第一幕

 
シーン２　霧に潜む悪意（承前）
 

ＧＭ：さて３人。もう一回〈発見〉してください。

蓮翔：（コロコロ・・・２）はー、終了ー。

マキシム：（コロコロ）達成値１０。

ディアン：ここは成功したいな。ポシ。（コロコロ）“アクション”使って達成値２０。

ＧＭ：じゃあビシッと気づかれるな。そこには、キリスト教の十字架と、ラナーラ様の祭壇だと思われるものが置いてあって、中から、女子供の悲鳴が聞こえます。で、「奴は何処にいる？」とか、そんな声がいくつも聞こえます。

ディアン：中に駆け込む。「何、をしている！」

ＧＭ：中には、粗末な衣服に身を包んだ人たちがいます。老人とか子供とか、若い女性とかが殆どですね。そこの真ん中で、さっき、恐竜と殴り合いをしていた男が、妊婦さんの胸ぐらを掴んで持ち上げて、「隠すとためにならんぞ！」って言ったところです。

ディアン：！　その男の手首を掴んで・・・。

ＧＭ：あなたが近寄ろうとすると、ギンと睨んで、「何だ？　作戦遂行中だ、後にしろ」キラーンと、徽章が光るんですけど、見覚えのない徽章を着けています。で、バカにしたように「・・・ああ」って言って、ニヤッと笑って、「連絡が行っていなかったようだから今教えておいてやろう。我らは、アメリカ軍の中でも、独自の行動を認可されたストームナイトである、スペシャルズだ。貴様等が出る幕はない。失せろ」

マキシム：おー？（むかついた声）

ディアン：「そんな理屈は聞けない。お前が手を上げている相手は、間違っている」

ＧＭ：「彼等は、売国奴だ」奥の方には、「臨月の女の子なんです、許してください」ってすがりついている老人が見えますね。女の人はこう、２、３発顔に殴られた痕があって、口の端から血が流れていますが、男を睨みつけて、今は黙っています。

蓮翔：それを見て、形見の指輪を触りながら（＊１１）、銃に手を掛けている。

ディアン：「軍隊というのは、弱い者を、助けに来るために存在するのだろう！　何故、そのようなことをする！」

ＧＭ：「敵だからだ」

ディアン：「誰にとっての！」

ＧＭ：「アメリカにとっての敵だ。貴様等こそ何のために来ている？　とっととトカゲ共を駆逐して来い」

ディアン：「俺たちはストームナイトだ」

ＧＭ：「我々こそ、ストームナイトだ」

ディアン：「同じストームナイトだとしても、お前のしている行動は、見過ごすわけにはいかない。その手を下げろ」

ＧＭ：そうするとですね、「今は、作戦中ゆえに見過ごしてやる。後で軍法会議にかけてやる。覚悟していろ」って言いながら、そのまま、彼女を吊り下げて、皆さんを無視して出て行こうとします。

蓮翔：えー、そしたらハンドガンを抜いて、眉間にチャッて突きつけて、〈説得〉。「そのぐらいにしといたらどうかなぁ。女に手ぇ上げるのはカッコ良くないぜ」

ＧＭ：彼は意に介した風もなく、「お前も同罪になりたいのか。ここまでは、あの『魔女』の威光は届かんぞ」

マキシム、ディアン：・・・うーっ！　くそぉ！（憤慨）

ＧＭ：何となく、ペラ・アーディネイ女王のことを言ってるんだなぁ、って判っていいです（＊１２）。

蓮翔：とりあえず〈説得〉振るね。（コロコロ）１３。＋１か。ポシで振り足す。（コロコロ）

ＧＭ：１０扱いになります。ボーナス表の２３の欄を見てください。

蓮翔：＋８、１６＋８で達成値２４。“貫禄”使う。

リリアン：さらに３足して２７。

ＧＭ：そうすると、「ふん、所詮チンピラが」って目をしてたんですけど、あなたの眼光に押されて一瞬止まります。

蓮翔：一瞬かよ！

ＧＭ：ディとマキシム、〈発見〉。

マキシム：（コロコロ）達成値１２。

ディアン：（コロコロ）よし、１８。

ＧＭ：そうすると、２人は、彼女の口が辛うじて動いて、音は出てないけど、「やめてください。私のために、軍法会議にかけられるようなことは、しなくて結構です」みたいな、遠慮するようなニュアンスを感じました。次に、男が蓮翔と睨み合ってて、隙だらけになったトコで、彼女の服の裾から、ペンダントがコロッと落ちて、足元に転がってきました。

マキシム：じゃあ、俺が気づいて拾っとくね。

ＧＭ：で、動きが止まって、しばらくすると、無線が入ります。彼はトランシーバーを取って、「スペシャルズのザルマンだ」という風に名乗って、「敵のコロニーは制圧した。今から重要参考人たちを連行する。手配を頼む」と言って、ビシッと切ります。

マキシム：ザルマンか・・・。

ＧＭ：この後、テントの外に連行のトラックが来るんだろうなーというのが、皆さんには判ります。ここで一回シーンを切ります。
 

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