TORGリプレイ
第二幕 GM:乱闘があったという現場に着きました。確かに銃痕はありますが、もっと目立つこと。周辺のゴミ箱に、人間が叩きつけられた痕があって、へこんでます。 シュア:デジカメで写真を撮っとく。 GM:2人とも、《知覚》か〈発見〉。目標値は10。 シュア、シグマ:成功。 GM:路地裏から、あなた方のことを、誰かが見ている。別に空は飛んでない。 シュア:確認してみるけどどんなの? GM:子ども。10歳ぐらいの少年。 シグマ:こんな夜の時間に子どもが1人で、しかもスラム街。(考え込む) GM:夜と言っても、8時9時ぐらい。 シュア:地元の子みたいに見える? GM:地元の子な感じですよ。 シグマ:こうしよう。後ろのドアをガチャッと開けて、しばらく放っておきます。 GM:寄ってきます。 シュア:気づかないフリをして、外を見て雑談でもしてます。こーんな感じで(開いた窓に身体を持たせかける)。 GM:そうすると、少年が車の中を覗き込んで、「ギャングじゃないなぁー、でもあの人でもないなー。なんだ、違うのか」 シグマ:「こんばんは」と言ってみよう。 GM:びくっと反応。 シグマ:「子どもがこんな時間に出歩いてたら危ないぞ」 GM/少年:「家、そこだもん」 シグマ:軽く〈魅了〉。(コロコロ)20。 セバス:うぉー。何でそんなまわるの? シュア:やるなぁー。 シグマ:とりあえず、達成値24。 GM:懐いた(笑)。「うわ、あんちゃんカッコイイなー!」 シグマ:「クラッカーだ、食べるか?」 GM/少年:「うん、もらうもらう!」 シグマ:「なぁ、見てるとなんかこの辺りですごいことがあったみたいなんだけど」 GM/少年:「あ、すごかったね! 実はさー」 シュア:運転席と助手席の真ん中に座らせておく(笑)。 GM:この少年、近所の孤児院の子どもなんですが、少年いわく、数日前の夜、彼の妹分が、銃撃戦のど真ん中に迷い込んだんですよ。 シュア:「・・・大丈夫だったのか?」 GM/少年:「そん時、脇の方から、ぼろを着たあんちゃんがバッと出てきて、撃たれて」 シュア:「うん、撃たれて?」 GM/少年:「オレ、うわ、馬鹿だ、死んだ、と思ったんだけど」 シュア:「それで?」 GM/少年:「いや、それでさ、そのあんちゃん、変身したんだよ!」 シュア:「変身! 何に?!」 GM:「でっかい狼男。白っぽい毛皮で、ビックリしてるギャング達が、バシバシやられて、まともに動けなくなって。オレ、正直言うと怖くて、隠れて見てたんだけど、そのまま壁に登って、どっか行っちゃった」 シグマ:「そのあんちゃんって、こいつ(マルセルの写真を示す)?」 シュア:だよなぁ。写真見せてみる。 GM:「あいつなら判るかもしれない。ちょっと呼んでくるよ」と言って、少年は女の子を連れてくる。「あ、似てる似てる。うん、この人だと思うよ。おひげ生えてたけど」
GM:「それでね、言う通り目をつぶっていたら、すごい音がして・・・」目を開けたら、男はいなかったんだけど、チンピラ数人が、まとめてゴミ箱に突き刺さってたそうです。 シュア:社会のゴミはゴミ箱に(笑)。 シグマ:メカっぽい外観はしてたの? その狼。 GM/少年:「オレ、遠くだったからよく判らないけど、えーっとね、爪がきらきら光ってた」 ディアン:・・・スライサー(注:サイバー教皇領の内蔵武器)だ。 GM/少年:「あとね、ところどころ、パイプが生えてた」 シオン:生えてた? GM:サイバーウェアです。で、初めは手加減してたみたいなんだけど、途中からうなり出して。 シュア:「途中から、どんどんおかしくなったんだね」 GM/少年:「グルグル喉を鳴らして、その時にね、何か、痛そうにしてた」 シュア:「痛そうに? 怪我でもしてたの?」 GM/少年:「じゃないかなぁ。撃たれてたし」 シュア:「それは多分、かばった時の背中とか、その辺?」 GM/少年:「わかんない。すぐポーンって飛んで行っちゃったから」 シュア:女の子を撫でながら、「お嬢ちゃんはそこにいたんだろ? 何か言っているような気はした?」 GM/女の子:「ううん、わかんない。最初、耳のそばでうなり声が聞こえて、ちょっとこわかったけど、痛いのをガマンしてるみたいで、お肉焼くようなにおいがした」 シュア:あっ・・・!(何かに気づいた顔) GM/少年:「そうそう。この辺はジェッツってギャングのテリトリーだけど、あいつらやられてたから、何か知ってるかもよ?」 シュア:「了解。ありがとね!」 GM:「うん、じゃあねー」
シュア:「ごめんね? せっかく来てくれたのに」 シオン:「・・・遅かったようだな」(笑)ちょっと寂しそうに言う。「何か収穫はあったか?」 シュア:「すごいあった」 シンディ:でも、やっぱり分かれて帰らないと不審がられるんだよね、これ。可哀相ー。 シオン:いや、このまま本当に飲みに行くから。 一同:えっ?! GM:では、2人は帰る、シオンは飲みに行くんですね。現場の近く、あなたが入った酒場では、質の悪そうなチンピラがたむろしています。数名がギブスで腕を吊っています。「畜生あの化け物め!」(笑) シオン:近くでそんなこと聞かされたら、吹くよね。多分ね。 GM/チンピラ:「あぁ? あんだ兄ちゃん、文句あんのか?」 シオン:「お前たちに怪我をさせた奴について、話を聞きたい」 GM:「「んだとぉ?!」」〈威圧〉か何かで振ってください。〈威圧〉、〈威嚇〉、或いは〈銃器戦闘〉とか。 シオン:〈威圧〉で行きましょうか。(コロコロ)18。 シグマ:お! シオン:ボーナス+5、16だな。 GM/チンピラ:「いやぁ、何でも聞いてください、兄貴!」(笑) シンディ:弱! シオン:くるっと振り返って、「マスター、ビールを」ついであげる。 GM:「恐縮ですっ!」話の概要はですね、銃撃戦の中で、やべぇ、外人だ、殺っちまったよと思ったら、メキメキッという音がして、次の瞬間吹っ飛ばされた。因みに彼らは、狼変身を見る前にやられてます。 シュア:あぁ、なるほど。 GM/チンピラ:「あの毛深いフランス人がよ!」「あいつは最近、マリアのバーのところで、用心棒やってる奴だよ」 シオン:「用心棒?」 GM/チンピラ:「ああ。流れ者でさ、一週間ぐらい前にふらっとやって来たんだ、ここに」 シオン:「マリアのバーとやらに行けば、そいつに逢えるか?」 GM/チンピラ:「ああ。いるんじゃねぇかな」「俺たちも、大人の付き合いになるかなって思ったんスよ。でもアイツ強いしな」 シンディ:「兄さん助太刀してくださいよ」って感じ?(笑) GM/チンピラ:「あ! 兄貴が話(ナシ)つけに行ってくれるってよ!」 シオン:ま、まぁいい。とりあえず、バーを出る時に「お前たちはもう少し慎ましく命を大事にしろ」と(笑)。 シュア:わー、さすが聖職者だー。 NEXT → モーテルにて、セバスが神秘の技〈看破〉を試みる…… "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |