TORGリプレイ
第二幕
シュア:「目撃者ってさ、何て人?」 GM/ジェイク:「あー、名前は知らないわね、アタシも」 シグマ:「おいおい! 何でそれで目撃者だって判るんだよ?」 GM/ジェイク:「だって・・・アタシ、色んなトコに情報を渡して、捜してもらうだけなんだもん。大丈夫よ、アポは取ってあるから!」 シュア:なんだかなぁ。 GM/ジェイク:「ほら、ここよー」ジェイクがドアをバンと開けると、中には、怯えたような顔の男がひとり。部屋の中には、もう既にインタビュー用の設備が設置してあります。 リック:男に対して〈発見〉。(コロコロ)あ、20。(コロコロ)39。 セバス:すげぇ、素で39かお前。 リック:+11で、達成値23。 GM:男は、何かに怯えてるようですが、恐怖ではない気がする。 リック:恐怖ではない? GM:ズバリ、演技じゃないかって思う。 リック:ああ(納得)。 GM:「はーっ」と息を吐き、小刻みに手を震わせながら、「お前らが俺の証言を聞きてぇって連中か?」 シオン:「ちょっと待て。お前はその証言を神に誓うことができるか?」 一同:おーっ! カッコいい! GM:男はちょっと間を置いて、「・・・ああ、誓う、誓うよ! だから助けてくれよ、俺あいつに殺されちまうよ!」と。全員〈発見〉。 シグマ:19。 シュア:“ひらめき”使って、18。 GM:ではシグマとシュアは気づく。ちらっとこいつの目が泳いで、ジェイクの方を見た。 シュア:了解。 GM:ジェイクは、「大丈夫よ、言いなさい、全て言っちまいなさい!」とか言ってる。 シグマ:怯えてる男を〈魅了〉。「大丈夫。お前の身柄は法律で保護されている。真実を言えば何も問題はない」(コロコロ)“貫禄”使用、達成値18。 リック:(口笛を吹く) GM/男:「あ、ああ。言うよ。正直に全部言うよ。だから守ってくれよ!」 シグマ:「正直に、だ」 シオン:後ろで十字とか切っちゃう(笑)。 GM:そうすると、エリスが前に出てきて、ピタリと彼の額に手を当てて、「では喋ってください。嘘をついたら、判りますからね」 リック:怖ぇー。 シグマ:「じゃ、始めようか。ジェイク、雰囲気を出すために、お前さんはちゃんとその口を閉じとけよ?」 GM/ジェイク:「(小声で)解ってるわよぉー・・・」 シグマ:「(向き直り)まずお前さんは、その狼とやらを何処で見たのかな?」 GM:「あれは、3日くらい前・・・」要約すると、彼は、この辺の小さいギャング団のメンバーだそうです。路地裏の方で、縄張り争いの喧嘩があって、彼は銃を持ってそこへ加勢しに向かっていました。その途中で、走り去っていく「大きな毛むくじゃらの狼のようなもの」を、見たと言います。 シグマ:「大きな毛むくじゃらの狼のようなもの、ということはつまり、四本足で走っていた毛むくじゃらの獣ということだな?」 GM/男:「あ、ああ。そうだ。確か四本足だったと思う。いや待てよ、後ろ足で立っていたかもしれない」 シグマ:「で、それをお前は追ったわけではなくて、仲間の方に行ったわけだ」 GM/男:「目が合っちまったんだ、あいつと! 赤く光ってて、あまりにも怖くてよぉ」 リック:フィアナとエリスの反応は? GM:エリスは無言。フィアナは熱心に聞き入っています。 シグマ:「お前は1人だったのか?」 GM/男:「ああ。俺はその時1人だった」 シグマ:「おかしくないか。仲間を助けに行くのに何故お前1人で行く必要がある。もっと他にもいるだろう」 GM/男:「・・・俺は出遅れたんだよ」 シグマ:「そうすると、他にも狼を見た可能性のある奴がいるのか」 GM/男:「いるかもしれねぇがよ。おかしいんだ。テッドと、ジムと、ジョニー。少なくとも俺を呼びに来たこいつら3人は先に行ったはずなんだが、俺が行った時には、もう誰もいなくてよぉ、今日になっても、誰も帰ってこねぇんだよ」 シグマ:「その現場に、後で案内できるか?」 GM/男:「い、嫌だ! 行きたくねぇよ! 俺はもう、あいつに会うのは御免だ!」 シグマ:その怯えが本物かどうか判りますか? GM:〈発見〉か〈手掛かり分析〉で。リックは達成値に+5していいです。 シュア:マスター。〈芸術(演技)〉は? GM:オッケーです。+3してください。 シュア:18。 リック:21。 GM:演技だと見抜けます。あとね、この男、麻薬常用者。震えてるのは多分そのため。 リック:シグマとシュアに耳打ちで、「こいつ、クスリをやってるんじゃないか? どうもこいつは幻覚を見てる」 シグマ:〈説得〉いきます。「後でいいモンやるからよぉ。教えてくれないか」 GM:達成値に+3してください。 リック:うまい。その手があったか。 シグマ:(コロコロ)ポシビリティ使います。(コロコロ)24、+3して27。 GM:27! はっはっは、そりゃ抵抗できない。「あ・・・ほ、ホントか? ホントだな?」そして、「ダメだ、今はダメだ。街を出る前に教えてやる」 シグマ:よし。じゃマスター、後はお決まりの質問で濁して終わりにします。それで車乗ろうとした時に、「あ! やべぇ、忘れ物しちゃった。取ってくる!」と言って部屋へ戻って、男に「今日の何時に○○駅で」と書いた紙を渡します。 GM:そうすると、男は「へへっ」って顔をして、ニッって頷くね。怯えてる様子はみじんもない。 シグマ:「解ってるじゃないか」って顔をして(笑)。「いや、すまんすまん」 シュア:「うわ、うっかりさんだなー」 GM/ジェイク:「あーん、もう、早くしなさい、行くわよ!」 シオン:「まずはジェイク、お前が乗らないと車が動かん」(笑) GM:シグマ、今の一連の出来事を、エリスとフィアナに伝えますか? シグマ:伝えない。情報は握っておくことに意味がある。 GM:了解しました。因みに、エリスは、ちょっと納得いかなそうな顔をしている。フィアナは「可哀相に。あんなに怯えて・・・」とか言ってる。 リック:くぅーっ!(笑) シグマ:「エリスさん。専門知識のない人間の証言なんて、あんなモンなんですよ、残念ながらね」 シュア:「でもこれで、わずかながら、マルセルに近づけました」 シオン:「まぁ、少なくとも重要な証言のうちのひとつが得られたと考えた方がいいだろう」 NEXT → アパートの検分と聞き込みを行うセバスたち。すると…… "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |