Eternal Smile > Pandora 『Pandora』 第二幕
勇人:電子辞書を使います。ユーリエルって、何か意味あったっけ? マルセル:そういえば。 GM:〈手掛かり分析〉どうぞ。 勇人:(コロコロ)15。 GM:熾天使ウリエルです。 勇人:ウリエルか。炎で焼くやつだ。 マルセル:ああ、セラフィムじゃん。 GM:ただし、ウリエルは、破門されてるんです。マルセル、〈信教(サイバー教会)〉。 マルセル:(コロコロ)15。 GM:破門というのは、サイバー教皇がやらかしたことです。彼は、あまりにも民間で天使信仰が盛んだったことにヤキモチを妬いて、ウリエルその他、庶民に人気のある天使を破門しやがりました。 マルセル:ああ、堕としたわけだ。 GM:なので彼は今、大天使の座にはありません。 マルセル:堕としたのは、サイバー教皇ですよね。 GM:はい。ジャン・マルロー1世です。 マルセル:ジャン・マルローって、元は人間でしょ? 要するに、神格とはまた別の存在の、ただの知的生命体でしょ? GM:はい。彼は、TORGになる、イコール、神に等しい存在になることを、目指しております。 マルセル:では、電子辞書を覗きながら、「ジャン・マルローが貶めた、天使たちの一柱だ」 勇人:「知っているんですか、マルセル卿!」 マルセル:「奴も所詮、人の子だったということだ。もう一度言おう。神は、人が作る」 勇人:なるほど。ユーリエルはそういう存在で、自分の正当性を主張しに来るであろう、と。地獄の蓋を開けたことで、お2人を特に、恨んでらっしゃるのかな。 GM:あなたも含めてですよ。牧野さんと思われてますから。 勇人:僕は知らない。牧野さんは、こっち(マキシム)だからね(笑)。 神崎:因みに、宝条ナオミについてだけど、ランスに用がある、と本人は言ってたし、多分このランスで、会えるんじゃないか。 マキシム:うちらは、保護しろって芹奈に言われたんだっけ。 勇人:そうです。保護しろと言われました。旅してるルートはそんなに変わらないはずだから、聞き込みしてみましょうか。「目撃した人いませんか?」 マルセル:この人知りませんか? マキシム:テレビで流れてるくらいだから、ある程度有名人だよね。 マルセル:確か、ニュースの内容だと、世界的な科学技術誌には、掲載がされている。 GM:聞き込みは、〈裏街〉技能があると、なおよいですね。 勇人:ないんですよ。あの技能すげぇ欲しいんだけど。〈説得〉で、いつもの通り、お金の力を使わせてもらいましょう。1さえ振らなければいいのさ。(コロコロ)よし。〈説得〉24。 GM:彼女が、神の救護院へ連れて行かれるのを見た、という人と、忍者を見かけた。 勇人:・・・きたよ。きたよ忍者。 GM:さて質問です。忍者は、どういう弱点をお持ちですか? 勇人:忍者は、〈リアリティ〉技能にポシビリティを使えないという、本当に致命的な弱点をお持ちです。 GM:つまり、サイバー教皇領に入ることが、極めて困難な人種のひとつが、忍者です。なのに何故、ここにいるのか。答えは2つです。 神崎:優秀? GM:ひとつは優秀。ひとつは、忍者というのは名ばかりで、〈武道〉を持ってない人。 勇人:忍者の格好(コスプレ)をした人! あと、第3の答えは、人海戦術で、誰か通るだろ、運がいい奴が(笑)。 マルセル:それ、中忍試験とかそういう話?(笑) 勇人:因みに、忍者を見たっていう証言を得た? それとも僕が見たの? GM:あなたが見た。 勇人:僕が見たの? 今いたってことなのね? マルセル:じゃあ訊こう。「ランオウジ、どうした?」 勇人:姿を消す前に言わないと!「忍者が今、そこに」 マルセル:ふっと見て、「・・・いないぞ?」 勇人:あっ(笑)。「いたんだって!」 神崎:そしたら言います。「忍者を見たんだな? やっぱりな、絡んでると思った。前回の件を覚えてるか。あの時も金輪の忍者が襲ってきた」 勇人:確かにそうですね。向こうは僕たちを見張っている感じでしたか? GM:いいえ。何かを捜しているようです。 勇人:じゃあ、話をしてみたいな。場合によっては共闘も考える。 マルセル:ニッポンテックの忍者と共闘って、マキシミリアン、ぴくっとくるんじゃない? マキシム:でも、嵐王寺は言わないと思う。 勇人:はい。「敵を見つけたいんで、皆さん、一緒に探してもらってもよろしいでしょうか」とだけ言う。〈発見〉でいいですか。 GM:こっちは〈隠れ身〉振ってみるー。(コロコロ)1だよ、この人! 隠れたと思ったら完全に見えてる。 勇人:いえーい! リンク切れてんの。 GM:あ、そっか。やばくね? 神崎:急にリンク切れを起こして目の前に現れたんだったら、「よかった。棚からぼた餅とはこういうことだ」と言います。 GM:「え? え?」 勇人:「あ、マキシムさん。すいません、まだ見つからないんで、あっちに逃げたのかもしれません。ちょっと探してきてもらっていいですか?」(笑) マキシム:「そうか!」(走り去る) 勇人:よし!(笑)まぁ、何も言わずに暗がりへ来ていただいて。 マルセル:一応、申し訳程度に、ゴッドミーターを抜いて、ヘッドショットの体勢に入る。 勇人:「きみは何者にもなれるし、きみの前には無限の可能性が開かれていますが、その可能性にすがるためには、色々、手続きが必要でしてね」 GM:神に会う可能性しかない気がするんだけど。 勇人:そんなことはないですよ。神にはいつか会えますから。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |