Eternal Smile > Another Misty Day in London
 

 
TORGリプレイ

『ロンドンは今日も霧』

 

第三幕

 
シーン1 Hidden Treasure

 
 地上へ出たストームナイトに、午後の明るい日差しが降り注ぐ。
 マッコイは、スコットランドヤードの警部に一報を入れ、闇の軍勢の陰謀とデュラハンの正体、
 そしてリヴァイアサンのことを伝える。
 

マッコイ:あとは、これから大英博物館へ行くというのと、デュラハンは、当面は放っとけ、手を出すな、と。

GM:いやー、説明聞いたら、手を出せないでしょう(笑)。ということで、あなた方は大英博物館に到着しました。正面玄関はじめ、建物の周りには、随所に近代軍隊の護衛がついています。燃料の関係で動けないですけど、戦車もいます。何故なら、大英博物館の中は、エタニティ・シャードの集合体みたいなモンだから。

マキシム:なるほど。

GM:玄関のところで、指揮官らしい兵士が、「現在、大英博物館は、諸事情から閲覧を制限している。誠に失礼ながら、身体検査の上、武器などは一時保管させていただいている。協力をお願いしたい」

マッコイ:(ちらっとペンダントを見せる)

GM/兵士:「勿論、それは解っている。その上での処置だ。例外は許されない」

マッコイ:「それは、いかなる理由で?」

GM/兵士:「あなたを信用していないわけではないが、ひとつ例外を認めると、全ての例外を認めなければならなくなる」

ディアン:一応、不正を見抜く判定をやります。

GM:はいどうぞ。

ディアン:(コロコロ)〈名誉〉22です。

GM:彼は全く不正には引っかかってないようです。

ディアン:つまり、この言葉は真実で、オレたちを信じてくれている。

GM:要するに、危ない連中が入ってこないように、閲覧制限をしている。武器その他の一時保管は、強盗とかを防ぐためで、どんな理由であれ、例外を認めれば、その例外を盾に、何が来るかわからないから、ありとあらゆる例外は認めない、と言っているわけです。

リン:じゃあ、しょうがないね。

マッコイ:ま、こっちも大した武器持ってないし。

ディアン:「これ(プレートアーマー)も、脱ぐ必要があるか?」

GM/兵士:「お願いしたい」

マキシム:アーマーも脱ぐんか。

GM/兵士:「勿論、戦士にとって、武器・鎧が、どれだけ名誉上重要なものかは解っている。しかしながら、その名誉を逆手にとって、不正を働く者もいる。申し訳ないが、お願いしたい」

ディアン:それはもう、何も言わずに・・・しまった、ひとりじゃ脱げない(笑)。誰か手伝ってー。

GM:勿論、リンちゃんにも、同じように丁重にお願いされます。

リン:はい。

GM:あなた方が脱ぎ終わると、彼は部下に命じて、軍用の長持みたいのを持ってこさせて、中にそれぞれ、きちんと揃えて武器と鎧を入れて、鍵を掛けた上で、あなた方にその鍵を渡します。「この鍵が、皆さんの名誉ある剣と鎧を預かった証拠だ。後ほど、ご自分で鍵を開けて、装備をお願いしたい」

マッコイ:確かに、預かった。

GM:では、そのまま館長室へ連れて行かれます。大英博物館の館長は、「先ほど、スコットランドヤード及び、大英帝国の王室より連絡があった。できる限りの協力はする」と言った上で、ただし、が付けられます。

マッコイ:ほう。

GM:まず、基本的に、館内で今展示されている物は、貸し出しはできません。例えば、ツタンカーメンマスクとか、ロゼッタストーンとか、エジプトの死者の書の原本とか。何故なら、これらは、エタニティ・シャードとしてではなく、ハードポイントとして稼働しているから。

ディアン:了解。動かしたらダメなんですね。

GM:貸し出しが許可されるのは、出土がはっきりせず、鑑定が確定しない物、要するに、眉唾な物ばかりですね。その中から自力で探し出してもらうしかない。

マッコイ:さて、どうやって絞り込もうか。

GM/館長:「聞けば、皆さんには時間がない。我々の方から学芸員を何名かつけるので、アドバイスをもらっていただければ」

マッコイ:確か大英博物館って広いんだよなー。

GM:大体、見るのに3日から1週間かかるって話です。

マキシム:ま、学芸員がいれば、時間短縮にはなるだろ。

GM:展示物は、大きく6つの分野に分けられます。アフリカ・アメリカの先住民の遺物。古代中近東。アジア。ヨーロッパ。エジプト。ギリシャ・ローマ。この中で、ギリシャ・ローマは、古代から贋作が非常に多い地域なので、外れの率が高いのではないか、というのが、学芸員のアドバイスです。何せ、紀元前10年の時点で、既に贋作が発掘されてますから。

ディアン:それを贋作だって解った、後世の人もすごいですね。

マッコイ:まぁ、聖遺物の伝説ってのは昔からあるから、その手の贋作はかなり多かった筈。ロンギヌスの槍なんて、この世に何本あったことやら(笑)。

ディアン:プレイヤー発言ですが、エタニティ・シャードには、その世界の人々を守るための力が備わっていることが多いので、やっぱりヨーロッパを当たる方がいいかな、と思います。ヨーロッパの人々を守る=ロンドンを守る、なので。

マッコイ:なるほど。

ディアン:または、リヴァイアサン対策で、水害のあった地域。チグリス・ユーフラテスとか。

GM:古代中近東、アッシリアの辺りですね。あとは、暑苦しいエジプトですか。

マキシム:ああ、エジプトも確かに、定期的に水害がある。

マッコイ:ヨーロッパは確定として、次にどこを探そうか。リヴァイアサンは、他のチームが止めてくれてるんだよな。

GM:現在、駆逐艦隊とやり合ってます。逆に言えば、最悪、あなた方がリヴァイアサンとガチで戦わなきゃいけない状況なわけですよ。

マキシム:大変だなー。

マッコイ:よし、ここはサイコロの神様に訊こうか。1から10が、アッシリアの辺り。11以上はエジプト。(コロコロ)3。

GM:アッシリアですね。

ディアン:探すための技能は、〈発見〉ですか、それとも〈リアリティ〉ですか。

GM:〈発見〉で見つけて、〈リアリティ〉でチェックです。

マッコイ:おー、上げといてよかった。

 
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