TORGリプレイ

『HEAVEN』

 
 

第四幕

シーン4 帰還
 

『一瞬で送り込める』というアッシュの言葉は真実だった。
ストームナイトの眼下では、六芒星の刻まれた全長50mの物体が
不気味に脈打っている。これこそがローゼンクロイツの「心臓」。
 

セバス:「やっぱりここはポン刀で一発、一刀両断にしていただくのが一番いいかのぅ」

GM:どっちにしろ一斉攻撃が必要なので。合計ダメージでGMが想定してるのを上回ってくれると、景気よく壊れます。壊し損ねるとですね、地球戻る途中で逆襲食らって全滅します。

一同:うわー。

ディアン:GM、急所攻撃+特攻のオプションで、命中−5の+5ダメージで行きます。

GM:はい。自動的に急所攻撃です。心臓だからな(笑)。ということで、急所攻撃と特攻の分を足して、みんなに+5つきます。あと、40万キロ離れたところから殴りに行くので、GM男らしく「死角からの攻撃」と言います(笑)。合計+8!

和歌:でけぇ!

マキシム:ところで“緊急行動”使ったら、2回プラスされんの?

GM:2回攻撃できます。

セバス和歌:よっしゃぁ!

マキシム:よし、“リーダーシップ”で、“だめ押し”をディに。「これが最後の一撃だ。いくぞ!」

GM:では、頑張ってください!
 

一同:(コロコロ・・・計算中)
 

セバス:はーい、セバス34と33です。

和歌:30と41です。

マッコイ:ヘリのガトリング砲もミサイルも弾切れなんでマシンガンです。39でフルオートだから42。

マキシム:1発目40、2発目が、35。

ディアン:カードありったけ使って48!

GM:うーわ、でけぇ。えー、40万キロチャージの結果! セバスが34と33。和歌が30と41で、マッコイが42、マキシムが40と35、ディが48。こんだけのダメージを一撃で浴びて、六芒星の刻まれた心臓が、バラバラになっていきます。

マキシム和歌:うぉうっ。

GM:そして赤と青のポシビリティの輝きが宇宙を照らし、少し遅れて、金色の光が全てを包みます。その中で絶叫が聞こえ、次の瞬間、あなたたちは光に貫かれて地上に帰ってきます。

セバス:何処に帰ってくるんですか?

マッコイ:アンテナ基地の所か?

GM:アッシュがですね、『海に向かってる』と(笑)。

マッコイ:「えっ?」

GM(アッシュ):『ヘリのドア開けて今のうち乗っちゃう方がいいと思うよ』

マッコイ:「開けるよそりゃあ!」(笑)何も言わずにスターター起動してるよ。「ったく、何の冗談だよ?」
 

エデン上空。激しい暗雲の立ち込める中、突如天空から光の柱が降り、
中から一機のヘリが凄まじい勢いで飛び出してくる。
そのままヘリはエデンに着陸。
降りてきたのは5人のストームナイト、そしてジェシカ。
瞬間、赤と青が混ざった金色の光が夜空を染め上げ、
その光景を目にした全ての人間が闘いの終結を理解する。
 

GM:みんな、「あぁ、終わったんだ」というのだけ解って、武器を取り落としたり、尻餅ついたり、さめざめと泣いたりする者あり、何したらいいのか判らなくなる者あり、色々見えるんだけども、とりあえず争いは止みます。

マッコイ:それじゃ、こう渋く、プハーッ(タバコの煙を吐き出す音)。すっげぇ遠くを見ながら。

GM:遠くからシュアが手を振ってます。「みんな帰ってきたよー、嘘っぽい帰り方だけどー」(笑)

マッコイ:「おぉー、そうだ、シュア、今日何日だ?」

GM(シュア):「え・・・えー15日、満月の日ー」

マッコイ:「おぉ。ジェシカ、誕生日おめでとうー」

GM:「あっ」とか言いながら(笑)。「あ、そっか、そうなんだ」って顔をして、「えっと、えっと・・・あ、ありがとう・・・」

ディアン:ジェシカの髪を撫でて、「一緒に、祝いができてよかった。お誕生日、おめでとう」

GM:みんなを見て、涙がだんだん滲んできて、すごい胸一杯になって、で、ディに抱きついて、「ありがとう、ありがとう!」って言いながら泣き始める。

一同:じゃ、これで。

マッコイ:「さーてと、そろそろ帰らねぇと女王様うるせぇからな」

ディアン:「えっ? えっ?」

GM:シュアも「やってらんねーよ!」って顔して。隣には懐かしのアマゾネスのミレイユちゃんが座っていまして。「ね、ミレイユさんミレイユさん」「何だ」「もう止めにしませんか(笑)。これ以上やりあうのは不毛だと思うんですよね僕」「男のくせに私に意見するか。まぁいい」「あ、ありがとうございます。僕のガトリングが真っ二つにされた時には死ぬかと思いました。貴女の上司の方も、なかなか頑張っておられたようで・・・えぇ。で、どうされたんですか、上司の方は?」「ああ、ウー・ハン総督か。月へ」

一同:え?(爆笑)

GM:「今頃月へ」彼、月面ですごいビックリしてますよ、「誰もいない」って(笑)。「しかしこれも、悪にとっては大きな一歩アルよ! ストームナイト共、これで勝ったと思うなアルよー!!」

ディアン:アルよーアルよーアルよー。(エコー)

GM:そして、釣りをやって近くまで来ていたダークネスデバイスが、「あーせっかく才能ある奴がいたのにー。あのじじい、いつか復讐してやるー」

セバス:俺かい!(笑)

GM:と、メールシュトロームの中へ吸い込まれていきます。

マッコイ:「あ、何か光った」って感じかね?

GM(シュア):「平和だなー。平和すぎて涙が出てくるよ俺」

ディアン:お、俺は、みんな、何で行っちゃうの、って、困ってるんだけど。

マキシム:「まぁ、ディよ、女を抱いてやるのが男の作法ってもんだろ?」

セバス:では、久しぶりにパイプでも吸うかのぅ。「若いっていいっすなぁー」(笑)

マッコイ:「いいねぇー、若いってねー」

和歌:「いいですよねー」

ディアン:和歌ちゃんが一番年下だぞ、一応。

和歌:あ、そうだった?

GM:そうしてる中、みんなが帰るか? とか話してるところに、ペラ・アーディネイ女王が。

セバス:おぉ。

GM:えー、結構ボロボロ(笑)。トルウィンやシュアたちだけじゃ、システムを守りきれないと思ったから、彼女自身も来たんですね。「私も一言言いたくて待っていました」
 

アーディネイは深々と頭を下げる。
「ありがとう、ストームナイト。あなたたちは、私の誇りです。
 本当に、ありがとう・・・」
顔を上げ、慈しむような瞳をジェシカへ向ける。
そして彼女は、世界を救った嵐の騎士たちに万感の思いを込めて告げる。

「お帰りなさい」

 


Epilogue

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