TORGリプレイ
第一幕
GM/ロバート:「2人とも、よく来てくれたな」 セバス:「毎度お世話様です」 GM/ロバート:「ちと、あんたらの力を借りたくてな。実はだな、ここ最近ロスの裏街の方で、馬鹿でかい狼を見たって話があってな」 セバス:「狼、ですか?」 GM/ロバート:「そうだな。馬ぐらいある狼だ」 シオン:「それは、狼と言うのか?」 GM「外見からすると、狼としか言いようがない」〈知識(神秘学)〉で判定。〈オカルト〉で代用して良いですよ。 シオン:(コロコロ)1・・・。 セバス:(コロコロ)普通に、14。 GM:ではセバス。あなたには、狼と聞いて、オーロシュの人狼がすぐに浮かびます。あれは、堕落した悪魔であり、感染することもあります。基本的には、狼に変身すると、人間とは違う強い力を持ちます。弱点を持っていることもあります。普通の武器が効かなかったり、銀の武器で倒したり。ただし、個体差は大きい。それに、オーロシュの魔物なので、コアアースに出てくるってのは、あまり多くはないはずです。 セバス:ほぅ。 GM/ロバート:「と同時にだ、スラムのとあるアパートで・・・こんな、事件があってな」
GM/ロバート:「ちとタイミングも合いすぎていてな。あんたらから見て、これが、ジャンキーどものパーティなのか、それとも違うものなのかを、教えて欲しい。単なるジャンキーの仕業なら問題ないんだが、万が一があるからな」 セバス:「ちょっとそれを貸していただけますかな」何か、やばそうな雰囲気します? GM:うーん、写真からだとわかんないですね。 セバス:「実際に見てみないことには、何とも言えませぬな」 GM/ロバート:「じゃ、今からその現場に行くからよ、ついて来てくれ」
GM:と、進行方向の横道から、ぼろを纏った男が出てきて、警部にぶつかります。男はすらりとしてるんですが、そろそろ中年太りが気になり始めるかなーという、体重が7・80キロの警部の方が、しりもちをつきます。「いてっ! おい、何すんだよ」 セバス:ほぅほぅ。 GM:男の身長は180ぐらいで、ぱっと見、かなり薄汚れてますが、おそらくは欧米系。「あぁ、これは失礼」と言って、警部を片手で軽々と立ち上がらせます。 シオン:それは見た感じおかしいな。このドーナツ食いすぎ体型をひょいと持ち上げるなんて(笑)。 セバス:〈手掛かり分析〉で振って良いですか? GM:どうぞ。あとシオン、《知覚》でチェック。目標値は13。 セバス:(コロコロ)お、19。んー、達成値21って感じ? シオン:《知覚》?(コロコロ)8だから、関係なし。 GM:オッケー。まずシオンは、「あれ? この人どこかで見た気がするな」と思います。そしてセバス。彼は、見た目通りの身体じゃない。そして、「これは失礼」と言った時、明確に、フランス訛りがある。 セバス:うーん・・・か、〈看破〉してみる? 一同:いきなりかよ!(笑)
GM:「申し訳ない、急いでいたもので。!」彼は、シオンの方を見ないようにしながら・・・。 シオン:露骨だぁー。ジーッと見るね(笑)。 GM:セバスの襟首を掴んで、「おい貴様、あいつは何処だ?!」 セバス:おや? GM:サイドストーリー“人物誤認”カードをプレイします(笑)。 セバス:あぁ、納得。 GM:「お前の女主人だ、どこにいるっ?!」 シオン:女、主人? セバス:「少しお待ちいただけますか。わたくしの名は、サー・ガストン・セバスチャンと申します。貴方のお名前は何とおっしゃいます? まずそこから始めていただかないと」 GM:そうすると、彼の目の虹彩、すごく複雑に動いていたんですが、それがヒューッと戻ります。焦点が合うような感じ。 シオン:うわ、警戒アイだ。こいつサイバーウェア使ってる。 GM:「・・・すまん。人違いだ。私の名はマルセル」シオン、名前を聞いたので、もう一回知ってるかどうかチェック。目標値は11。 シオン:(コロコロ)3とか振っちゃった。ポシビリティを使います。(コロコロ)18で判ったよー。 GM:では、マルセルと名乗った男が、立ち去った直後に、気づく。確かマルセルって名前の奴が、ホスピタラーにいた。 シオン:ホスピタラー? GM:サイバー教皇領には、異端者とか怪我人とかを、「貴様を収監する!」と、病院へ強制収容する、ホスピタラー(病院騎士団)という集団がいるんです。教会組織の中でも、かなり権限が強い部署として、知られています。因みにきみが知るホスピタラーは、マルセル・ジュネという名で、大審問官ベルナール・ジュネの甥っ子だ。 一同:ぎゃー、大物だ! GM:フランスにいる時は、もっと精悍としてたんだけどね。無精ヒゲも生えてないし。ホスピタラーの中でも、それなりの地位についていて、おそらくこのままいけば、枢機卿候補にのぼるだろうという人物です。 シオン:じゃ、知ってることをしゃべります。 セバス:ほぅ。そんなに身分の高い奴が、なんでこんなトコにいるのかね。 GM:「なんだ、知り合いか?」とロバート警部。 シオン:「知り合いというか、向こうが有名人だ」 GM:「そうなのか」警部は肩をすくめて、「墜ちるもんだな、人間ってのは」 シオン:・・・・・。 GM:「さて、行こうぜ」というわけで、現場に着きました。中の様子は写真で見た通りです。シオンは〈信教〉で、セバスは〈オカルト〉でチェックしてください。 セバス:はーい。(コロコロ)出目が3? どうしようかな。 シオン:〈信教〉だから、基本値は12ある筈なんだけど。(コロコロ)5・・・。 GM:えっとねぇ、シオンはその出目だと、「うむ、背信的である」と思います。 セバス:判ったよ、ポシ使うよ。 一同:お願いしまーす。 セバス:(コロコロ)10、振り足し。(コロコロ)27。 GM:高っ! セバス:達成値23。 GM:なら判ります。はっはっは、子どもの遊びだ! セバス:子どもの遊びですか?! GM:ふと見ると、燃えかすの中に、オカルトショップのレシートがあるよ(笑)。何て言うか、映画のセットのように、それっぽく見せるためだけの物なんだな、というのがよく判ります。 セバス:要は、雰囲気を出しているだけ。効果はない、と。 GM/ロバート:「で? どうだ?」 セバス:「(威厳たっぷりに)ただのジャンキーパーティですな」 シオン:「(セバスと同時に)邪悪だ、許せん!」 GM:あぁー。どっちを信用すればいいのだろう。いや待てよ、邪悪=反宗教的であって、子どもの遊び。矛盾はしない。「そうか、よく解ったぜ!」 シュア:警部、すげぇコアアーサーっぽいよアンタ!(笑) GM:「すまなかったな。こんなところまで来てもらって」といったところで、シーンを切ります。続いては、アイル組。 NEXT → 3人へ助力を求める少女の瞳は、暗い光を宿していた……
"Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |