Eternal Smile > Limited War 『Limited War』第一幕 イクイリ:「何の用だい? このジャパニーズ・クレリックさんは。奇跡を願いに来てくれたのかい?」 GM:錫杖をシャリーン、と鳴らしながら、「なるほど、その者たちが、お前が心から信頼する腹心のストームナイトか、嵐王寺勇人」 神崎:ほう。 勇人:(小声で)あ、返事できない(笑)。 神崎:じゃあ、嵐王寺の代わりに問い掛けるよ。「お前は嵐王寺の知り合いか?」 勇人:ありがとうございます。 GM/虚無僧:「お前は、目立ちすぎたのだ。故に、金輪からマークされ、生命を狙われた」
神崎:「ろくでもねぇなぁ」 フリオ:「随分と手が早い」 イクイリ:「そうですね。(虚無僧に)あと、そもそもあなたは一体何者なんですか」 GM/虚無僧:「(答えずに)お前は死んだものとして扱われ、全てが金輪の筋書き通りに進んでいる」
GM:勿論、勇人以外に血縁者がいる、という事実はありません。 勇人:見た目的にはどんな感じですか。 GM:えーと、クールキャラっぽいお兄さん。名前は、エースのジョー(*11)からいただきました。 神崎:ドクターが「お前は何者だ」と訊いてくれたので、こいつは嵐王寺の敵ではないんだ、と認識できました。それで俺はドクターに対しては警戒を解きながら、でも、虚無僧に対する警戒は解かないかな。 勇人:そりゃそうですよ。なかなかフランクに接するのは難しい。 フリオ:敵とも味方ともわからんし。 GM:敵意は感じないですね。勇人は今、瞑想中? 勇人:じゃあ、そろそろ目を醒ましますよ。「・・・ああ」 神崎:「あ! 無事か?!」 勇人:「まあ、これを無事と言うのであれば」 神崎:「命があっただけよしとしよう」 勇人:「はい。ありがとうございます。真っ当な商売はしておくものですね。苦しい時にこうやって、人が来てくれる」と言いつつ、画面を見せてもらって、「なるほどなるほど。全ては計画通り、というやつですね。やってくれます」 GM/虚無僧:「嵐王寺勇人よ。お前の望みは何だ?」 勇人:「僕の望み・・・」 GM/虚無僧:「せっかく拾った命。再び狙われることのないよう、慎ましく暮らしていくというなら、それもいいだろう。だが、それでは不満なら、何を為す?」 勇人:「なるほど。そういう意味ですか」
神崎:・・・・・。 GM:虚無僧が、満足げに頷きます。「よかろう。その復讐、成し遂げるには金が要るはず。私からお前に出資しよう。この財閥を(白紙のシートを取り出す)、お前の好きに使うがよい」 フリオ:ホワイト財閥か! GM:というわけで、後ほど、財閥のデータを決めてもらいます。 勇人:「今や、天下晴れて無一文。このニッポンにおいては最下層まで落ちた僕に、何をもって、出資なさるので?」 GM:「お前には、借りがある。そして、見込みがある」〈手掛かり分析〉を振ってもらえますか。難易度はゴメン、25です。 勇人:〈瞑想〉でやってもいい? その方がちょっと高い。 GM:どうぞ。 勇人:(コロコロ)ポシビリティ使います。 神崎:「嵐王寺、お前の知り合いか?」と言って、“ひらめき”を渡します。要らないカードと交換してください。これは絶対、気づいておく方がいい情報だから。 勇人:ありがとうございます。〈瞑想〉28です。 GM:素晴らしい。そうすると、虚無僧は籠を脱いで、素顔を見せます。「宗房忠右衛門(むねふさ・ちゅうえもん)。名刺は以前、お渡ししました。嵐王寺さん」 勇人:! GM:彼は、以前企業戦争を遊んだ時に登場したNPCで、勇人の〈説得〉によって、最終的に、味方になってくれた人です。 神崎:ふーん。 GM:その正体は、芭蕉。ニッポンテックのハイロード、No.3327のクローンのひとりです。 フリオ:ほうー。 勇人:オイシい設定としては、クローンのひとりなんだけど、自分自身を裏切っている。金輪を滅ぼしたいと思っていて、ダブルスパイをやっている。 神崎:ニッポンテックでは、100人にひとりは裏切り者だからね。 勇人:「あなたでしたか、芭蕉。悲しいかなこの世の中では、株式会社の社長は、株主の期待に応えなければいけません」 神崎:なるほど、出資者だから筆頭株主か。 勇人:「であるならば、もう一度CEOとして、ビジネスをさせていただきましょう」そう言って、身体は動かせないけれど、敢えて痛みに耐えて、ニヤッと笑います。 GM/芭蕉:「すぐにここから立ち去るが良い。金輪の手の者が、後始末をしに現れるだろう」 勇人:「でも僕は、賭けにまずひとつ勝ちました。携帯電話を捨てなかったのは、味方が来てくれると信じていたからです」と言って、みんなにもう一度、頭を下げます。「ありがとうございます」 神崎:まあ、友達だから全然、気にはしないんだが。 イクイリ:とりあえず、掘り起こした後、担架みたいなのを簡易的に作って、それに載せて車に運びましょう。 GM:ここで第一幕終了です。皆さんに2ポシビリティ差し上げます。 イクイリ:“仇敵”どうする? 特に何も浮かばないんであれば、返しちゃうけど。 GM:この後登場する誰かが、仇敵になる、って感じかな。 イクイリ:とりあえず、場に置くだけ置いときます。 GM:“自己犠牲”と“人物誤認”はどうしますか? フリオ:む、むう。微妙やね。1ポシと交換で。 イクイリ:スポット参戦的には、“自己犠牲”はかなり魅力的なんですが。 GM:スポット参戦って言うな!(笑) 勇人:いやいやいや。ほら、復讐劇で犠牲者が出たら、なんかショボーンってするから。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |