TORGプレイレポート

『Keynumber is THE "6"

 
 

第二幕:Man of No.6

 
シーン2 私にできること

 各々が説得に向かう先は、次の通り。
 反金輪ビジネス集団、ラウル・ブロックには、稼頭姫が。
 礼儀を重んじるパラン教団と風の民には、アーウィンが。
 コンピュータを駆使して金輪と戦う火士ハッカーには、カケルが。
 理想に燃える武闘派集団、志鬼のところへは、阿笠が。

阿笠:「ちょっと待ってくれ」雲海の目の前に歩いていきます。「雲海。任務に失敗した忍がどうなるか、君にはよく解ってる筈だが」

「くっ・・・よく知っている」

阿笠:「もう二度と、君のことを金輪龍一は雇わないであろう。それどころか、君の口から情報が漏れるのを恐れて、君に暗殺の手を伸ばすかもしれない。そこでだ」彼の手を握ります。「我々のもとで働かないか?」

カケル:こーいう時は、陰謀の法則に則ってお金を渡すんですよ。

阿笠:いや! 私はあくまで清廉潔白な政治家でありますから、賄賂など使いません。〈説得〉でいきます。

稼頭姫:「貴方も、先生の顔ぐらいご存知でしょ? 彼は、本当に国のことを考えている男よ」(“貫禄”カードを交換)

「あ、阿笠さん! やらせてください! 俺に何のビズをしろと?」

阿笠:「我々がこれから集めてくるメンバーに加わって、金輪ビルへ突入する寸前に、彼らの気を引いていただきたい。そして、貴方は金輪ビルによく出入りされていた。ならばルートにも詳しい筈。是非その情報を我々に提供願いたい」

「解り申した。貴方の理想のためなら、この儂の命、使ってやってください!」

 こうして、雲海を味方につけたストームナイトは、金輪ビル突入作戦への下準備を開始する。
 


 ラウル・ブロックとの会談に臨んだ稼頭姫は、手土産のビジネスプランで、ラウル・ブロック最長老から絶大な支持を得る。

稼頭姫:では〈ビジネス〉で。(コロコロ)20、振り足し!

一同:おぉー。

「いやいやいや稼頭姫殿、貴女の計画書、見せてもらいましたぞ。素晴らしい! これなら協力しても問題はありませんな」

稼頭姫:「勿体ないお言葉でございます」(正座して深々と一礼)
 


 同じ頃、パラン教団と風の民が隠れ住む神社を訪れたアーウィンに、無理難題が言いつけられていた。

「あなたの言うことは誠にもっともだ。しかし我々パランも風の民も、武道に優れた者しか認めない。そこで、あなたには試練を受けてもらいたい。この水に濡れる半紙の上で、紙の上に足跡を残さずに鳩を捕まえるのだ。そして、朝日を見ながら悟りを開いてくれ」

アーウィン:一度にやれって言うんかい!(笑)

 成功した者は誰もいない、という試練だったが、アーウィンはこれに難なく成功。パラン教団と風の民たちは大いに驚き、鳩を抱いた彼に向かって手を合わせる。

「なんという神々しい姿だ」「あなたは異国の者だが、もはや我々風の民のひとりです!」

アーウィン:悟りきった顔で(笑)、「では、共に戦いましょう」

「わかりました。風の民の仲間のため、当たり前のことです」
 


 カケルは、プロテクトを破って火士ハッカーのネットワークに侵入する。

『あらあら。このフォーラムに入ってくるなんてすごい腕ね』

カケル:「お願いがあるんだけど。ボクたちはお姉さんたちに、明日突入する時手伝いをして欲しいんだ」

『へぇ、大阪でオフ会やるのね』(笑)

カケル:「ああ。オフ会だよ。金輪ビルってところで花火を上げるのさ」

稼頭姫:それじゃテロリストのセリフだよ・・・。

『じゃあ私たちも花火の用意をさせてもらうわ』

 何はともあれ、目的が達成できたことには変わりない。
 


 志鬼が根城としている上野公園には、上野動物園の檻から逃げ出した猛獣が我が物顔に歩き回っている。阿笠はそれに臆することなく、志鬼の頭領へ信念を語る。

「金輪龍一と戦うのはいい。だがあんたは、その後どんな世界を作るつもりなんだ。奴を破産させても、次の金輪龍一が出てくれば倒さなきゃいかん。訊かせてくれ。あんたの理想は何なんだ?」

阿笠:「私の理想か。私の理想は、弱者が金で踏みにじられることのない世界。弱者が武力で貶められることのない世界。そういう世界を作りたい」

カケル:かっこえー。

「お前ら聞いたかー?」「うぉーっ!」「弱者が踏みにじられない世界を!」「俺たち志鬼は、あんたの力になるぜ!」

阿笠:「ありがとうございます。期待しています」(握手)
 


 ストームナイトの尽力により、金輪龍一に対抗する4つの勢力と、
 芭蕉及びストームナイトとの共闘態勢が完成した。

 その夜、瀬谷大名の屋敷では、ささやかな宴が開かれた。
 阿笠は、列席者たちの前で、クローンとはいえ金輪龍一を倒したという
 偉業を語り、大いに場を盛り上げた。
 「こんな素晴らしい伝説を聞いたのは初めてだ」芭蕉が満足げに頷いた。

 そして・・・決戦の朝。
 

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