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TORGリプレイ

『Limited War』

第三幕

 
シーン4 追憶

 
1ラウンド目

GM:キャットウォークの上にいるのは、兄貴と呼ばれた黒服ヤクザと、ネヴァンと、下っ端2人。

神崎:増援は?

GM:裏口にあと2人いますが、現時点ではまだ騒ぎを聞きつけていません。入口の歩哨は、〈催眠術〉で完全にこっちの味方になってるから、カウントしなくてOK。(カードをめくる)スタンダードシーン。悪役先攻、ヒーロー後攻、高揚。

フリオ:おお。

GM:先攻取れたか。よし、突き落としちゃおうっと♪

神崎:うーん、“イニシアチブ掌握”を使うか。

勇人:それか、見せ場宣言して“緊急行動”切っちゃって、割り込むとかもアリですし。

フリオ:“緊急行動”ありますよ。

神崎:交換してください。見せ場宣言します!

勇人:必要なカードだけ出せばいいです。

神崎:3枚置きました。では“緊急行動”しましょう。「危ない!」ってダッと突っ込んで、3人に向かって、一対多行動で、攻撃します。

勇人:上から、キャットウォークをタン、タン、タン! と。

神崎:抜いてる武器は脇差です。突っ込んでいくから、特攻扱いでいいのかな。

勇人:そうですね。あと、特攻・急所攻撃にすると、命中マイナス5、ダメージプラス5。

GM:その代わり、こちらの命中とダメージが3上がります。

神崎:反撃食らわないつもりでやるので(笑)。彼らが着けているサングラスの上から、ガツン! と、脇差の柄を叩きつけます。

GM:3人狙いだと、命中マイナス6です。

神崎:全部でマイナス11。でもやるよ。(コロコロ)9。(コロコロ)高揚分が2で、11。“ヒーロー”を使います。(コロコロ)10扱いで21。+8。“アドレナリン”使ってこれでプラマイゼロ。〈白兵戦〉22です。

GM:3人狙いのペナルティを入れて22? 当たります。

勇人:まあ、ポシと、カードを使ってますし。

神崎:ダメージは+8に、特攻・急所攻撃で+5が乗るんだっけ。ちょうど30。

GM:!!

神崎:気がつくと彼らのサングラスが割れてて、そのまま前のめりに倒れてる感じかな。キャットウォークから落ちないように。

GM:落ちないように、という宣言があったので、3人ともその場でのびます。

神崎:「大丈夫か?」女の子の傍まで行って、辺りを警戒します。

GM:えーと、1ラウンド目が始まる前に戦闘終了、という事態は避けたいですね。フシューッ、と音がして、鎧を着たゴスポグが、タンクから浮かび上がります。

神崎:何体ぐらい来ます?

GM:1体。第5世代だから1体しか収穫できない。

フリオ:第5?!

勇人:いっちばん強いじゃんかよ!

GM:大丈夫ですよ。ただタフなだけだから。

神崎:「誰もいないな。よし、今から逃げよう」と言った瞬間、バシャーン!

勇人:ホラーっぽい!

フリオ:アイルビーバックですね、わかります。

GM:悪役側の行動で、空を飛んで近づいてきて、火炎放射。対象は、神崎さん。(コロコロ)うん、出目が悪い。

神崎:俺は、彼女がドクターの仇だってことを全然知らないから、「下がって!」って言いながら、守ってる状態ですね。

GM:ヒーロー側どうぞ。

フリオ:とりあえず私もキャットウォークが見えるところまで来た。明らかにダメなものが浮いている。

GM:腕から炎出してる。

フリオ:二丁拳銃でバンバンと撃ちましょうか。(コロコロ)ああ、低い。(コロコロ)22、+8なので、〈銃器戦闘〉22。

GM:当たる。

フリオ:基本値が16だから、24ダメージ。

神崎:24だったら、サイバー教皇領のゴッドミーターよりもダメージでかいんで、それを見て、「やったか?」

GM:全部弾いた。

神崎:え?!

イクイリ:うわ、堅ぇー。

フリオ:「なんて堅いんだ、あいつは!」

GM:やったか、はフラグだからね。ドクターどうぞ。

イクイリ:えーと、僕は積極的に支援をするつもりもなく、かといって積極的に邪魔するつもりもないので、彼女に向かって全力で〈威圧〉する。

GM:彼女に、ですね。

勇人:ほう。

イクイリ:(コロコロ)高揚だから振り足しだよね。(コロコロ)〈威圧〉22と言っておこうか。

GM:それは、逆転負け入ります。ふらっとして落ちそうになる。

イクイリ:じゃあ、逆転負けしといてください。多分そこはヒーローが何とかする。

神崎:ガシッ! と腕を掴みますよ。「おい、大丈夫か!」

イクイリ:それを見て、ちっ、と舌打ちする。

神崎:でも俺には、〈威圧〉の効果だとはわかんないだろうから。

GM:そうですね。ただバランスを崩したように見えました。勇人はどうする?

勇人:ぶっちゃけ、この敵は大変面倒くさいので、みんなを連れて、このまま離脱してぇなー、ぐらいに思ってるんだけど。別にあれ、撃破目標でも何でもねぇから。

イクイリ:因みにマスター。この建物って、入口に隔壁あるよね。

GM:隔壁?

イクイリ:要は、こういったものが暴走した時に備えて、入口にごっつい扉があると思っていい?

GM:なるほど、ゴスポグを外に出さないようにする隔壁、ですね。あると思います。

イクイリ:じゃあ、単純にみんな全力で脱出して、扉閉めちゃえばいいんじゃない?

勇人:はいはい。こちらとしては次のラウンドで逃走するためにポジショニングと誘導ですね。縄梯子を下ろして、拡声器で呼び掛けます。「入口に、みんな集まってください!」

GM:オッケーです。

勇人:ということで、みんなが来てくれたら、退避する準備ができました。

神崎:“緊急行動”使った時って、行動はどうなるんだっけ。

GM:あ、そうだ、神崎さんも行動できる。申し訳ない、忘れてた。

神崎:大丈夫ですよ。では、彼女の腕を掴んで、その場から走り出したいんだけど、どこまで行けます?

GM:助け上げるのがまず必要じゃないかな。〈重量挙げ〉か《筋力》です。

神崎:わかりました。

フリオ:その子、重くはないよね。

GM:軽いと思います。難易度は8くらいかな。

イクイリ:基本値は9って書いてある。女性の〈重量挙げ〉。

神崎:《筋力》は11。(コロコロ)1。リンクが切れそうだな。

勇人:大丈夫大丈夫。持ち上げただけだから。

GM:高揚なので振り足しできます。

神崎:よかった、高揚だった。あっぶねー!(コロコロ)18、19。+6で《筋力》17。

勇人:一瞬、「ダメか? いや、そんなことはない!」

神崎:多分、彼女を掴んで焦って、自分も落ちそうになって、足場を掴んで、ぶら下がってるよ。で、こう、炎に巻かれてる。

勇人:おおー。大ピンチです(笑)。

 
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