第三幕:Year of No.6
シーン1 醒めない夢
- ベッドの上で半身を起こした4人に、褐色の肌をしたドクターが視線を向ける。
「やあ、どうだね調子は。君たちはガス爆発事故に巻き込まれてな・・・」
- カケル:「(聞いていない)ポシビリティ戦争が始まってから、6年?」
「ああ、そうだ。因みにポシビリティ戦争は1年前に終結したぞ」
- 一同:「終結した?!」
「まさか君たち、それも覚えていないのか。重症だな・・・」
- 阿笠:「番号で呼ばれる覚えはない。私には、阿笠邦夫という立派な名前がある!」
「しかし、君の名前はNo.2077とカルテに書いてある」
- アーウィン:「ここは一体どこなのですか?」
「東京の下町です」
看護師の女性がカーテンを開ける。窓の外には衝撃的な光景が広がっていた。
立ち並ぶバラック。遥か彼方に煌煌と輝く、摩天楼。
それは4人の記憶にあるより格段に立派な、金輪産業のビルであった。
- さらに4人は、身体が全く思い通りに動かないことに気づき、愕然とする。
ゲーム的に言うと、技能を軒並み失い、
作り立てのキャラクター並みに弱体化していたのである。
「質問は後だ。君たちは怪我人なんだから、寝なさい」
- そう言い残し、ドクターと看護師は部屋を出て行く。
耳を澄ましていると、廊下から声が聞こえてくる。
「本当に『彼ら』なんですか?」
「ああ、間違いない。早めに確保できてよかったよ。何も知らずに外に出たら大変なことになるからな」
稼頭姫:「どうやら、善意でかくまってくれていたみたいね」
アーウィン:「ですが、敵か味方かは解りません。そして、何故金輪産業が栄えているんだ・・・」
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