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TORGリプレイ

『Limited War』

第一幕

 
シーン2 急転

 
GM:次のシーンは、勇人と、ドクターの乗っている飛行機の中です。

神崎:大変なことになりそうだ(笑)。

GM:イメージとしては、ホンダジェット(*6)。乗員乗客5人ぐらいの、超小型ジェットで、アメリカでは、もうすぐ型式が取れるくらいに、試験飛行が終わってるらしいです。

勇人:ああ、いいですね、素晴らしいですね。

GM:機内はこーんな(ウェブサイトの写真を見せる)、エグゼクティブな感じ。前にパイロットがいて、後ろの会話には、関知しないような感じで、飛行を続けています。

勇人:では、シートを向かい合わせにして、「どうですかドクター」

イクイリ:「どうですか、というのは、この機体についてですか。それとも、あなたの会社についてですか、社長?」

勇人:「あ、いえいえ。今はね、僕もただの乗客というやつで。乗り心地はいかがですか。ご感想などをいただければ」

イクイリ:「いち乗客としては、このような、それこそ滑るように浮く機械は、正直驚きです。まさに、神の力に逆らっているようで、愉快でもあり、少し恐ろしくもありますな」

GM:面白いな、ドクターのキャラ。

勇人:「これは一応、神に逆らってはなく、航空力学という、神の法則の元で動いております」

イクイリ:「社長社長。ドクターと言いにくければ、ジーニアスと呼んでくれてもいいです」(笑)

勇人:「しょうがないですね。さすがはジーニアス」

GM:そうすると、機体の後方から、ガコン! と何かが壊れるような音が。

イクイリ:「やはりあれは要らない部品でしたか」

GM:そして、酸素マスクが降りてきます

勇人:は?! これは、いざという時のための、訓練かな? おやおや?

GM:〈手掛かり分析〉してください。

勇人:「これは緊急時に出てくる、酸素吸入用のマスクですね」と説明しながら。オワタ感がすごく、ありますけどね。あはは。(コロコロ)あ、低い。失敗しとこうかな。

イクイリ:〈手掛かり分析〉って、能力値は《知覚》だよね。13です。

GM:13であれば、機体のどこかに異常が発生して、気圧が低下している表れだな、と。ガコンと言いましたし、酸素マスクが降りていますし。

イクイリ:「僕のマッドサイエンティストとしての勘によるとですね、あと数分後にこの飛行機は多分、地面にキスをしますね、社長」

勇人:「ああー。冗談が巧い。さすがはジーニアス(笑)。そんな馬鹿な」

GM:と言っていると、後ろから、フシュー、という音がします。

イクイリ:「ほう。これは、後部のハッチが開きましたかね」

勇人:さすがに見るけど。

GM:2体の、お侍さんが、小型のジェットパックを起動させて、飛んできます。

イクイリ:ほう!

勇人:侍が飛んで来ましたか。いいですね。笑うわ。シューティングゲームみたいだ(笑)。

神崎:何が起きたの? って感じだな。

GM:ドラマチックシーンです。カード調整していいですよ。

勇人:1枚もらいます。あ、やったやった。“偉業”が来たぞー。

イクイリ:! “仇敵”。

 
1ラウンド目

GM:ヒーロー先攻、疾風。マスター裁量で引き直したい心境ですが、まあいいです。

勇人:引き直してもいいですよ、全然。状況が状況だから。

GM:いや、このままでいいです。相手はゴスポグ侍です。

勇人:ゴスポグ侍かー。

GM:ゴスポグとは、どこの世界でも使っている、植物のゾンビみたいなやつです。ニッポンテックでは、ゴスポグを使っていることを隠蔽するために、水稲栽培してるんですよ。鎧を吊り下げて、その中にゴスポグを生えてこさせて、侍の姿にしている。

神崎:なるほどね。

イクイリ:ほぼ、動く鎧ですね。

GM:そいつらが、ジェットパックを背負って、飛んできます。

神崎:あんまりいい状況じゃないな。

勇人:プレイヤーは大変面白いですけど、キャラクターはフォー! って感じですね。「なるほど。敵襲か」と、さすがに危機を察知して、動きますよ。

GM:ヒーロー側、2回ずつ行動どうぞ。

勇人:他に、僕ら以外の乗員で、保護する対象は?

GM:乗員はいないです。

勇人:了解了解。まずは、機体がおかしいから、コックピットの方に向かいます。

GM:コックピットまで移動しました。空っぽです。コックピットには誰もいません

勇人:「あっ!?」ってなる。「なん、だと?」

イクイリ:とりあえず1体、何とか無力化してみようと思う。因みに、着地までには、何ラウンドぐらいの想定ですか?

GM:えーと、行動できるのはこの1ラウンドだけで、ラウンドの最後に・・・。

イクイリ:OK。僕は地面に降りる時、霧化していたいなー、と思ったので。では侍A(仮称)に向かって、〈威圧〉する。

GM:2回行動なので、1回目〈威圧〉、2回目に霧化、がいいかもしれませんね。そうすると、ドクターだけ無傷か。

イクイリ:てい!(コロコロ)プラマイゼロで、僕は17と言って〈威圧〉を掛けるよ。

GM:効きません。

イクイリ:了解です。「さすがですね」

勇人:ゴスポグ侍だから、精神系はあんま効かない。僕はまだ、状況は察知しつつも、操縦しようとはしますよ。

GM:あ、技能あるんだ!

勇人:始まる前に〈航空機操縦〉取ったからね。勿論、落ちる運命は全く変わらないけど(笑)。

フリオ:ハードに落ちるか、ソフトに落ちるか。

勇人:そうそう。ハードに落ちて、絶対死ぬ、よりは、生きてるかもしれないっていう状況にした方がいい。

GM:ありがとうございます。高度を急に下げる。〈航空機操縦〉で、難易度15ぐらいかな。

勇人:はーい。いきまーす。(コロコロ)18! +5ついて、18。

GM:素晴らしいです。あなたは、高度を下げれば少しでも生存の目は上がると信じて、その通りにします。が。

勇人:「ドクター! 不時着になりますよ!」

GM:声を上げた時点で、頭がぼうっとします。何故ならば、酸素が足りないんですよ。

神崎:ああー。そうだね。

イクイリ:「このままだと、後部のエンジンルームが爆発しますよ」

勇人:「ドクター、いや、ジーニアスなら大丈夫でしょう?」

イクイリ:「僕は大丈夫ですが、このお侍さんも一緒に落ちてしまうことになりますよ」

勇人:お侍さんは別にいいです(笑)。

イクイリ:「無用な殺生は好きではないんですけどねぇ」

勇人:「それ、そもそも生きてません」

イクイリ:「あ、そうなの?」ゴスポグだと解っていなかったので。

勇人:僕は過去に、やり合ったことがあるので。

GM:ニッポンの人なら見慣れてるけど、ナイルの人には侍にしか見えない。

イクイリ:「では、僕はここで彼らを引きつけておけばいいのですね」と言いながら、ゆらーっと。

GM:霧化ですね。矛盾チェックをどうぞ。

勇人:バブル使った方がいいと思うよ。

イクイリ:まあ大丈夫でしょう。ここで失敗したら死ぬけどね。(コロコロ)OK。

GM:あなたは霧になり、ゴスポグの攻撃が完全に空を切ります。どんなに高い目が出ても、物理無効って書いてある以上当たらない。

イクイリ:ただ、魔法は効くって書いてある。

勇人:神崎さんが妖刀で斬ったら、普通に効きます。

神崎:ああ、それだったら、バランス取れるような気がする。いや、ダメージ全く効果がないってのは、強すぎるから。

GM:因みに、ドクターの頭も酸欠でクラクラし始めます。

イクイリ:まずい。このままだと、私という存在が拡散してしまう!

勇人:霧ですからね(笑)。

GM:そして、申し訳ないのですが、このまま落ちます。爆発を伴って。

勇人:ああ、いいですよ。できる限り、軟着陸できるよう、ギリギリまで頑張りますよ。

GM:すごい頑張ってくれたんだ。気を失う直前まで。

勇人:脱出は厳しいから、シートで身体を小さくして、爆発から逃れるように頑張る、ぐらいしかないかな。

GM:幸い、ドアは開いてるので、脱出ならできます。

イクイリ:僕が、社長を引きずって、ドアから出るよ。これを離したら私の魂も離してしまいそうだから、彼をとりあえず離さない。

勇人:はい。いいICOありがとうございます(*7)。

GM:では2人とも、飛行機から飛び降りるということで、よろしいですか。

イクイリ:因みに、脱出装置っぽいのは見つからないんだよね。

勇人:あの、ジーニアス。ナイルの飛行機じゃないから、そういうのは付いてないです。

GM:ということで、すいませんが、落下ダメージを出します。勇人が頑張って高度を下げてくれたから、基本値をマイナス1して、(コロコロ)ゴメン、17振った。2人とも、体重60キロぐらいですよね。

勇人:50キロですけど、誤差の範囲内。

GM:基本値9。落下距離の分が+14、ダイスボーナスが+4、1引いて26。

イクイリ:僕はノーダメージでいいですよね。

GM:はい。26点の物理ダメージだと、勇人は、18差ぐらいかな。

勇人:そうッスね。4レベル負傷KO5ダメージ。1レベル負傷消して、KO消して、3ショック消して、3レベル負傷ショック2点かな(笑)。

GM:本当にありがとうございます。ちゃんと致命傷を負ってくれて。因みにこの後、〈サバイバル〉判定があります。失敗すると、負傷が1レベル悪化します。

勇人:KO消したから、致命傷を受けてるだけで、意識はあります。判定できるんで大丈夫です。

イクイリ:一応僕は医者としての側面もあるので、手当てしますよ。

GM:解りました。ということで、ストームナイトでも、飛行機から落ちたら死にそうになります!(笑)

神崎:逆に、死なないだけすげー、と思うけどね。

勇人:〈軽業〉判定に成功するとさらに減って、ポシビリティ使うと無傷、っていう。TORGの代表的なバグデータ(笑)。

GM:シーン終了です。すいません。ホットスタートにも程がある感じで。

フリオ:いえいえ。

 
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