Eternal Smile > Another Misty Day in London
 

第二幕

 
シーン２　One Hand Washes the Other

 
　ロンドン中心部、複数の地下鉄路線が集中する、ウエストミンスター駅。
　ウエストミンスター寺院や国会議事堂に近いこの駅は、かつて、大いに賑わっていた。
　しかし現在、地下鉄の駅及び坑道にはギャングや闇の生物などが住み着いていて危険なため、
　立ち入りが禁止されている。

　ストームナイトは、階段を下りた先、改札前でギャングが見張りをしているのに気付いて足を止める。
 

マッコイ：さて、どうやってアクセスしたもんかな。

ディアン：ストームナイトと名乗って、通してもらうのではないのか？

マッコイ：連中がそれを受け入れるとは思えないんだがな。じゃあ、見張りにちょっと近づいてみましょう。何気ない恰好で。

ＧＭ：そうするとですね、連中は、懐の銃とか、腰にさしたショートソードとかに、何気ない恰好で手をやってます。

マッコイ：「よう！　不景気なツラしてるな」

ＧＭ／ギャング：「お前みたいな不景気なツラの奴に言われたくないぜ」

マッコイ：「何言ってるんだ。もっと不景気な奴が、ガラガラ走り回ってるじゃないか」

ＧＭ／ギャング：「おお、お前のことか」

マッコイ：「俺かよ！（笑）デュラハンのことを言ってるんだよ」

ＧＭ／ギャング：「デュラハンだろうと何だろうと、俺たちには関係ねぇ」

マッコイ：「お前たちの仲間はやられてないのか？」

ＧＭ：「ふん」ニヤニヤ笑ってますよ。

マッコイ：ニヤニヤ笑っている？　因みにその中に、人間はいます？

ＧＭ：いますよ。っていうか、メインは人間です。たまに、トロールやジャイアントが、「うむ！」とか言って通ってますね。

マッコイ：ほう。

ＧＭ：他には、コボルドがきょろきょろしながら、小銭払って通ったり、ぼろぼろの格好の人間が、パンとかいかにも盗品らしい装飾品とかを置いて、中に入れてもらったりしています。

マッコイ：「ちっと用があるんだが、出すもん出しゃ通してくれんのかい？」

ＧＭ／ギャング：「行きは別に構わんが、帰りの保証はしねぇぜ？　それでいいんだな？」

マッコイ：ニヤッと笑いましょう。

ＧＭ／ギャング：「で、何人だ？　４人か。そうだな、ひとり当たり、片手かな」

マッコイ：片手ときた。うーん・・・。

リン：〈説得〉とかダメっぽいよね？

マッコイ：むしろ俺は〈魅了〉に期待したいんだけどな。

ＧＭ：〈魅了〉するのはいいけど、相手複数人いるんで、ペナルティかかりますよ。

マッコイ：だよなー。どうしたものか。

マキシム：俺だと、〈説得〉じゃなくて〈威圧〉になっちゃうからな。

マッコイ：ま、それもありだと思う。「片手ぇ？　誰のだー？」って感じ（笑）。

リン：「なんなら両腕やろうか？」

マッコイ：「お前の両腕をな！」

ＧＭ：それは、世紀末覇者の世界です（笑）。

マキシム：何て言って脅そうかな。どうやって脅そうかな。

ディアン：〈威圧〉して、「あ、すいません兄貴」って言わせるのを目指すの？　もしそれがうまくいけば、きみは実は、こういう所でも幅を利かせている、ちょい悪バーバリアンだったということになるけど（笑）。

リン：ちょい悪で済むの？

ＧＭ：名誉に傷がつきそうな気がしますね。

マキシム：そうだな。できれば〈説得〉をまずやってほしいな。

マッコイ：しょうがない、〈説得〉に賭けてみるか。「このまま放っとくと、ボスがおかんむりになるようなことが起きると思うぜ。お前らのボスがな」（コロコロ）１５。＋２の、１４の、“貫禄”使って１７。

ＧＭ：おー、ボスがですか。奴は、ちらっちらっとあなたを見て、「よし解った。ひとり当たり、両手ってトコかな」

マキシム：ん？　増えてねぇか？

リン：増えてる！

マッコイ：いや、これには必ず裏がある。何を意味している？

ＧＭ／ギャング：「それ以上言うんだったら、他のトコへまわんな。もっとも、入れてくれるかどうかは、知らんがな。俺たちみたいな優しい奴ばかりじゃないぜ？」

リン：ここじゃなくて、どこか別のところから入れる、ってことかな？

マッコイ：うーん、ちょっと〈手掛かり分析〉させてください。何か引っかかる。（コロコロ）１５。

リン：私もやってみます。（コロコロ）１８。＋５だから、２０。

ＧＭ：２人とも解りますよ。最初の片手は、通常の通行料です。次の片手は、あなた、ボスの名前出しましたね？　ボスに黙っといてやるからという、口止め料です。

マッコイ：ほうー。

ＧＭ：因みに、連中は、ボスとデュラハンが結託していることを知ってます。

マキシム：そういうことか。

ＧＭ：じゃないと、簡単に出入りできるわけないでしょ？

マッコイ：しかも、死人が出てないっていうことは、そうだよな。その通りだよな。よし、出しましょう。金を。ちゃらっ。

ＧＭ：「おう、ありがとよ」全員で均等に分けて、「気をつけて行ってきな。生きて帰って来ることを祈ってるぜ。帰りの通行料も、ちゃんと払ってくれると有難いな」

リン：ははは。

マッコイ：フーッ（タバコの煙を吐き出す）。「ああ、俺とお前らの命があればな」

ＧＭ：「そうだな。へっへっへっへ」ということで、通してくれます。

ディアン：「気をつけて過ごせ。ありがとう」

ＧＭ：は？（笑）口あんぐり開けて見送ってくれます。

マキシム：変わった奴だと思われてるぜ、お前（笑）。

 
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