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第二幕

 
シーン１　Skyfall

 
ＧＭ：第二幕を始めます。ここはロンドンのヒースロー空港。皆さんの目の前には、ロシア製の小さな航空機が停泊しております。カトリーナたちは、それに乗ってエジプトに行くことにしていたようです。彼女の考えだと、出発は明朝でしたけど、すぐ出発することは可能です。

裕人：夜ですね！　やった！

ＧＭ／カトリーナ：「ナイル帝国と、地球（コアアース）の境界線では、激しい嵐、リアリティ・ストームが吹き荒れています。その嵐は、数日に一回、局地的にピタリと止む瞬間があるのです。エジプトに入る好機はその時を置いてありません」

ジョシュア：「解った」

ＧＭ：やっていただきたい判定は、まず〈航空機操縦〉、無事に飛ぶか。次に、リアリティ・ストームに突っ込むので、全員が〈リアリティ〉判定。あと、裕人くん、〈発見〉の判定をしてみてください。

裕人：じゃあ、ローブを脱ぎます。バサッ！　テンション上がってきたー！　（コロコロ）８、（コロコロ）１７、２５。＋８で、１８って言ってます。

ＧＭ：こっちを見ている、フライトジャケットの白人男性がいます。ビジュアルイメージはタイバニのキース・グッドマン。

裕人：ありがとう、そしてありがとう！

ジョシュア：確かに、戦闘機乗りって言われてすごい納得するわ！

裕人：じゃあ、他の人たちには何も言わずに、その方向に早足でスタタタターっと歩いて行って、「何か用ですか？」

ＧＭ／グッドマン：「あ、えーと、僕ほら、彼女に雇われたパイロットだからさ。こんな時間に彼女が来たから、ビックリしたんだよ」

裕人：ああ、なるほどー。いや、何か面白いことないかなー、って思って、近づいただけなんで。大したこと考えてなかったです。

ＧＭ／グッドマン：「でも、こんな時間に、飛ぶという話は、僕は聞いてない、そして、聞いてないけれども」

ジョシュア：「ああ、そうかもしれんな。飛ばすのは私だ」

裕人：（笑）

ジョシュア：普通に挨拶して、「すまないが、君は少し待機してくれ」

裕人：「まあ、この人が操縦するらしいから、キミの出番はないかもねー。ははははー」

宗元：ひでぇ。

ジョシュア：遮って、「報酬はしっかり、英国政府から渡そう。この場に来ていただいてありがとう」

ＧＭ／グッドマン：「オーケイ。気をつけて。そして、グッドラック！」

イリス：その頃、矢士田さんの袖を掴んで、「飛ぶの？　これ、本当に飛ぶの？」

宗元：「飛ぶに決まっとるやないけ！　こっからエジプトなんて・・・ああ、エジプト行ったことねぇ（笑）。とにかく、あっという間や！」

ジョシュア：「きみ、本当にフランス出身かい？」

イリス：「う、うん」

ジョシュア：「こんなことも忘れてしまったのか？」

イリス：「こんなこと？」きょとん。

ジョシュア：飛行機のことを。・・・まあいい。空を飛ぶならホウキが必要ですよ！　とか言われたら、逆にこっちが困る。「とりあえず、信じろ。そうすれば飛べる。これはライト兄弟が言った言葉だ」と、でっち上げる（笑）。

宗元：でっち上げか！

裕人：くそっ。知らねぇから、否定できねぇ！

イリス：とりあえず、着席してみんなの真似をする。

ＧＭ：「こうするんです」ってカトリーナがベルトを留めてくれます。

イリス：「うん。あっ、これ、ドラゴンさんの手綱なんですね！」（笑）

裕人：すっ。カチッ。

ＧＭ：なんか、全部の動きが、さっきよりキビキビしてるね。

ジョシュア：「何かあったら知らせてくれ。あと、機関銃は後ろの席だ」

裕人：え？

ジョシュア：フレーバーで言っただけです。空中戦あるかもしれないでしょ。

ＧＭ／カトリーナ：「武装は、積んでいなかったと思います」

ジョシュア：後ろを見て、「・・・ああ、気のせいだ」

裕人：「やー、ご冗談がお上手ですねー！」

ＧＭ：では、〈航空機操縦〉で判定してください。

ジョシュア：（コロコロ）７。ポシビリティを使います。（コロコロ）１２、１９。＋６。ここは“ひらめき”も使っておこう。〈航空機操縦〉１９。

ＧＭ：バッチリですね。裕人くん。〈手掛かり分析〉を振ってもらえますか。あなたの視力ならば、彼、グッドマンさんが見えるはずなので。

裕人：（コロコロ）１２、（コロコロ）１５、２７。１９って言ってます。

ＧＭ：口元が動いて、こう言いました。「さあ、お手並み拝見と行こうか、ストームナイト」

イリス：おや？

裕人：ガン！　と椅子を蹴る。

ジョシュア：「どうした？」

裕人：「さっきのグッドマンに、してやられたかもしれない」

ジョシュア：「ああ。ということは、いつもの展開だ」（笑）

宗元：「飛んじまったモンは、下がらへん！」

イリス：「うわー、本当に飛んでる、本当に飛んでるー！」

裕人：「・・・うーん、まぁ、何とかなるか」
 

　何種類かのルートを検討した結果、一行は、
　激しいストームで隔絶されたフランスを迂回し、最短でカイロへ乗り込むことにする。
 

ＧＭ：では、リアリティ・ストーム越えです。〈リアリティ〉判定の難易度は、基本値１２プラス、私が振ったダイスのボーナスです。（コロコロ）３。マイナス８で、難易度、４？

ジョシュア：やったー。

裕人：優しいー！

イリス：（コロコロ）あれっ？　出目２。えっと、ポシで振り足します。

ジョシュア：４ぴったりです。

ＧＭ：同値はダメージを受けます。

ジョシュア：うわ、やべぇ。自分もポシビリティ使おう。

裕人：達成値８。

宗元：１３。

ＧＭ：カトリーナも振ります。（コロコロ）大丈夫でした。達成値２４。

ジョシュア：おお、すげぇ。

宗元：ま、超能力者やったら、《精神力》高いだろうし。

ＧＭ：全員クリアですね。しかし、難易度４で、ポシビリティを２人に使わせたんなら、ある意味成功か（笑）。

イリス：このドラゴンさんは暴れています！

ジョシュア：よし、何とか無事にカイロに着けそうだ。

ＧＭ：それはどうでしょう。１台の戦闘機が、後ろから追ってきます。
 

 
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