第二幕:Man of No.6
シーン3 摩天楼は紫色に
- ストームナイトのところへ、芭蕉が神妙な面持ちでやって来る。
「今情報が入った。奴らは軌道上に攻撃衛星を配置しているらしい。そして、世界各国で買収した発電所が、エネルギーをチャージしているらしい。どうやらそれと連動させて、恐ろしい攻撃作戦を行うようだ」
- 稼頭姫:「各地にレルムを作っていたのは、そのための布石というわけね」
「その作戦を阻止できなければ、奴は世界中を手に入れてしまう。いや、もう手に入れているかもしれない。何としても今金輪を倒さねば」
一同:(頷く)
行動開始。ストームナイトと芭蕉は、ATM強盗の犯人として
瀬谷大名の元から金輪の手下へ引き渡され、ヘリコプターで護送される。
- 金輪本社ビルは、ニッポンテック単一のリアリティしか働かない純正エリア。
5人は強烈なリアリティの奔流を耐え抜き、手錠を外し、ヘリを奪取する。
そしてそのまま金輪ビル最上階へ突入!
「ほう、ここまで来る奴がいたとはな」
ヘルメットを着けたボディガード3人を従え、悠然と立ち上がる金輪龍一。
カケル:クローンが足りないぞ! 残り3人の筈なのに。
- 稼頭姫:訊いてみましょう。「あら。貴方おひとりなんですの?」
「そこまで知っているのか。やはりここまで来る奴は違うな。では私を殺してもらった償いをしてもらうとしよう」
- 芭蕉が一歩進み出る。「そうはさせぬ!」
「む、貴様、何者だ?」「私の顔を忘れたか?」
「貴様は・・・そうか、なるほど。それでお前たちは金輪龍一γに勝てたのか。だがな、金輪龍一γなど、我らの中では一番の小物。真の金輪龍一の恐ろしさを、お前たちに教えてやる」
- 周囲のボディガード3人がヘルメットを脱ぐと、中から現れたのは、金輪龍一。
「「「「さて、我ら金輪龍一ファミリーが、貴様らを買い取ってくれる!」」」」
ラウンド進行:1ラウンド目
ヒーロー先攻、疲労。敵の気迫に気圧されているようだ。
- カケル:ショック受けてます。金輪が4人もいやがるぜ。
「よく聞くのだ! クローンの知覚はみな繋がっている。痛覚も同じ。だから、重傷や致命傷を与えれば、その威力は全員に伝播するだろう。つまり、ひとりを倒せば、取り巻きは全員痛みに苦しむ」
アーウィン:では3人まとめて、斬り掛かりましょう。「この国の未来のために!」
稼頭姫:「そのまま真っ直ぐ行きなさい。奴は絨毯で足を滑らせるわ」(“アドレナリン”交換)
阿笠:もう1枚“だめ押し”があるんだが。
カケル:「ワンステップ右だ!」
アーウィン:みんなの力で、さらに3歩一気に踏み出します。(計算して)ダメージ31点。雑魚3人はこれで戦闘不能になってほしい。
カケル:雑魚じゃないって!
アーウィン:いや、この戦闘では雑魚扱い。
カケル:あり得ねぇよ、こんな雑魚!(笑)
アーウィンの剣の一閃は、見事クローン3体に重傷を負わせる。
阿笠:「最早これまでですな」撃ちます。(コロコロ)達成値17。ダメージは20。“緊急行動”でもう一回、急所攻撃。(コロコロ)29ダメージ。
- ばったりと倒れるクローン。他の2体も苦悶の表情を浮かべる。
「くぅっ! こ、これが死か!」「我々を2回も殺すとは!」
その時、室内に警報音が鳴り響く。「何が起こった?」
「大変です。火士ハッカーがクラッキングを始めました!」
「今、パランと風の民が忍者と戦っています!」
「ラウル・ブロックの経済攻撃が始まりました!」
「志鬼が街中で暴れ始めました!」
- 稼頭姫:「(携帯の着信)・・・ありがとう。首尾は上々ね」
「ほう、波状攻撃か。お前たちもなかなかやる。大黒、任せたぞ」『ワカリマシタ』
- 金輪龍一の傍らのダークネスデバイス・大黒が唸りを上げる。
『ぷろせす完了。忍者にぽしびりてぃ援助を開始。ぱらん・風の民は敗れました』『商安局員を動員。志鬼は沈黙しました』『残る敵はらうる・ぶろっく及び火士はっかー』「素晴らしいぞ、大黒」
カケル:火士ハッカーまでやられてしまう! このままでは。
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