TORGリプレイ

『月光夜曲』

 
 

第三幕

 
シーン4 契約の刻
 

時は少々遡る。ずっとフィアナの部屋の前にいたリックは、
フィアナ、エリス、グレゴールの3人が、モーテルを出て
奥の集会所の方に歩いて行くのを目撃する。
 

リック:〈隠れ身〉しながら追跡します。(コロコロ)低いなぁ。ポシ使う。(コロコロ)達成値18で。

GM:さすがに気づきません。

リック:因みに、みんなと連絡取れるように、携帯は持ってます。

GM:了解です。集会所に着くと、エリスはいくつかの道具を出します。あなたにとっては、多分〈オカルト〉の道具なんだろうなーというのが判るだけです。でですね、しばらくすると、儀式を始めるのですが・・・〈発見〉。

リック:(コロコロ)14で〈発見〉。

GM:フィアナが、布に包んだ長細い物を、ゴトリと置いて、小さく呟きます。こう聞こえます。「・・・ごめん、兄さん」

シオンシンディ:イヤー!

リック:何するんだろうな・・・。

シンディ:踏み込めバカヤロウ!(笑)

リック:いや、まだ・・・。

GM:エリスが、フィアナに確認します。「いいですか? あなたが極力堕落をしない方法で、物を作るということは、結果的にその武器を弱くすることに繋がります。私としては、極限まで威力を強めたいのですが、あなたまで、人間をやめることはありません。ですから、できるかぎり有効に、できる限りリスクを少なくして、やっていきましょう」続けてグレゴールが、口を開きます。

セバス:な、何が出てくるんでしょうねぇ。

GM/グレゴール:「人狼の犠牲者の骨を集め、積み上げよ。小さくともよい。犠牲が必要だ。犠牲者の心が、武器の力を増すであろう。そして、その武器とお前は、契約をしなければいけない。お前の血を持って、その・・・を、お前の血で繋ぐがよい」

リック:へぇ・・・。

GM:「最後に、ウルフズベイン(トリカブト)の煙と、ウルフズベインのエキスを与え、狼男を倒す剣を作るのだ。よいか。これは貴様がせねばならぬことだ」と言うと、バクンと口を閉じます。

リック:じゃ、ここで飛び出しましょう。「待てよ」

シンディ:うわ、行った!

一同:行ったー!

シュア:が、頑張ってー。

シグマ:知らねぇぞー。

リック:お、お前ら勝手なことばかり言いやがってー!(笑)

GM:フィアナが、「リ、リックさん?!」と言ってあなたを見て、グレゴールは、黙ったままあなたをギロリと見て、エリスは「どうしました? リックさん」

リック:「エリス。あんたが何をやろうとしてるか判らないが、フィアナをどうするつもりだよ?」

GM:「待って、リックさん。この人は・・・」フィアナが言うと、エリスが、「そうね。彼にも聞いてもらいましょう」

シグマ:ヤバい、巻き込まれるぞ?

GM/エリス:「狼男を倒すための、いいえ、滅びを与えるための武器を作るのよ。先程も言ったかもしれませんが、〈オカルト〉をもってしか、魔物は殺せません。一旦倒すことはできるかもしれない。でもそれは本当の死ではない。だから〈オカルト〉を使って、剣を作るの。これをあなたに説明するのは非常に難しいわ。おそらくフィアナだって、全ては理解できていない。でも実行すれば効果はあるの。己の魂の、純潔と引き換えにね」

リック:・・・・・!

GM/エリス:「己の魂を汚せば汚すほど、強い力が手に入るわ。私は彼女を必ずしも魔物にしたいわけじゃないの。それは、私にとっても不利益だから。それでも、最低限の力がないと、たとえ肉体を滅ぼしても、あの魂を止められない。・・・そう。この骨は、殺された、彼女の兄の骨よ」

リック:「ふざけるな! そんなことで、フィアナが本当に、救われると思っているのか!?」

セバス:馬鹿、悪魔を相手にすんな!(笑)

GM:フィアナはあなたの言葉を聞いて、はっとした表情で、兄の骨と、あなたを見比べて、何もない胸元をぎゅっと掴んで、耐えるようにしています。エリスは、「そうね。彼女の心は救えないかもしれないわ。でも、人狼は倒せるの。私が彼女に頼まれたのは、魂の救済ではないわ。魂の救済は、私のようなオカルティストじゃなくて、それこそ宗教者に頼むべきことよ」と言って、ニヤリと笑います。

一同:うわ・・・。

GM:グレゴールがあなたを見て、「ならば、お前が代わりに契約を成すか?」

リック:じゃあ一言、「俺たちを侮るなよ」

GM/フィアナ:「!」

リック:「俺たちの実力を見て、お前たちは俺を雇ったんだろう?」

GM:フィアナが小さく頷きます。

リック:「ならフィアナ。俺たちの力を信じて、今一度この儀式をするのをやめてくれ」

GM:それを聞くとエリスは、「私は構わないわよ。全てはあなたの望み次第。ただし私なりに、やるだけのことはさせてもらうわ」フィアナはうつむいて迷っている様子です。マスターから言うと、あと一押しすれば、彼女の行動は決まります。

シンディ:過去の恋より未来の恋よ!

シグマ:外野から言いたいことは・・・。

シュア:いっぱいあるんだけど、この場にいないからねー。

GM:フィアナがあなたを見ています。何も言わないが、あなたにすがるような目で。さぁ、あなたの行動は?

リック:「明日の夜明けまで待ってくれ。そしたら、俺たちが、奴を倒してくる」

GM:それを聞くと、フィアナは涙ぐんで、こくりと頷いて、「私もあなたと一緒に行きます。改めてお願いです。私に、力を貸してください・・・!」

リック:じゃあ、自分の着けてるバンダナを外して、「フィアナ・・・持ってろ」バンダナを渡して、仲間の所に戻ります。

GM:その前に、グレゴールがあなたの前に立ち塞がります。「人間よ」

リック:「!」

GM:「我々の定めたルールだ。行くがよい」10枚目のカード、ちょっとお見せします。こう書いてあります。

リック:(目が釘付け)ほぅー。

GM:すげぇ、10枚目が先に出たよ!

一同:おぉー!(拍手)

GM/エリス:「フィアナ。あなたは、彼と一緒に行ってらっしゃい。私は私のすべきことをするわ」

ディアン:駄目だ、このままだと、エリスが、完全に堕落してしまう。

GM:「大丈夫。そこまでのリスクは負っていないわ」ではここで、シーンを切ります。
 

NEXT → シオンが戻ってくる。そして全ての真実が明らかに……
 

入手NPCカード:???(まだヒミツ)
所持NPCカード:ロバート警部、フィアナ、エリス、グレゴール執事、マルセル、ジェイク、ランバート、マルセル(2)、???
 


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