Eternal Smile > Limited War
 

第三幕

 
シーン２　密使（承前）

 
　会社を売却するだけで（＊１６）、株式購入の資金は確保できてしまった。
　１０万株入手という条件の達成は容易なはずだが、勇人の攻撃の手は緩まない。
 

ＧＭ：それでは、資金運用フェイズに入ります。

勇人：嵐王寺流通に、株価操作いきます。（コロコロ）難易度８の〈ビジネス〉判定に対して、１２差以上つきました。

ＧＭ：飛鳥譲が１億円使って、その株価操作を無効にします。

勇人：でも、株価操作は１ヶ月に何度でも可能なんで（笑）。（コロコロ）ポシビリティ使います。（コロコロ）また１２差以上。

神崎：１０００円値下がりました。

勇人：３度目いきます。（コロコロ）ポシビリティ使うぜ！（コロコロ）２６です。

ＧＭ：もう勘弁してって言いたくなるな。

フリオ：ストップ安にならんのか。

神崎：１万円切ったら、ストップ安になると思うよ。

勇人：４度目。（コロコロ）ダブル！（コロコロ）よし！

ＧＭ：現在の株価はいくらでしょうか。

神崎：９８８０円まで下がった。この段階で、多分、証券取引所が止めちゃうね。

フリオ：売買停止、です。

神崎：２ヶ月前は１２０００円だったのが、不祥事とかによって、９８８０円まで下がって、ストップ安になった。

勇人：怖っ！　ゾッとする数字！

神崎：この状況だったら買いやすいですよ。１０万株だったら、９億８８００万でいい。

フリオ：とりあえず、株主総会で発言権を得るための、１０万株。

ＧＭ：なお、現在相場に出てるのは、２０万株です。

イクイリ：だったら２０万株買っちゃえば？

フリオ：我々には２割分の発言権があります、と。

ＧＭ：買うのは〈ビジネス〉判定で、難易度１３です。でもこの難易度、低すぎて失敗する気がしない。

勇人：まあね。（コロコロ）５が出ても買える（笑）。

ＧＭ：晴れて皆さんは株主になりました。因みに、会社の収益はいくらですか？

勇人：１．８億。

ＧＭ：それの１パーセントだから、１８０万が、株主に払う配当金です。余裕ですね。

フリオ：これで、キーパーソンと会う条件が整った。

神崎：じゃあ俺は、飛鳥譲に呼び出されて、懲戒解雇される辺りで、正体を明かそうかな。これからは敵ですね、って宣言しとくのもアリなんで。

勇人：あー、カッコいいですねー。

ＧＭ：残念ながら、飛鳥譲本人には、会えません（＊１７）。

神崎：じゃあ、部長か誰かに、懲戒解雇だ！　って言われて、「わかりました。今日までありがとうございました」って一礼した後に、「実は、再就職先は決まってまして」（笑）

ＧＭ：「は？！」

神崎：「シュツルムリッターという会社に入ることになりました。もう名刺も作ってるんで」って言って名刺を出します（笑）。「そうそう、鈴木正人って名前は、この会社に入るためにつけた名前だったんですが、これも縁起が悪いので、神崎龍信って名前に変わりますんで」（笑）

ＧＭ：名前が変わる、って何？！

神崎：「じゃ、失礼します」って言って、眼鏡を外して、スーツをバサっと置いて、去っていきます。

勇人：おおー。

神崎：そのまま嵐王寺のところに来て、「というわけで、今日からよろしくお願いします」と言って、また新しいスーツを着てます（笑）。

勇人：「ようこそ。あなたのような有能な方を社員に迎えることができて、百万の味方を得た思いです」

神崎：チャート表を見ながら、「しかし、株価の下げ、すごかったですね。まさか１万円を切るとは。あれでストップ安になっちゃいましたよ。証券所が止めちゃったんで、あれ以上下がらなかったのは残念ですけど」

勇人：「こちらとしては、手段を選ばなかったので（笑）。フリオさんやドクター、そして神崎さんのご協力のおかげです」

神崎：「お祖母さんも、恐らく、この状況だったら、出てこざるを得ないと思います。旦那さんが作った会社の、２割の株が、わけのわからない会社に買われたとなったら、筆頭株主である彼女は動かざるを得ません」

勇人：「そうですね。（喉の奥で苦笑して）いやー、それにしても、神崎さんが、会計にも明るいとは」

神崎：「逆に、全くわからないのがよかったんだよ。とりあえず、絶対にやっちゃいけないってことだけやってきた！」（笑）

勇人：すごいですね！（笑）ちょっと、並の神経ではつとまらない。「では改めて、神崎さん、ダブルスパイ、本当に、お疲れさまでした」

神崎：まさか、あれで株価が３千円も下がるなんて。

勇人：素人ならではの怖さだなー。フリオさんにも、無事に買えた件を連絡します。「そちらのアイドルは、反則気味だと思いますが」

フリオ：さわやかに、「おかげさまで、あまりビジネスは得意ではないけど、ついでに私の愛用している豆も、随分仕入れられたんで、よかったと思うよ」

勇人：「そうですね。これで美味いコーヒーが飲めそうです。ただ、色男は金の力がないものだと聞いていましたが」（笑）

神崎：すごいね。株価、２千円も上がってるんだ。

ＧＭ：因みに、フリオさんは、お祖母さんに関して、何かアクションしますか？

フリオ：うーん。逆に、この状況だとあまり接触しない方がいいと思うんで、第三者が介入するようなことがなければ、何もしない。

ＧＭ：であれば、〈発見〉をお願いします。

フリオ：（コロコロ）ポシビリティを使います。（コロコロ）２４で、“ひらめき”を出そう。《知覚》９＋８＋３で、２０。

ＧＭ：あなたが、嵐王寺流通本社ビルの入口が見えるところで、コートを着込んで電話をしていると（＊１８）、ゴスロリお嬢さんが、車から降りたと思ったら、キキーッ！　と音がして、急停車した、黒塗りの車に、閉じ込められて走り去るのを見ました。

神崎：（笑）ど、どういうことだ？

勇人：拉致だ。普通に拉致だ。

フリオ：えーと、それは追っかけよう。とりあえず、ありのまま見たことを話す。

勇人：「ああ、そうですか。わかりました、レディを守ってください！」

フリオ：女性は助けなければいけないのは、私の信条だから。申し訳ないけどここで電話を切る。で、タクシーを拾う。運ちゃんに、「あの車を追ってくれ！」（笑）

ＧＭ：外国人が、あの車を追ってくれって言った。なんか訳ありかな、って顔をして、〈地上車操縦〉、頑張ってくれそうな感じです。ここでシーンを切ります。
 

　【２ヶ月目企業データ】

 
NEXT → レディの危機を見過ごせないフリオのため、３人も動く……
 

→PREVIOUS

→back to Replay Library

→back to Eternal Smile