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第二幕

 
シーン２　The Wing of the Dove（承前）

 
　目的地に至るための重要な手掛かりが、「栄えるのはラーの魂」というフレーズ。
　その意味するところを調べるため、イリスは大胆にも魔法で気配を消して
　カイロの博物館を覗き見ることを提案する。
 

イリス：カトリーナに訊きます。「知っていることがあれば、教えてほしいの」

ＧＭ／カトリーナ：「・・・イリスさん。私の手を取ってください」

イリス：取りました。

ＧＭ：「私に視えたイメージを、あなたに送ります」そうカトリーナが言うと、イリス、あなたの脳裏に、砂で埋もれかけて、石がゴロゴロした、砂漠のど真ん中の荒れ地のイメージが、浮かびます。「近くまで行けば、今の、イメージを手掛かりに、探すことができると思います」

イリス：「うん、解った。とりあえず、文献か何かに当たってみるよ」と言って、【ステルス・ウォーク】。技能は〈変成魔法〉です。バブルを張っておく方がいいんでしょうか。

ＧＭ：１振った時は、とても大変なことに。突然、正義だ悪だ！　って言い出す女の子になっちゃう。

イリス：ぎゃあ！

裕人：すっげえ可愛いんですけど、それ。

イリス：（コロコロ）４。マイナス８だと。

ＧＭ：ちょっと足りないと思うし、反作用でダメージを食らうので、何とかした方がよいです。

イリス：ポシビリティで振り足します。（コロコロ）１８。＋５を、〈変成魔法〉基本値と足して、２２。

ＧＭ：２２なら、難易度は軽々とクリアしてます。（計算して）あなたの〈隠れ身〉が１３上がりました（笑）。

イリス：おおう。

ＧＭ：絶対見つからないと思うけど、一応〈隠れ身〉を振ってください。技能を取ってなければ《敏捷度》。

イリス：（コロコロ）１９。〈隠れ身〉２８です。

ＧＭ：あなたは全く気づかれずに、博物館の中に入ることができます。

裕人：衛兵たちが、立ってるんですよね。

ＧＭ：そうですね。上半身裸の、お兄さんたちが。

裕人：そのど真ん中を、女のコがスタスタと、通っていったんですね。シュールですねー。

イリス：で、頑張って探す！（コロコロ）１６。〈発見〉１７。

ＧＭ：バッチリです。「栄えるのはラーの魂」というのが、古エジプト第八王朝の初代ファラオ、ウアジカラー王のことだと解りました。

イリス：ウアジカラー王。

ＧＭ：第八王朝時代の遺跡で有名なのは、カイロから車で１時間くらい南下したところにある、サッカラという町のピラミッド。昔の首都のメンフィスの近くです。

ジョシュア：なるほど。

イリス：よし、場所は特定できた。「・・・見つけた」

ジョシュア：ああ、そしたら自分に電話もらえるかな。

イリス：で、デンワって何だろう（笑）。

ジョシュア：情報共有したかったんだが、難しいか。

イリス：あー、解った。あれ使おう。動物さんとお話ー（【コミュニケート・ウィズ・アニマル・スピリット】）。手紙を書く。尻尾に結びつける。行っておいでー。

ＧＭ：何の動物と話すの？

ジョシュア：フンコロガシ（笑）。

裕人：難易度高っ！

ジョシュア：サメ。パニック映画によく出てくる。

イリス：砂鮫？！　嫌だ、そんなサメ。

ＧＭ：因みにワニは神聖な動物なので、いじめると逮捕されるから気をつけてね。

ジョシュア：ってことは、ワニを食ったらダメか。

ＧＭ：それ、本当にあったんですよ。

ジョシュア：え？！

ＧＭ：以前、別のメンバーでこのシナリオをプレイした時に、エディーノスのキャラクターが、カトリーナが沈んだ顔をしてるので、励まそうと思って、ワニを肉にして、焼いて、塩振って食わせた！

ジョシュア：リアルなことを言うと、確かに美味いんですよ。乱暴な説明をさせていただくと、淡白な鶏の味。

ＧＭ：私としては、シナリオヒロインが、まさか、焼いたワニ肉食わされるとは思ってないわけで（笑）。盲目の少女ですよ。解体している音が聞こえてくる、匂いがする。

イリス：うわー、うわー。

ジョシュア：でも、食べてみたら、あら美味しい。

ＧＭ：励ましてくれようとしたのは、頑張ってくみ取ったよ。

ジョシュア：因みに、ワニを殺しちゃダメって話はしているんですよね？

ＧＭ：したにもかかわらず、エディーノスがちょっかい出したんですよ。仕方なく、戦闘にしたんですよ。傭兵キャラが、ナイフ持って後始末に来まして、証拠隠滅のために焼きました。

宗元：傭兵スマートだなー。

裕人：証拠隠滅ってどういう意味だっけー（笑）。

イリス：さすがにワニは。おとなしく鳩にしとこう。

裕人：クルッポー。

イリス：てい！（コロコロ）ポシ使います。（コロコロ）成功しました。鳩さんの足に手紙を、キュッキュッとくっつけます。

ＧＭ：（ルールを確認して）この魔法は、動物と会話ができるだけなのね。一時的に、言語が解った感じかな。「なにッポー？　俺ッポ忙しいんだッポー」

イリス：・・・頑張って外見特徴を伝えようか！

ＧＭ：「女王陛下のスパイって格好をしてるッポー？」（笑）

ジョシュア：はっはっは！

イリス：「うん、そんな感じそんな感じ」

ＧＭ：「撃たれないかッポー？」

イリス：「撃たないと思うよ？」

ＧＭ：「豆くれるかッポー？」

イリス：『ごはんをあげてくださいね』（笑）

ＧＭ：「この手紙を運べばいいッポー？　しょうがねぇなー、一肌脱いでやるッポー」

イリス：「お願いします、お願いします！」

ＧＭ：「お前、腰低いなッポー」（笑）

裕人：それを指摘するんだ。・・・飛んでけよ鳩ぉー！（笑）

イリス：バッサバッサ。

ジョシュア：じゃあ、手紙を受け取って、「豆が欲しそうだな、そらやるぞ」（笑）

ＧＭ：「ごちそうさまでしたッポー」（飛び去る）

ジョシュア：手紙を見て、一言、「そういうことか」
 

 
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