌ディアン:「!」

マキシム:「何だありゃ・・・」
 


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