Eternal Smile > Open Mind 『Open Mind』第一幕 イリス:ないわな。 宗元:あるわけがない! GM:TORGのルールには、言語の技能は2つしかありません。〈語学〉と、〈ヒエログリフ〉です。 宗元:何てこった。 GM:ヒエログリフは、読むために特別な技能が必要なんです。 イリス:残念、【ゲイン・ランゲージ】に線引いてある。 GM:ああー、【ゲイン・ランゲージ】の魔法を取ってたかもしれないのか! 惜しかった。 ジョシュア:〈語学〉は持ってるんだけど。〈ヒエログリフ〉は無理だな、専門外。 GM:〈語学〉持ってるんだったら、おまけで判定してください。 ジョシュア:あざーす。“ひらめき”使います。(コロコロ)ダメだ! 宗元:ある意味、空気を読んだ。 ジョシュア:技能基本値が13になって、13マイナス8、やっぱり読めなかったことにしよう。「・・・読めんな」 裕人:「うわー。ぐっちゃぐっちゃしてるー」 GM:そうすると、カトリーナが、おもむろにロゼッタ・ストーンに触ります。そして、「栄えるのはラーの魂」と、つぶやきます。〈手掛かり分析〉を振ってください。 宗元:(コロコロ)1振った。うん、解るわけがない! イリス:(コロコロ)ちんぷんかんぷんです。 ジョシュア:自分は5ですね。 裕人:《知覚》は10。(コロコロ)20。 GM:振り足し不可。現在萎縮です。 裕人:ショボーン。+7で、17って言ってます。 GM:これは、特定の王の名前を示す、キャッチフレーズなんじゃないかな、という気がします。 裕人:皆さんに言いますよ。「そんな感じのことじゃないかなー」 宗元:「全く解らへんかったわ!」 GM/カトリーナ:「虚心の槌。それは、王の御代の永く続くを信じたる者の証なり」 裕人:あ、なんかもう解んないから、メモするのやめよう(笑)。 GM:虚心の槌、ですが、巨神ではなくて、空虚の虚に、心。英語で言うと、Hummer of Open Mind。 宗元:あ、そっちね。 GM:「人は、ただ無心に、王国の繁栄と存続を願って、これを振るったようです。これを得んとし・・・」ロゼッタ・ストーンに触れている手を、少し、動かしたところで、彼女は、すっと表情を失って、口を閉ざします。 イリス:駆け寄る。「大丈夫?」 GM/カトリーナ:「はい。この続きは、文字が薄れてしまって読めません」 裕人:ふーん。・・・本当かなぁ。 GM:〈手掛かり分析〉。 宗元:(コロコロ)あ、20。 GM:技能がなければ振り足しできないので、+7です。 宗元:《知覚》ですよね。15です。 イリス:自分も15。 GM:多分、言いたくないことがあって、嘘をついたな、と思いました。 宗元:そこはこう言おう。二重の意味で。「まぁ、いっぱい読んだやろうしな。疲れたんやったら、無理せん方がええ」って頭を。 裕人:なでなで。 GM:彼女は深々とお辞儀をします。「皆さんのおかげで、目的地の手掛かりを得ることができました。本当にありがとうございます」 イリス:「目的地? 行くの? エジプトに」 GM/カトリーナ:「はい。それが私の運命だからです」 宗元:「運命、のぅ」 GM/カトリーナ:「もうすぐ、雨季が始まります。ナイル川が氾濫すると、王の遺跡への入り口が土砂で埋もれてしまいます。そうすれば、虚心の槌を手に入れることが叶わなくなります。私にはそれが視えるんです」 裕人:「じゃあ、急がなきゃね」 ジョシュア:「具体的なポイントはどこだ?」要は、エジプトのどの辺りか。 GM/カトリーナ:「王の遺跡ですので、恐らく、ナイルの沿岸のどこかだろうとは思うのですが」 ジョシュア:「随分大雑把だな」 GM/カトリーナ:「王の名の手掛かりが得られれば、あるいは」 ジョシュア:「栄えるのはラーの魂、か」 GM:「直接、お顔を合わせるのは初めての皆さんに、このようなことを申し上げるのはどうかと思うのですけども」と言って、ちょっと口ごもった後に、「皆さんと出会えるのをずっと待っていました。私と一緒に、エジプトに向かっていただけませんか?」 裕人:「え? 行く気満々だったけど」 イリス:うん! って感じで頷く。 宗元:「ここまで来ちまったら、エジプトも九州も変わらへんやろ(笑)。飛行機乗るだけやし」 ジョシュア:「任務だからな。気にするな」 GM/カトリーナ:「ありがとうございます。皆さんにでしたら、安心して、後のことを任せられます」 裕人:おや? ジョシュア:・・・ひょっとすると、無駄遣いしそうだな。 宗元:「ああ、嬢ちゃん。先に言っとくけどな、さっき、運命や言うてたけど、運命のために死ぬのは人生やないで」 GM/カトリーナ:!! ジョシュア:「時と場合によるな。未来を繋ぐために死ぬのは致し方ない」 宗元:「そうかもしれんな。ただまぁ、これはヤクザの言うことやから、鵜呑みにしない方がいいかもしれんが、人はな、自分より大切なもののために死ぬんや。毛が抜けるほど考えて、それが運命やっちゅーんならしゃあないかもしれんが、そう思わへんのやったら、もっと別のことを考えた方がえぇな。ワシはもう、自分より大切なもの、なくなってしまったからのぅ」 GM:すみません、要らんツッコミしていいですか。宗元さんってスキンヘッド? 宗元:いや全然。 GM:毛が抜けるほど、って言ったから。 ジョシュア:つまりはそういうことです(笑)。 宗元:まぁ、ストレスのせいで。ダチはもういないからな。 GM/カトリーナ:「では、あなたがストームナイトとなったのは、その、ご友人のためですか」 宗元:あれ? ワシ、ダチのこと言ったっけ? まぁえぇわ。「ストームナイトは関係あらへん。ワシのダチを、あないなことにしよった奴を、許せん思ったからや。そいつらをぶっ倒すことが、今のワシの心の一番望んでいることやからや。ワシの、一番したいことやからや!」 GM:繋いできますねー。あなたは? という顔でジョシュアを見る。 ジョシュア:「ストームナイトになった理由か。それが解ったら苦労しないな。多分、女王陛下への忠誠心があったから、リアリティ・ストームに巻き込まれても変わらずにいられたのだろう」 裕人:かっこいいー! ジョシュア:他のストームナイトの方々と比べると、悩みは少ないかもしれない。世界法則も世界法則なんで、全く迷いがないんです。全部、明日に繋ぐ能力だから。 GM/カトリーナ:「国家があなたを支えて、強くしてくれているのですね」 ジョシュア:「かもしれん。いずれにせよ、この世界を平和にするためだったら、いくらでも努力しよう」 GM/カトリーナ:「どうか、お力をお貸しください」 ジョシュア:では、彼女が目が見えないってことを解ってるにもかかわらず、頷きます。声に出さないで。 イリス:私はギュッとこう、カトリーナさんの手を握りまして、「あのね。私は、両親の情報をもらえるなら、って最初は思ってた。でもね、魔法を教えてくれた、お師匠様が、ストームナイトは、運命を壊す者だって言ってた。だから、きっと良くない運命を見ちゃったとしても、それは壊せるよ」 GM:彼女は、何か、言ってはいけない言葉を、一生懸命押し留めているようです。まだ第一幕なんで、ここでは内緒ね(笑)。そして、裕人を見ます。 裕人:別に自分は、ストームナイトになりたくてなったわけじゃないけど、それはそれで楽しもう、って精神なので、ここは突き放すだろうな。「キミに言うことじゃないよ。関係ないし」って、ヘラッと、口元だけ見せて。 イリス:カッコいい。 裕人:日、落ちてきましたか、日、落ちてきましたか(笑)。 GM:もうそろそろかな。「失礼しました。人の心に土足で踏み込むような真似は、してはいけませんね」 裕人:「そういうこと♪」と、茶化します。 GM/カトリーナ:「航空機の手配は、ニコライが済ませてくれているはずです。パイロットの準備ができれば、すぐにでも出発できるのですが・・・」 ジョシュア:「なら、出発しようか」 GM/カトリーナ:「はい?」 ジョシュア:「操縦なら俺ができる(*7)」 宗元:技能、持ってたもんね。 裕人:じゃあ、さっさと行きましょう! GM:ということで、空飛んでる間にきっと夜になるよ。 裕人:やったー! GM:第一幕はここで終了です。皆さんにポシビリティを1点ずつ差し上げます。“個人的利害”のサイドストーリーが出ているイリスは2点です。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |