第一幕

 
シーン２　霧に潜む悪意
 

セントラルパーク奪還戦の雌雄は決した。
休む間もなく、４人のストームナイトは次なる作戦行動、すなわち
スティリー破壊のために動き出す。
 

リリアン：とりあえず、スティリーを探してみようか。

ＧＭ：では、皆さんが持ってる〈リアリティ〉能力を使って探す形になります。霧で視線が通らないし、厳密に言うと、魔法とか、スティリーを感知する特殊能力とかを持ってるワケじゃないんで、何となく、変な力を感じる、ぐらいになると思います。

マキシム：じゃあ、さっき見えたテントの方向を、ちょっと見てみようかな。（コロコロ）６か。えーと、−５だから、達成値７。

ＧＭ：判りません（笑）。

蓮翔：俺もそっちの方を見てみていいかな。

ＧＭ：はい、オッケーですよ。

蓮翔：（コロコロ）１８。５足す、〈リアリティ〉技能で、達成値１７。

ＧＭ：お。じゃあ、テントから少し逸れた方角に、あなたは力の流れを感じます。多分スティリーはあっちにあるだろう。

リリアン：ポチの頭をニュイーンって下げさせて、「何かあったの？」

蓮翔：一応、場所がここじゃねぇかなーってところを周りに教える。

リリアン：「あっちね！」って大きな声で叫んだ後に、ポチでドシンドシン進んで行く。「あー、いい子いい子ー」ってなでなでしながら。

蓮翔：えー、踏まれないように避けながらついて行く。

ディアン：「泉、後ろに乗るか？」

蓮翔：あ、乗っけてもらえるんだったら、そうする。

ＧＭ：うっす、了解しました。じゃあ、ポチと馬２頭で移動になって、テントの傍を通った時に、全員〈発見〉をしてください。

マキシム：（コロコロ）あんま良くないな、今回。

蓮翔：（コロコロ）＋５。〈発見〉持ってないから《知覚》に足して、達成値１３。

リリアン：１６だね。

ＧＭ：達成値１５以上の人。

リリアン：はい（挙手）。

ＧＭ：ではリリアンは、ポチの上から見るとですね、さっき大暴れしてた軍人さんが、テントの中に入って行って、一見普通の人たち（＊１０）に対して、暴行を加えているのが見えます。

リリアン：「なぁにダサいことやってんのよ！」

ＧＭ：向こうからのリアクションはありません。周りの人たちは、戦闘の最中なんで気づいていない様子です。

リリアン：・・・でもここはスティリー優先よねー。

マキシム：うわー！　俺だったら。

ＧＭ：そこはキャラクターそれぞれの考え方ですから。しょうがない。そのままポチがドシンドシン進んで行きます。では・・・“警戒”持ってる人。

蓮翔：はいはーい。

ＧＭ：あなたには、最初のブリーフィングの時に、セントラルパークには敵の傘下に入った裏切り者たちがいるかもしれない、って聞いてたけど、あのテントの中に、そうではない人たちがいる気がすごくします。それが、何故か解ります。とりあえず、守んなきゃいけねぇ堅気の衆がいる、っていう、勘が働きました。

蓮翔：じゃあテントを指差して、「あそこでちょっと、やっちゃならねぇ堅気をシメてるッスよ！」って教える。一応、ヤクザな世界にいるので、気配で、堅気かどうかが判るってことで。

ディアン：「・・・なに？」馬を止める。

マキシム：隣、並んで走ってると思うから、それを聞いて、「じゃ、急がなきゃな」リリアンに叫んどく。「リリアーン！　俺たちはこっちに行きたいんだが！」

ＧＭ：霧の向こうから声がします（笑）。

リリアン：「解ったー。Ｕターンするから待っててー」

蓮翔：いやいや、ちょっとこっちで寄り道してる間に、道を開いといてもらえば。

リリアン：それなら先に進んどくね。

ＧＭ：はい。じゃあリリアンはここで離脱になります。
 

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