TORGリプレイ

『月光夜曲』

 
 

第三幕

 
シーン3 動き出す陰謀
 

リック:「教えてくれ。フィアナは・・・あいつはもう、魔族になっちまったのか?」
 

セバスに問うリック。しかし彼はリックを見据えたまま何も答えない。
・・・意を決して、リックはモーテルの廊下を走り出す。
フィアナの部屋に向かって。
 

GM:セバス、シグマ、シュア、ディ、シンディ。D20をごろっと振ってください。

シグマ:8。

ディアン:9。

シンディ:12だわ。

セバス:11。

シュア:11で一緒。

GM:ではシンディ。あなたがモーテルの廊下を歩いていると、部屋の中から声が聞こえます。電話中のようです。「あー、そうなのよぉ。・・・そうそう。うん。見つけたわよ!  あの女。・・・ええ。うまくおびき出してあげるわ。・・・ええ、解ってるわよ。その代わり、報酬は貰うからね」

シンディ:じっと聞き耳立ててます。

GM/ジェイク:「・・・ええ、その通り。あなたの探していた、両足のない女よ!」

シンディ:電話が切れそうですね? こっそり離れて、すぐに隠れます。

GM:あなたが隠れた瞬間に、がちゃっとドアが空いて、ご機嫌のジェイクが現れます。「へっへっへ、ちょろいもんね! へっへっへーっと」

シンディ:ジェイクはその後どこに行くんですか?

GM:ADを呼び出して、車に乗って、「さあ行くわよ。夜のうちにやっておかないとね!」と言って、出掛けてしまいます。

シンディ:まずシュアの部屋に駆け寄ります。「かくかくしかじかだから、追って!」

シュア:「・・・とりあえず了解!」

シンディ:誰連れてくかはシュアに任せます。

シュア:どうすっかな。じゃ、廊下通りすがりにガンガン扉叩きながら、「車用意するから、来て!」

シンディ:その間に、今の電話の交信記録が取りたい。

シグマ:それはむしろこっちの仕事だろ。

ディアン:なら、俺がシュアと行く。

GM:シュア。車はもう見えない。

シンディ:えーっ?!

GM:誰かを呼びに行った時点でアウト。

シュア:・・・そっか。

GM:あ、そうそう。今、エリスとフィアナがいない。グレゴールも。

シュア:ど、どこ行ったんスか?

GM:さぁね(意味深な笑み)。

シグマ:部屋にもいなかった?

GM:部屋にもいません。

シンディ:今さっき出て行ったって感じですか。それとももっと前からいなかったのかな。

GM:今急いで出たというのではなさそう。荷物とかも置いてあるので、特に、逃げたとかそういうのではなさそうですよ。・・・あ、漁るなら漁ってもいいですけど。

リック:荷物がそのまんま。

シンディ:ということは、3人はもう現場に行ってるってことか。

シグマ:ひとまず電話の交信記録を。モーテルのフロントに、「今、連れがちょっと出掛けたんだけど、あいつ俺に行き先言わなかったんだよ。それであいつ、電話を掛けた先に行ってるとだけは判るんで、ちょっと電話番号調べたいんだが」

GM:〈説得〉で。目標値は13ぐらい。

シグマ:(コロコロ)やべぇ、ポシ。(コロコロ)達成値25。

GM:「しょうがねぇなぁー」と言いながら教えてもらえます。スラム街の方の公衆電話ですね。マリアのバーの近く。

シュア:試しにジェイクの携帯に電話をしてみよう。「もっしもーし」

GM/ジェイク:『はぁい、アタシよ。どうしたの?』

シュア:「うーっす。なんか急に出掛けたみたいだけど、どうしたの?」

GM/ジェイク:『取材取材ー。超しゅざーい』

シュア:「一緒に行くよ」

GM/ジェイク:『あ、いいわいいわ。単に明日のセッティングってヤツだから』

シュア:「どこどこ?」

GM/ジェイク:『え? ヒ・ミ・ツ』と言って、受話器にチュッ。

一同:ぎゃー!

シグマ:ではその電話の終わった頃に、ジェイクはここに電話してたという風に伝えましょう。多分その近くだと思う。

シュア:オッケー。

シンディ:では、申し訳ありませんが、家捜しをさせてください。

GM:誰の荷物? フィアナ、エリス、グレゴール、あとジェイク。4つ全部漁ってるとすごい時間かかるよ。全員で分担するのがいいと思うけどね。

シグマ:ジェイクのを調べます。

シンディ:私は、エリス。グレゴールは、何も持ってないかな。

GM:ズバリない。で、誰がフィアナの荷物を漁るんですか?

セバス:手は出したくないけど、わしが出すしかないのか。

GM:では皆さん、〈発見〉で。

セバス:(コロコロ)はーい、17。

シグマ:(コロコロ)20! 振り足すよー。(コロコロ)36、+11で〈発見〉22。

シンディ:(コロコロ)ポシ使います。達成値22。

GM:まずエリスの部屋。衣服や着替えの類と、痛み止め。いわゆるモルヒネですね。因みに、オカルト関係の物は発見できません。持ち歩いてるんでしょう。あとは、新聞。ヴィクトリアの新聞です。

シンディ:何が書いてあるんでしょう?

GM:列車事故の記事です。『謎の怪人3人組、列車を襲う。鉄道王アレントン卿夫妻死亡』

シンディ:アレントン夫妻ってのはどういう人だったのかにゃー?

セバス:わし、知ってるのかにゃー?

GM:知ってますよ。ヴィクトリア人貴族の中でも、超名手のうちの1人。因みにアレントン卿っていうのは、鉄道王で、数年前に地球へ来てから、年老いた奥さんと離婚して、若い女と結婚してるんですよ。

シオン:いやーん。

GM:奥さんの名前は、エリナー・アレントン。

シンディ:イマイチわかんないです。エリナー?

ディアン:オーロシュのソースブックに載っている、悪役NPC。

セバス:それはもしかしてロード?

シュア:いや、ナイトメア(注:オーロシュにて、自分の住む州の魔物を統治する者)。怪人クラス!

セバス:うわー。(ソースブックを開きつつ)っていうかこいつ人間なの? 本当に。

GM:人間ですよ?

ディアン:「まだ」人間。堕ちきっていないから。エリスと同じ。

シンディ:でもって、エリスの身の上みたいな物は? この達成値じゃわかんないか。

GM:ああー。紋章指輪があるよ。手紙に押すやつ。

シュア:お。

シンディ:じゃ、持って行って後でセバスに見せてみよう。
 

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