第三幕:Year of No.6
シーン2 ストームナイトの嘘と真実
翌日、ストームナイトは空白の4年半に何があったかを探るため、
カケルの“知人”である情報屋へ会いに出掛ける。
情報屋は大いに驚く。彼は、カケルが4年半前「金輪龍一を狙った爆発事故」に
巻き込まれて死んだと聞かされていたのだった。
- カケル:「その事故で、金輪龍一はどうなった?」
「奇跡的に助かったが、ストームナイトの英雄が何人か死んだ。その中にお前にそっくりなヤツがいたんだよ。いいヤツだった。機械に魂があるって言い張ってな(笑)」
- アーウィン:「やはりあの時、金輪は倒せなかったということでしょうか」
「あ! あんた、もしかしてアイルの騎士か? 失せろ! お前なんて、ストームナイトじゃねぇ!」
アーウィン:えっ?(ショック)
カケル:嫌われている? 金輪が支配したから、ストームナイトが敵として認定される世界になったということかな?
稼頭姫:「まったく酷いものね。金輪様の生命を救ったのはストームナイトなんでしょ。それが4年半経ってこの有様」
- 足取り重く歩いていたストームナイトは、風変わりな一団に出逢う。
眼鏡の男、華僑風の男、マントをまとった大柄な男の3人組だ。
「君たち、この辺で奇妙な生き物を見なかった? 人と犬とが合体したような生き物だ」
- 一同:(首を振る)
「マイク、ここにはいないんじゃないかな? 他を探してみよう」
華僑が眼鏡の男へ声を掛ける。
後ろに控えるマントの男は終始無言だが、もの凄い威圧感を放っている。
アーウィンは、この男が凄腕の剣士であると本能的に感じ取る。
- やがて、マイクと呼ばれた眼鏡の男は電話を取り出し、
ストームナイトの目の前で誰かと話し始める。
「社長ですか? A級手配犯はまだ見つかりません。それからS級手配犯たちが、この辺に潜伏しているという話です」
『(女性の声)そうですか。引き続き捜してください。特にS級手配犯の方は、早く倒さないと、大変なことになるでしょう。あの人たちの強さは、私も良く知っていますから』
「解りました。貴女が言うんですから、そうなんでしょうなぁ」
3人組は、それらしい者を見たら是非連絡をくれと言い残し、去って行く。
恐らく、金輪傘下の企業が「金輪龍一にとっての危険人物」を捜しているの
だと思われる。
つまり、ストームナイトが手配犯となっている可能性も充分にあるわけだ。
無闇に辺りをうろつくのは、危険かもしれない。
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