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TORGリプレイ

『Limited War』

第三幕

 
シーン5 本懐

 
GM:次のシーンです。皆さんは、女の子の救出に成功しました。

神崎:攫おうとしたのは、敵対勢力かもね。

GM:勇人のお祖母さんと会う条件はクリアしていますが、どういう風に会うかはお任せ。女の子をどうするか、もですね。

神崎:彼女がネクロマンサーだってのは、さっきのやり取りで気づいていいのかな。

勇人:じゃあ、その話をまず振ってみるけど、多分、受け答えができないんだよね。

GM:はい。まだ、ガタガタ震えてます。

勇人:「ドクター。彼女の様子をみて、何かわかることはありませんか?」プレイヤー的には、ここで関係性をぶっちゃけてくれると、話が早いなぁと思っている。

イクイリ:うーん、すまんなぁ、あまり、ぶっちゃけるキャラでもないんだよなぁ。普通は興味津々で見るだろうところを、敢えて目も合わせず、「僕は何も知らないよ」

フリオ:事務的に、知らない、と。

神崎:でも、ここまでの動きをずっと見てたんだけど、ドクターって、女性と目を合わせないんですよ。だから俺は別に、その反応は不思議だと思わない。

GM:確かに、秘書の円さんに対しても、報告が済んだら下がって、と言ってましたね。

イクイリ:因みに、彼女は僕を認識してない、でいいんだよね。

GM:してないと思う。許してぇ、ガクガクブルブル、みたいな感じだから。

フリオ:「落ち着くまでは、待つしかなさそうだね」

勇人:「ドクター。彼女を、眠らせていただくことはできますか?」

イクイリ:「うーん、極度の緊張状態にあるから、この状況では難しいな」

GM:まだ怯えさせる気だ!

神崎:「ヘリを降ろして、落ち着けるところで話をしましょう。フリオさん。エリスさんを呼んでもらっていいですか? 男性陣よりは、女性に介抱してもらった方が、多分いいと思います」

フリオ:「では、うちの事務所に連れて行こう」

GM:ヘリが到着すると、事務所からエリスが普通に出てきます。

神崎:「この子は、危険な目に遭って、かなり怯えてしまっているので、何か温かいものを持ってきてもらっていいですか?」と頼んだ後、フリオさんに、「え、社員じゃなかったの?」(笑)

勇人:エリスちゃんは、ほら、キャンペーンガールで、毎日のように打ち合わせだー、撮影だー、みたいな。

フリオ:だからうちには最近、コーヒーの他に紅茶も置くようになった(笑)。
 

 30分が過ぎ、〈催眠術〉の効き目が切れると、少女はようやく落ち着きを取り戻す。
 それを待って、神崎とフリオが事情を尋ねる。
 

神崎:「俺たちはストームナイトだ。きみが、何らかの陰謀に巻き込まれてしまったのは、間違いない。きみのことを教えてくれ。彼らが、無作為に人を選んで、あの場所に落とそうとしたとは思えない。まず名乗っておこう。俺は神崎。ここにいるのはフリオと、エリス」

GM:じーっと見て、「ああ、光の女王さんの知り合い?」

神崎:「俺は会ったことがない。知り合いの旦那が、確かそこに仕えてたはずだ。マキシミリアンって言ったっけ」

勇人:そうですね。

GM/ネヴァン:「なんか、女王さんのところに、孫が死んだのが信じられないっていう、おばあちゃんから、連絡が来たんだって」

勇人:・・・・・。

神崎:「そのお祖母さんの名前は、もしかして、嵐王寺真輝子さん、じゃないかな」

GM/ネヴァン:「よくわかるわね。あなたも魔法使い?」

神崎:「いや、魔法は使えないが、そのお祖母さんと会いたがっている人を知ってるんだ」

GM/ネヴァン:「ふーん。で、あの・・・助けてくれて、ありがとう」

神崎:「別にそれは、ストームナイトとしては当然だ。なんで狙われたのか、身に覚えはあるかい?」

GM/ネヴァン:「知らないよ、あんな黒服なんて。ねえ、話は終わり? 私、おばあちゃんに会いに行かないと、女王さんに怒られちゃう」

神崎:「わかった。君をお祖母さんに会わせるとしよう。さっき言った通り、こちらにも、お祖母さんに会いたがってる人がいて、繋がるはずだから」

フリオ:「そうだな」

GM/ネヴァン:「ふーん。一緒に来る、って意味?」

フリオ:「少なくともだ。さっきみたいな面倒臭い連中が、また、お前さんに付きまとうだろう。だから、我々が、お前さんを、エスコートする」

GM:〈説得〉もしくは〈魅了〉で。

フリオ:(コロコロ)あっ。

神崎:振り足し。

フリオ:(コロコロ)33。+10。22で〈説得〉。

GM:助けてくれた人に、悪感情を持つはずもなし。いや、むしろ、おじさまって呼んで懐いて、エリスと恋の鞘当てをするべきか?(笑)
 

「レディを放置するわけには、いかないので、な」
 とどめの一言に、ネヴァンの頬がみるみる赤くなる。
 

GM:小声で、「初めてレディって言われた・・・」

フリオ:本人は内心、(やらかした・・・)

勇人:後ろでエリスちゃんが、私が何のために事務所に、日参していたと思うんですか、こんな時のためです! みたいな顔を(笑)。

神崎:なんか知らないけど、俺、エリスに思いっきり蹴られてるから(笑)。「いてっ!」

GM:どうしてこう、モテるのはフリオさんなんだろうね。

フリオ:ゲフンゲフン。おかしいな。
 

 一方その頃、ドクター・イクイリブリウムは、ひとり洗面所の鏡の前に立つ。
 「さすがに憎しみを忘れるなんて、できないよな。きみは心が広いな」
 顔を洗うと、自分で自分に暗示を掛けようとする。
 『彼女のことを忘れろ』・・・

 しかし暗示は失敗に終わり、彼は鏡の前で小さく肩をすくめる。
 「うん、天才はつらい。忘れることができないのなら、酒でも飲むしかないな」
 そう言って彼は、特に何を考えるでもなく、座ってひたすら酒を飲むのだった。
 

GM:カッコいい演出ありがとうございます。1ポシ、もらってください。

イクイリ:あ、ありがとうございます。

勇人:こっちは、「円くん。暇な時に、バイクを回収してください」

神崎:ああ、ありがとうありがとう。

GM:「かしこまりました」そうすると、みんなが戻った時に、円さんが、無駄にカッコよくバイクを停めるかな。

勇人:え、自分で?!(笑)

神崎:まあ、ニッポンの人だったら、この浜アヴェンジャーは技術的には全然下だからね。

GM/円:「(ヘルメットを外しながら)いい車ですね」

神崎:「ありがとうございます」

GM:そんなことがありながら、いよいよ、お祖母さんとの面会になります。

 
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