Eternal Smile > Limited War 『Limited War』第三幕 勇人:来た! GM:ビギニングアイドル、略してビギドルは、アイドルが修行して、ライブを成功させ、ファンを増やすことを目指すゲームです。クライマックスのライブでは、「セットリスト」に沿って、判定をしていきます。今回は、株主総会をライブと見立てて、セットリストを作ってみました。
神崎:へー、こんな風なんだ。 GM:ビギドルでは、演目に参加する度に、メンタルが削られていきます。スタミナと、精神的なプレッシャーと、両方を兼ねてるのかな。 勇人:はいはいはい。 GM:ライブの前半は、演目に参加すると、2D6メンタルが減る。後半は4D6減るとか、鬼のような数字になるんですよ。 勇人:きっついルールだなー。 GM:それに倣って、株主総会の場で判定をする人には、2ショックダメージずつ受けてもらいます。判定は5回なので、全部で10ショック。 勇人:やー、僕、4回やったら倒れるんですけど。 GM:なので、代わりがきくところは肩代わりしてもらうのも手です。もうひとつ。右上の「キーパーソン」欄をご覧ください。
GM:勇人には、ひとりだけ、血の繋がった親族がいます。 勇人:はい。祖母がおります。 GM:名前は嵐王寺真輝子(らんおうじ・まきこ)さん。元々は、女優さんだったんですよね。 勇人:そうです。芸名は喜多原恵海(きたはら・めぐみ)。僕の祖父、一代で財を成した傑物であるところの勇二郎(ゆうじろう)お祖父様と、運命的な恋に落ちまして、そのまま芸能界を引退。実は彼女の内助の功があったおかげで、財を成せたんじゃないかと専らの評判という。 GM:ただ、勇人もですけど、不幸に見舞われることが多く、息子にあたる、勇人のお父さんと、お嫁さんは、皆さん何かしら、不幸な事故で亡くなっておられる。お祖父さんも多分。 勇人:そうですね。過労で亡くなったか、それとも陰謀なのかはわからないけど。 GM:イメージは、ジョジョ第2部のエリナおばあちゃん(*15)。 フリオ:おおー。 神崎:確かにその一族は、あんまり長生きできそうもないなー。 GM:つらい出来事が続いたことで、彼女はすっかりボケてしまいました。・・・と診断されて、まだ若い勇人が財閥を引き継いだ、という経緯があります。 勇人:ま、お年ですし、そろそろ引退を、って話になった。 GM:真輝子さんに会うためには、嵐王寺流通の株式、10万株の取得が必要です。なおかつ、会った段階で、反感を持っている彼女に、勇人の生存を信じてもらう必要があります。 勇人:なるほど。 GM:さらに、左下の「プレッシャー」欄に、「配当金の支払い」とあります。株主総会の前、具体的に言うと第三幕の終わりで、自分の会社の収益の1パーセントを、配当金として他の株主に支払う必要がある、つまり、流動資産を残しておいてください、ということです。これが払えないと、信頼を失ってしまいます。 勇人:多分大丈夫。 GM:「特殊効果」欄には、「復讐の法則」&「パーフェクトミラクル」と書きました。復讐の法則は、シナリオクリア時に+6ポシ。パーフェクトミラクルは、会社を売ることなく、完璧に条件を満たせたら+3ポシしようと思っていました。 勇人:これ以外に、偉業を達成するかもしれない、と思っていいんですかね。幸い、“偉業”カードはゲットしてますんで。 GM:勿論。 神崎:セットリストは、戦闘と同じ処理で進めていく感じなんですか? GM:そうです。カードをめくって、イニシアチブを決めます。前半、勇人が正体を明かすまではスタンダードシーン、後半はドラマチックシーンのつもりで考えています。 イクイリ:因みに、〈応急手当て〉で、ショックダメージって消せますか? GM:戦闘中の〈応急手当て〉って、不可じゃなかったかな。 勇人:不可ですね。 イクイリ:シーンが全部繋がってる、ってことですね。 GM:(考えて)ビギドルのルールだと、幕間の休憩中に、NPCのプロデューサーがひとつだけ、お助け行動を取ってくれます。メンタル回復も選択肢にありますので、解りました、幕間での〈応急手当て〉は可にしましょう。あと、カードも調整できることにします。 神崎:その時プロットしてるカードは? GM:本来は手元に戻るんですが、戻さなくていいことにします。因みに、幕間の休憩を取るかどうかは、皆さんに選んでもらいます。休憩を取ると、向こうもそれなりに手を講じますので、後半の作戦が変わります。 勇人:了解です。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |