Eternal Smile > Another Misty Day in London
 

 
TORGリプレイ

『ロンドンは今日も霧』

 

第四幕

 
シーン1 Under Martial Law

 
GM:日もとっぷりと暮れた中、あなた方が大英博物館から出てくると、「お待ちしておりました。では、お預かりした物をお返しいたします」と、装備品を返してくれます。で、マッコイは、他の3人が鎧を着けてるのをぼーっと見てるわけですけど。

マッコイ:だって、レザー着ておしまいだもん(笑)。

GM:兵士は怪訝そうな顔で、「他の方々と違い、あなたは、武器も防具も薄いようですが、大丈夫なのですか? 必要ならば、軍の装備をお分けしますが」

リン:貸すんじゃないんだ、くれるんだ。

マキシム:よかったじゃないか!

マッコイ:(リストを見て)どれも疲労ペナルティがあるな。確か、ショックダメージが増えるんですよね。正直それはきつい。《耐久力》9しかないから。

GM:だったら、重ね着で、軍用戦闘服でも着ますか? アーマー基本値+1。

マッコイ:迷彩服とかそういうのなんだろうか。

GM:ケブラーみたいな、炭素繊維を埋め込んだ、戦闘服ですね。

マッコイ:じゃあそれをお願いしようかな。余りでいいから、1着くれ。

GM:オッケーです。服の上からレザー着れますので、+3になります。ということで、装備が終わった頃、軍司令部から、グリニッジ周辺で、駆逐艦隊とリヴァイアサンが戦闘に入った、という連絡があります。『指揮を執っているストームナイトたちによると、リヴァイアサンは、何らかの必要性があって、テムズ川を遡ろうとしているらしい』

マキシム:やばいな。

GM:『残念ながら、現戦力では、足止め程度にしかならないであろう。早急に、リヴァイアサンの目標物を排除するか、リヴァイアサンに指示を与える者を打ち倒し、リヴァイアサンの目的を失わせてほしい』

ディアン:しまった。“推理”、捨てなきゃよかったな。

マッコイ:いや、もう確定でしょ。何が指示を与えてるか。

ディアン:でも、どうやってデュラハンをおびき出せばいいのか。

GM:大丈夫ですよ。リヴァイアサンが戦闘を始めた時点で、スコットランドヤードから、デュラハンが姿を現した旨、連絡があります。

マキシム:そいつを倒すしかないな。

マッコイ:じゃあ、警部へ返信。「デュラハンは我々でやる。早急に、地下の掃討作戦を練るように。でないと、ハードポイントが崩壊する!」

GM:解りました。そうすると警部は、スコットランドヤードと、近代軍隊の残存戦力をできる限り集めて、地下へ突入すると言ってくれます。ただそのためには、デュラハンを、一時的に食い止める必要があります。

マッコイ:問題はそこだ。さてどうするか。

GM:〈手掛かり分析〉。

マッコイ:ポシ使います。(コロコロ)23。

GM:さすがですね。それなら解ります。さっきも言った通り、デュラハンは、ハードポイントから目を逸らさせる目的で動いていますが、最終的な目的は、現在テムズ川を遡っている、リヴァイアサンと接触することです。

マッコイ:つまり、リヴァイアサンがいつまでも足止めされてる状態が続けば、必然的に自分から赴かざるを得なくなる。

GM:そう。なおかつ、接触する場所は、川の上が望ましい。地図を見ると、テムズ川で最も河口に近くて、リヴァイアサンのような大型のものと接触できる場所、すなわち、タワーブリッジが最も適当であろうというのが解ります。

ディアン:歌に出てくる、ロンドン橋ですね。

マッコイ:なるほど。そこに張ってりゃ、いずれはデュラハンが来る。交戦と同時に連絡して、地下への突入作戦を開始してもらう。少なくとも、こちらでデュラハンを食い止めている間に地下を何とかできれば、ハードポイントを守ることができる。勿論デュラハンを倒せれば最上だけど。

ディアン:大丈夫だ。オレたちは、マッコイのおかげで、力をひとつ、手に入れている。

マッコイ:うーむ。俺のせいなのかな?

リン:せいって言うなー!(笑)

ディアン:すごい皮肉で返された、今!

マッコイ:そこはわざと、ほら、そういうキャラだし。だって武器商人だよ?

リン:ひねくれちゃってるなー。

GM:どうします? タワーブリッジで待ち構えますか? それとも、デュラハンを追いかけますか? 話を聞くと、どうやら今回は地下鉄に入らないで、地上走り回ってるだけみたいですが。まぁ、どさくさに紛れて、ビルの中突っ切ったりしてるみたいですけど。

マッコイ:橋の辺って、戦えるトコあるんですかね?

GM:えーとね、タワーブリッジって、かなり広くてでかいです。

マキシム:ふーん。じゃあ、足場には困んないと。

GM:あと、中央がぱかっと開くんですよ。ハインドだったら、充分その下をくぐり抜けることができますね。

マッコイ:とりあえず、武装を機関砲に換えておきたい。橋を壊しちゃうとそれはそれで問題だ。

マキシム:うん、そいつはシャレにならんな。

GM:で、どうします?

リン:橋の上で待ち構えるしかないんじゃない?

ディアン:オレも、待ち構えるのに賛成だ。追いかけるのだと、オレたちは、マッコイのハインドに乗らなくてはいけなくて、降りるのに時間がかかってしまう。

マッコイ:そう。残念ながら、この際選択の余地は、ない。ただし、敵の戦力が多少増えることも覚悟しなければいけない。

マキシム:でも、追っかけるだと、戦闘できるのが2回に増えるよね。1回目の戦闘で、仕留め損なっても。

マッコイ:問題は、ヘリでしか追いかけられないのよ。他が何もできない。銃は撃てるけど(リンを見る)。

GM:ははははは!

マッコイ:だから俺はもう、待ち構えるしか手はないと思う。それに、敵がタワーブリッジで接触しようとしていて、そこを占拠してるってことは、ある意味喧嘩売ってることになるんだよ。よく言って招待状、悪く言って挑戦状。

GM:どう言っても挑戦状ですね(笑)。喧嘩売ってる以外に見えないです。

マッコイ:ということで、そこで待ち構えます。

GM:はい、オッケー。では先にタワーブリッジに着いたところで、シーンを変えます。

マキシム:さーて、後はぶった斬るだけだ。やっぱ最初、飛び降りて喧嘩売っとけばよかった。

GM:で、袋叩きにされて、その辺に転がってる。

マキシム:いやいやいや!(笑)

リン:飛び降りる前に、奥さんの顔が浮かんじゃったんだ。

マキシム:浮かんじゃったね。ダメだなー。妻帯者になると、思い切りがなくなるなー。

ディアン:オレは、それくらいの思慮があっても別にいいと思う。

マキシム:そうか? あれはマキシムらしくなかった。マキシムもうちょっと無茶するキャラだから。

ディアン:無茶と無謀は違うんだぞ?

リン:そんなに太く短く生きたいんですか?(笑)

マキシム:太く短くがモットーだったんだけどね。男は結婚すると守りに入っちゃうんだなー。前は何度も何度も斬られて死にかかってるキャラだったのに(笑)。

 
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