Eternal Smile > Highlord of Earth
 

 
TORGプレイレポート

『地球のハイロード』

第一幕(承前)

 
 メンドーサ大佐を尋問するストームナイト。彼は、数週間前にマルコム・カーンとキボスの2人連れに会い、身寄りのない成人男性をうまく「処理」し、メスチソ貧民街にある「白バラ邸」まで、死体を速やかに運んでくるよう言われていた。

「2人連れのひとりは、あんた(カドフェル)によく似た男だ」
「言え! その男は、今どこにいる!」
「どうしました? さっきから様子が変ですよ。何か関係があるのですか」
「いや、全く関係がないな」

 挙動不審のカドフェル。彼から【磔刑】を食らって懲りたメンドーサ大佐は、白バラ邸に裏口が存在することと、裏口の見張りの交代時間をあっさり白状する。ストームナイトはベリーズ軍の兵士たちから軍服を拝借し、貧民街へ向かうことにする。

 一方、恋に落ちたエルモは(笑)、ヴィクトリアを安心させ、夢について尋ねる。ヴィクトリアによると、夢の中で蛇の刺青を持った男が生贄を捧げ、蛇神ケツアルクアトルの復活した場所は、マヤの古代都市・ティカルの遺跡に似ていたらしい。

「私も一緒に連れて行ってください!」
 ヴィクトリアの唐突な申し出に、一同仰天。
「あなたの傍に、いたいんです」
「この先、どんな危険なことが待っているか判らない」
「構いません」
「そうか。・・・僕の傍から、決して離れちゃいけないよ」

 所変わって、白バラ邸。裏口から侵入すると、上下二方向への階段が見つかる。地下室への階段には多くの足跡が、上の階への階段には、革靴の足跡が見て取れる。
 その時、地下からメキシコ語の詠唱が聞こえてくる。これ以上、オカルト儀式の犠牲者を増やしてはならない。刺激の強い光景が広がっていることを予想し、エルモはヴィクトリアと共に地下室の手前で待機し、【アウェイ・サイト】で様子を窺うことにする。
 地下室では、今まさに、キボスが黒曜石の短剣を振り上げ、新たな犠牲者を生み出そうとするところだった。

「そこまでだキボス! その邪悪な儀式を今すぐやめろ!」
「誰かと思えばカドフェルではないか。こんなところまで追ってきたのか」
「当たり前だ。貴様だけは・・・貴様の存在だけは、許すわけにはいかん!」
「ふん。何を言っているんだい、兄さん?」
「「「ええーっ? そうだったのー!」」」
「貴様など弟ではない! 邪悪に堕ちた我が家の面汚しめ!」
「私と一緒に、オカルトの技を学んだ仲じゃないか」
「! 確かに知識は・・・だが、それに対抗するために学んだのであって、傾倒するためではない!」
「どうかな。私はあなたが、オカルトの力に恐れを、そして憧れを抱いていることを知っている」

「そうやって、カドフェルをかどわかすのはやめてください。
 私たちは、彼を信じています。あなたがそのように言っても、彼の心は、揺るがない!」

 リディアの言葉を皮切りに、兄弟の信念をかけた対決が始まる。
 まずは克服チェック。カドフェルが見事に成功。
 イニシアティブは、1ラウンド目からヒーロー先攻、活力! 押せ押せムードの中、ジョーのサイコガンがキボスを重傷に追い込む。続くラウンド、行動不能のキボスへ、再びサイコガンが命中。

「兄さん、死にたく、ない・・・よ」
「キボス。馬鹿な奴だ」

 カドフェルはキボスの瞳を閉じさせ、手を組み合わせると、そこに十字架を握らせて、彼のために祈りを捧げる。

 創造主であるキボスが死ぬと、周囲で起き上がろうとしていたゾンビは動きを止める。この者たちに真の死を与えるには、心臓を燃やし尽くすしかない。カドフェルは〈看破〉に成功し、ゾンビの胸から伸びる黒い糸が、地下室の奥のカーテンの後ろへ繋がっていることに気づく。

 カーテンの後ろには、どす黒く染まった壷がいくつも並んでいた。
「彼らを天に還してやってくれ。彼らも、被害者なんだ」

 聖水を辺りに振り撒き、たいまつで火を点けると、白バラ邸は瞬く間に燃え上がり、ゾンビたちは永遠の眠りについた。
 

(→NEXT
 


PREVIOUS

back to Replay Library

back to Eternal Smile


"Eternal Smile" Since 2002.02.02
Copyright (C) 2002-2020 Charmy. All Rights Reserved.

E-mail:charmy_s@mac.com