TORGプレイレポート

『Keynumber is THE "6"

 
 

第三幕:Year of No.6

 
シーン4 伝説ふたたび(承前)

ラウンド進行:1ラウンド目

 まずは稼頭姫とアーウィンが、装置から出て、3人と対峙する。

アーウィン:ヴォータンの真正面に、バットを持って立ち塞がります。

「これを使いなさい」(アーディネイが魔法の剣を投げる)

アーウィン:はっしと取って、「ここから先は通さない!」(〈間合い〉成功、技能なしのペナルティを与える)

稼頭姫:ヴォータンに対して、マネー・ウォーを宣言します!

 マネー・ウォー。
 それは北海道で金輪龍一γがアーウィンに対して使用した、
 〈ビジネス〉による攻撃である。
 相手の〈ビジネス〉技能基本値を目標に判定し、
 上回った分だけ精神的ダメージを与えることができる。
 そして、致命傷を与えれば相手を「買い取った」ことになり、
 生殺与奪の権利を握れるのだ。

 なお、これは本シナリオのためにGMが考案したオリジナルルールである。

「ウワァァァ!」(致命傷、立ったまま動きを止める)

「ば、馬鹿な、ヴォータンが一撃で!?」
 

2ラウンド目

カケル:「今度は俺の番だ!」と言って、バーン! と手を叩きながらアーウィンとチェンジ。「レッドハンド、貴様の光線銃、食らうがいいわ!」

「なにぃー!」(〈威嚇〉され逆転負け、武器が故障)

「くっ、我々ストームナイトが、こうも簡単に・・・」

稼頭姫:「ストームナイト? ストーマーの間違いでしょ」マネー・ウォー!

アーウィン:「貴様らには貧乏がお似合いだ!」(“援助”使用)

「な、なんというマネー・ウォー! あの男に匹敵する・・・こ、降参だ」

稼頭姫:え?(笑)

カケル:「なんだ、この程度の相手か」くるくるくるっ、すちゃっ(光線銃をホルスターへ)。

阿笠:「私が出るまでもなかったな」
 


 3人の邪魔者を易々と片付けたストームナイトは、
 たっぷり時間を使って全ての技能を元通り回復する。

「ドクター、準備ができました」

「では君たちを世話するよう依頼した男からのメッセージを伝える。これを見るんだ」

 すると突然、何もない空間に炎で文字が書かれる。

『皆さん、ご健勝でしょうか。私は間違っておりました。蛇の頭を叩きさえすれば金輪産業が潰れると思っていましたが、そうではありませんでした。やはり人々の支持を得られなければ金輪産業は倒せないのです。あなたたちは人に希望を与えるストームナイトとしての本当の能力を持っています。人々を納得させて、金輪龍一をTORGの座から引きずり下ろしてください。私は行けませんが、金輪龍一を倒せるよう願っております。芭蕉』

「【ヘラルド】のメッセージだ。彼は死ぬ前、それを遺したんだ」

カケル:「しかし、どうやって倒せばいいんだよ?」

「TORGというのはハイロードとダークネスデバイスが合体したものだ。だから恐ろしく高い能力値を持っている。核爆弾程度では傷ひとつ付かないだろう」

阿笠:「地球上で最強ではないか」

「そして今彼は、世界CEO(最高経営責任者)という立場にある。もう一度信任を得たなら、彼は永世CEOになってしまう」

アーウィン:「世界CEO・・・」

「だが、今ならまだ勝ち目はある。方法はひとつ。地球全人口60億人を味方につけて、CEO解任決議と、マネー・ウォーを叩き付ければ、勝てる筈だ」

稼頭姫:「今までで最高のビジネスということね」

カケル:「そして、60億を味方に付けるための演説をせなアカン、ってことか」

「その通り。頼むぞ阿笠くん。君の物語はわしらも聞いた。素晴らしい物語だった。芭蕉が感動するわけだ」

阿笠:「私に60億の人間を説得できるだろうか?」

アーウィン:「大丈夫だ。何故か私は金輪に負ける気がしない」

稼頭姫:「先生、貴方ならできるわ」
 

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